カテゴリ:しみじみご飯( 224 )

十五夜の初もの

22日の宵の口、日もすっかり暮れたころ、
ベランダから見える東むこうの陰影深い竹林の丘から、
十五夜の月が、まさに「はなやかにさしのぼって」きた。
ホントならうっとりとしずかに眺めていたいところだが
今夜はそうそうに引っ込んで台所へむかい、しみじみご飯の支度をした。

週一回届けてもらう野菜箱に今日入っていたのは、わが家では初ものの栗だ。
なので、十三夜にはまだひと月あるけれど、今夜は栗ご飯を炊くことにした。
この栗は無くん蒸のため、すぐに下処理をしないといけないらしい。
ひい〜、この忙しいときに手間のかかるう〜・・・。
生栗をむくのに手指を傷つけないか、それも心配だ。

f0229926_0362341.jpg

でも、ちゃんと楽にむく方法が紙に記して添えてある。
なになに?鍋に入れた栗がかぶるくらいの水で、沸騰後15分ほど中火で茹で、
水で粗熱をとって、お尻からむくといいらしい。
そうして荒皮渋皮、ほぼきれいにむけた栗で、
たっぷりとした栗ご飯が炊きあがった。むふふ、おいし〜っ!

一人暮らしのときは、わざわざ栗ご飯なんて炊かなかった。
こうして少しずつ献立の幅がひろがってゆく。
食べてくれる相手がいるというのは、とてもありがたいことだ。
手間はかかるけれど、結局は自分でも食べたいものを作るので、
いやしん坊根性も、献立とともに満たされ肥えてゆくようである。
ああ〜、秋だなあ〜。
by team-osubachi2 | 2010-09-23 01:05 | しみじみご飯 | Comments(0)

サンマと秋の風

先週末の夜、サンマを焼いた。
我が家では、これが初ものだ。
脇に添えた大根の鬼おろしとすだちが、
こんがりと焼けたサンマの味をさらにひきたててくれる。
むう〜ん、おいしい・・・!

f0229926_154859.jpg

晩ご飯を早めに食べたあと、時間をおいて
ひさしぶりに近くの川べりをウォーク&ランした。
日中はウンザリする暑さがあいかわらず続いているものの、
肌に感じる微かな夜風は、間違いなく9月のものだった。

日差しや星の位置、木の葉や草花や虫の音、そして食べもの・・・。
移ろう季節は、さまざまなツールを通して、
確実に「秋はそこまで来てるよ〜!」と知らせてくれている。
だいぶくたびれてはいるけれど、
秋本番まで、もう少し我慢するしかなさそうだ。
by team-osubachi2 | 2010-09-07 00:04 | しみじみご飯 | Comments(2)

夏野菜の炒めもの

昨日は処暑だったらしい。
ホントに〜?と訊きたくなるような厳しい残暑だ。
さらに先週末、めずらしく喉にくる夏風邪をひいた。
なんとか悪化は避けられているものの
いつもならすぐに治まるような対策も、いまひとつ効きが弱くて
今回はちょこっと長引いている。

が、この暑さと夏風邪でも食欲は落ちない。
考えてみると、結局はこの食欲のおかげで
夏バテもせず夏風邪も悪化しないで済んでいるのかもしれない。

f0229926_17103667.jpg

毎日ご飯を炊いて、お味噌汁をこさえて、冷や奴やナムルの簡単おかずと、
新鮮な夏野菜を甘酢タレや中華味噌なんかで
ジャジャッ!と炒めるだけのおかずがあれば、
しみじみするご飯の出来上がり〜。

まだまだ一所懸命に働かなくちゃいけない夏だ。
なんとか乗り切れるよう、しっかり食べて頑張るゾ〜!
by team-osubachi2 | 2010-08-24 09:36 | しみじみご飯 | Comments(0)

イエメンの石鍋

アラビア半島の西南端に、イエメンという共和国がある。
私がイエメンを旅したのは6年ほど前のことになるが、
「アラブの最貧国」という不名誉な格付け(?)にもかかわらず、
今も大好きな旅先のひとつだ。

イエメンを訪れたその年に知り合って、
以来仲良くしている在日イエメン人の若い夫婦がいるのだが、
イエメンに残る古き良きアラブのホスピタリティを
この若い夫婦もしっかり受け継いでいる。

私よりうんと若い20代の妻のラニャは、
知り合ったばかりの頃は、まだ初々しい新妻だったのが
今では二児の母となり、オラオラな新米兼業主婦の私なんかよりも
はるかに心頼もしい専業主婦なんである。

その彼女が作るイエメンのしみじみご飯がとてもおいしくて、
口が恋しくなると、ついついこの夫婦のもとへ行って食べさせてもらう。
若いイエメン人夫婦に甘える私はただの「いやしんぼ」だ。

f0229926_233113.jpg

そんなイエメンご飯の調理道具のひとつに石鍋があるのだが、
出会ってほどなく、この若い夫婦から
ちいさな石鍋をひとつ分けてもらい愛用している。

教えたもらったイエメン料理のひとつ。
油をひいて熱したこの石鍋に、
みじん切りにしたタマネギとニンニクを入れて炒め、
さらに粗みじんに切ったトマト、塩、スパイスやハーブを入れて炒め、
最後に溶き卵を流し入れて、くしゅくしゅとかき混ぜただけのものだが、
石鍋のまま熱々の出来たてを食卓に出すので、
時間がたってもあったか〜くておいしい。

他にも教えてもらった料理は、作ることなく忘れてしまった。
いま弟の結婚式に参列するため、
子供と一緒に帰国しているラニャが、秋になって東京に戻ったら、
またイエメンのしみじみご飯を食べさせてもらいに行こう。
・・・ホントに、私はただの「いやしんぼ」なんである。
by team-osubachi2 | 2010-08-18 08:39 | しみじみご飯 | Comments(0)

週に一度届けてもらっている野菜箱に
夏が旬の赤タマネギが3個入っていた。
火を通すのがもったいない赤タマネギ、食べるとすればやっぱり生で、か。

子供のときから、生のタマネギの辛さが苦手だった。
でも、ナゼかしっかりとタレに漬かって
しんなりしたものだと食べられるので、
冷蔵庫にあったちりめんじゃこと一緒にマリネにしてみた。

f0229926_22234229.jpg

薄くスライスして、水で充分にさらした赤タマネギに、
カリッと硬めに炒って冷ましたちりめんじゃこを加え、
酢2、砂糖1、塩お好み、エクストラバージンオリーブ油1強の
およそこんな割合で作った甘酢油を混ぜ合わせて
冷蔵庫で1〜2時間ほど漬けこめば出来あがり〜!

これだと、大ぶりな赤タマネギも一個分ペロリといける。
お酢もしっかり摂れるし、暑い日に冷たくして食べると
なんだか元気が出てきそうなおかずだ。
by team-osubachi2 | 2010-08-10 08:31 | しみじみご飯 | Comments(0)

週末の手作り餃子

普段から持久力に欠ける体質ではあるが、梅雨でも食欲はある。
夏場、台所の暑さには辟易することもあるけれど、
季節ならではの食べたいものがいろいろあって、
ササッと作れるようなものにして食べている。
さすがに以前ほどには(量的に)食べられなくなったけど、
いやしん坊の習性か、夏ヤセしたことがない。

f0229926_9243329.jpg

先週末は餃子にしてみた。
具材のお肉は、やっぱり豚がいちばん好きだ!
野菜は、冬場なら白菜、いま時分ならキャベツ。
これにニラ、にんにく、しょうが。
皮で具材を包むとき、なぜか逆手になって下手クソなひだを寄せてしまうのだが
まあ、食べてしまえば見栄えも気にはならない。
あとはなにかスープと、野菜炒めが少しでもあれば、
なかなか立派なしみじみご飯になる。

外食の餃子も悪くはないけど、
たまの週末、家で作って食べる餃子もいい。
by team-osubachi2 | 2010-06-29 12:01 | しみじみご飯 | Comments(0)

今が旬

いいお天気だ!
昨日もだったけれど、今日もホントにいいお天気だ!
(これでもう少し気温が上がってくれるといいのにな)
すでにたびたび食卓にのせてはいるのだが、
初夏を知らせてくれる食べ物といえば、やっぱりコレかな。

f0229926_110321.jpg

うちでは、豆の黒筋のところに切り込みを入れておいて、
沸騰した水500mlに、塩大さじ1と酒50ccを入れ、
2分半〜3分弱茹でて30秒ほど放置してからざるにあけて冷ましている。

モチーフとしても大好きなそら豆だけど、
太くて立派なさやからわずかな豆粒を取り出すとき、
なんでこんなに柔らかいふかふかの綿に包まれているのだろう?と
いつも不思議に思う。
でも、人も生まれたてで小さいうちは、真綿にくるまれて育てられるのだから
そら豆は箱入り娘にも似た大切さで種子を育てるのかしらん。

食べるときに剥いた皮からは、育ちきった若い娘のように、
なんともセクシーなカタチをした(?)あざやかな色のそら豆が、
つるつるりんと登場する瞬間がたまらない。
バカのひとつ覚えみたいに、何度でも同じ感動を受ける。
今年ももうしばらくは、このカタチと味が楽しめそうだ。
by team-osubachi2 | 2010-06-02 12:08 | しみじみご飯 | Comments(0)

しらたきのタラコまぶし

これもサブ総菜のひとつで、たまにこさえる一品。
フライパンで軽く煎り煮したしらたきにタラコをまぶすだけという
チョー簡単でお手軽なおかずだ。

子供のころ、ときどきお膳にものぼって食べていたし、
お弁当のおかずになったりもしたけれど、
ことさらおいしいと思ったことはなかった。

f0229926_073769.jpg

大人になる楽しみのひとつは、ひょんなところで
こうしたなんでもない食べ物の旨味をあらためて知ることではないかしらん。
加齢とともに衰える部分は多くなっても、
味覚はまだまだ発展途上といえる・・・かな?
楽しみは今後も増えてゆく。
by team-osubachi2 | 2010-05-26 14:32 | しみじみご飯 | Comments(2)

うるい

週一回届けてもらう野菜箱に、
ときどき自分にははじめて見る野菜が入っていることがある。
今週は「うるい」という山菜の一種が入ってきた。
スッキリと伸びた茎がキレイだけど、どうやって食べたらいいのかな?
こんなときネット検索は本当に便利だ。

f0229926_0326100.jpg

サラダやおひたし、味噌汁もいいらしいが、
さっと湯がいておいて、胡麻和えにしていただいてみた。
噛むと山菜ならではのかすかな苦みととろみが出ておいしかった。
今年はことさら寒かった雪国にやっと訪れた春の味・・・だね。
by team-osubachi2 | 2010-05-20 00:03 | しみじみご飯 | Comments(0)

貝のおつゆ

お天気に恵まれた連休も今日でおしましだ。
春をろくに味わわないまま、一気に夏を迎えてしまった感じがする。

そんな天候不順の今年でも、春になって味わい深いもののひとつが、
貝のおつゆだろうか。
そう度々こさえるわけではないけれど、しみじみ美味しいなあ〜!と思う。

f0229926_167232.jpg

砂抜きはちょいと面倒な手間ではあるけれど、
“生きもの好き”としては、貝が動く様を観察するのがとても楽しい。
新聞紙をかぶせて、吐く水の防ぎと暗がりを作ってあげるのだが
貝がでんでろりんと身をのりだすほどに、その様子が面白くて、
つい何度となくめくって観察してしまう。

f0229926_1614229.jpg

砂抜きのあと、鍋で煮立てるときは、
やっぱり心のどこかにチクリとくるものがある。
・・・がしかし、うま味の誘惑には負ける。
だからいつも思う。
ことさらな宗教心はないけれど、「いただきます」の合掌に感謝をこめて
自分の食べられる量を、最後まで美味しく食べきること。
大人になるほど、そう思うようになった。
by team-osubachi2 | 2010-05-05 16:31 | しみじみご飯 | Comments(0)