カテゴリ:着物のこと( 379 )

母の加賀小紋

昭和のひところ、子供の入学式や卒業式に、世のお母さんたちは
色無地や小紋の着物に黒羽織を羽織って付き添った時代があった。
うちのおふくろさまが袖を通したのは薄紫色の加賀小紋だった。
(江戸小紋と似てるけど、ちょっと違うんだ)
ある意味、彼女にとって一番誂えた甲斐があった着物だったのではないだろうか。

この夏そのおふくろさまの三回忌を終え、洋服箪笥の中をすべて処分したけれど
それより先に片付けた着物箪笥から丘の上に持ち帰った中で、
唯一どうしたものかと考えあぐねていた加賀小紋である。

着物や羽織として着るには致命的なシミや寸法違い。
それ以上に思うのは「私の顔に似合う色じゃない」ということ。
直しても着ないままでは意味がないし余分な保管場所もない。
また、得意の二部式襦袢にしようにも、いまお襦袢は充分すぎるほどある。

はて、どうしたもんかなあ〜?・・・とかんがえあぐねていたら、
ふと「帯揚げにしたらどうかしら?」と思いついた。
いま持っているのは飛び絞りか無地の帯揚げばかりで、
たまにはこういう小紋柄の帯揚げもいいんじゃない?
それに、着物では着ない色でも、半襟でなら使えるかも。
年齢だし、こんな色半襟も若いころよりは似合うようになるかもしれないし・・・。
そんなわけで、解いて帯揚げなどの小物として使うことにした。

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捨て魔の常で、物にはとくに執着しない方だ。
物とつきあった経験と思い出が自分の中に在ればそれで充分なのである。

さあ、これで両親の箪笥の中身の整理はすべて完了!
草葉の陰でおふくろさまもせいせいしていることだろう(?)。

by team-osubachi2 | 2016-10-21 13:15 | 着物のこと | Comments(4)

sunui のバッチを背守りに

今年の夏のはじめごろ、初の作品集発売で
あちらこちらで話題沸騰の「sunui」の缶バッチ。
きっとあなたもどこかで、何かで見たこと聞いたことあるかも?
の「sunui」の缶バッチ。
(↓よろしければ、ほぼ日さんの過去の記事からご覧ください)
「sunui のカンカンバッチ工場」/ほぼ日刊イトイ新聞

私は「けろ企画」さんのスサバフェスタでお気に入りをひとつ見つけてお持ち帰り ♪
鳥の羽根に似たそれは、けろさん云うところの「まさかの缶なし?!」タイプ。w

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ひんやりとした秋が来るのを待って、
これもお気に入りの焦茶無地のざざんざ織の背につけて遊ぼうと思ってたんだ。

先週末、さっそくこのバッチをつけてお出かけした。
自分からは当然見えないんだけど、一人悦に入ってにやにやしちゃった。w

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背縫いのところに留めてみたこの写真をFacebookで見たある方が
「丁字の背守りみたいみたいでいいですね」
(背縫いはあるし七五三でもないけど・・・笑)とおっしゃったので、
思わず「それだ!」と膝を打った。
いいね。着物につけるときは「背守りです〜♡」として言いふらそっと♪

これからの季節、大判のストールを巻いて留めるのにも活躍してくれそうな
私の sunui カンカン(なし)バッチであ〜る。w

by team-osubachi2 | 2016-10-16 21:38 | 着物のこと | Comments(2)

栗の皮を捨てずに

今日は穏やかな秋の晴天!待ってました、いよっ!晴天!!
ああ〜、晴れってやっぱりいいものだわあ〜♪
おかげで洗濯物はパリッと乾くし、夏の間活躍してくれたリネンだの
コットンだののしつこい皮脂汚れを落とす洗濯もできたわ。

ついでにこの間の栗ご飯のさいに向いた栗の皮で
ちょいと肌にあたるところがヤケてきていた麻の絽半襟を染めてみたのよ。

染色というよりは「ただの煮しめ」っていうのが正直なところ。
仕上がりはあわ〜い茶色になった。

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ちゃんと教わってやれば、もっと濃い茶色になるのかな?
でも、濃い茶色よりはこれくらい薄い色合いの方が使いやすいから、いーのいーの、これで。
麻の半襟も安くはないんだもの。
色をかけたおかげで布としての寿命がまたのびたわ。

さあ、アイロンをかけて、と。また来年よろしくネ!

by team-osubachi2 | 2016-10-12 15:54 | 着物のこと | Comments(4)

先週末、カメラマン女子の友だちとちょっとお出かけしてきた。
さすがに十月に入ってこの前までの暑さからは解放された感はあるものの
日によって湿気って蒸し蒸しする。
そんな日に着物を着るならやっぱり単衣よネ。

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だって、普段着だもの。
礼装はともかく、普段着、遊び着、街着の類いは単衣でいいワ。
しかも外は雨降り、上には雨ゴートを着るので、
お襦袢はお直し小千谷縮のお直し襦袢にした。
(私の雨ゴートは、これだけは化繊でOKと割り切ってのアップルコート)

生紬は着れば着るほど、張りを残しながらしなやかさが出てくるので
単衣に向いた生地と思う。また風通りもよく着心地がいい。

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帯はミンサー帯(半幅帯)を笹結びにして、
レーザー木彫の電車の帯留めをあわせて遊ぶ ♪

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この日同行の友だちも単衣の着物だった。
なかなかクセのある色柄の紬に黒地の紅型染めの帯で決めていた。
あわせた帯締めがまた可愛くて、るるるるる〜〜ん♪ってカンジ。

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そう、礼装じゃないんですもの、普段着、街着、遊び着の類いは
その日のお天気と相談して快適であることが大事よネ?

単衣や胴抜きといった仕立てのものが活躍する季節である♪

by team-osubachi2 | 2016-10-10 01:01 | 着物のこと | Comments(2)

しきたりという固定観念

季節はめぐって、いつのまにか暦はもう十月に入っている。
昨日の夕方ザーザー降っていた雨もどこへやら、今朝はお天気がよかった。
でもって、気温も高くなるらしい。予報では30度越え、とのこと。
十月朔日が衣更えではあっても、こと着物での衣更えは近年本当に難しい。

先月末、先だって仕事でお世話になった本の担当編集者さんとお会いした。
いつも洒落た普段着で登場なさる。
この日は千葉の蔵出し、いや、とある蔵から出たという(?)館山唐桟の単衣に
黒地のバティック帯といういでたちでいらした。

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なんて柔らかい色合いの唐桟だろう。
紺白ばかり目がいく私の目にも、やさしく爽やかな色はお顔にもよく映え、
春でも秋でも単衣の季節にピッタリだなあと羨ましく拝見した。
少し薄手の生地は、それこそ一週間ほど続いた蒸し暑い季節には心地よさげで
こんな館山唐桟、私も一枚欲しいものだなあ〜と思ったくらい。

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あら?!足袋がまた洒落てる〜♪
咲き乱れる秋草模様に、なんと「月に兎」が・・・?!

ああ〜、面白いなあ〜、楽しいなあ〜♪
人さまの装いを見るだけでもこんなに楽しい和装の世界であ〜る♡

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けれども、この和装の世界には“着物警察”なるご意見の方々がいるそうで、
そのウワサ話をときおり耳にすることがある。
和装は文化、衣更えやしきたりにはきちんと従って装うべき!というご意見。
ごもっともな部分もあるからことさら否定もしないけれど、
でも、これは扱いが難しいなあ〜・・・と思うことがある。

礼装では、しかるべき場や立場による装いというものがあるので、
しきたりに倣う方がいっそ心強いと思うときがあるけれど、
普段着・・・それこそ、その日その時の陽気にあわせて調節し
快適に過ごすための普段着をお召しの人の着物姿に
強い論調で面と向かって「間違っています」と注意したり、クレームをつけたり、
聞こえよがしに人の装いをネタにお喋りをしたり・・・と、なかなかかしましいらしい。
ま、思うのは自由だし、お喋りするのも自由だけれど、
そういう方々はコワイ顔をしていそうで、出来ればお目にかかりたくはない。

もっとも、これまでそういったご注意をいただいた覚えがない自分は
衣更えなど、どちらかといえば勝手にゆるく受けとめている方なのだけど、
世間の「であらねばならない」という固定観念と、「でなくてもいい」という寛容さは
まるで夏の暑さと秋の爽快さとのせめぎ合いのように、なかなかすぐには融合しそうもない。

地球温暖化という現象は、近年の研究によれば、夏の平均気温はますますあがり、
逆に冬の寒さは厳しくなって、あわいにある春と秋とが短くなってゆくもの・・・らしい。
たとえば、今の時期、東北や北海道と、九州や沖縄など
北と南でこんなにも気候風土が違う日本であるし、
昨今の温暖化であきらかに昔とは異なる今の時代に、
かつていにしえの京都や東京などで定まったらしい衣更えの枠を全国一律に、
それも日常着にまでがっちりあてはめなくてもいいんじゃないのかなあ?と思ったりする。

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私個人は、ただでさえ着物を着る人口が減っていっているいま、
しきたり云々を知らせねばときつく注意することよりも、
人が着物を着ていることを嬉しいと思ったり、
似合っているのを褒めたり、組み合わせが素敵だと言うほうが、
どれほどこの絶滅しかかっている衣服の未来に有益だろうと思うのだがどうだろうか。

もしもこのブログの読者の中に、きつく注意されて悲しくなったり
凹んだりした経験がある人がいらっしゃるなら、一度落ち着いてそのときのことを思い出し、
もしも言われた言葉の中に、自分で思い当たることがあれば
それをぜひお洒落心の糧にしていただきつつ、
一方で、嫌な思いはそっくりそのまま台詞を吐いたコワイ顔の人へ
心の中でそっと「お戻し」すればいいと思う。
コワイ顔をした人と同じ土俵にいてはいけないのである。
経験を恨み事にしないためにも、さっさとその土俵を降りて、
ご自分は着物の良さ、嬉しさ、幸福な喜びを抱いて、
そしてその喜びをまわりの人にも分け与えられる人に成っていただけたらと思う。

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しきたりやルールとは、それを持たないうちは人に教わるしかないのだけれど、
そのしきたりやルールに縛られて身動きできなくなるようでは本末転倒というものだ。
何年か前のこと、私よりも少し年上世代の方で、
夏の初めに着物を着ていて熱中症になられた方の話をうかがったことがある。
洋服での対応以上に大変(厄介)だったそうだ。
以来「無理するのはやめた」とその方はおっしゃっていた。
礼装の場のことではなく、普段の暮らしの中で着るものは
洋服で考えればすぐわかるように、暑ければ涼しく過ごせるようにし、
また寒ければあたたかくすごせるように考えて着るものを調整する。
着物の普段着もそれと同じことでいいんじゃない?
だって「着る服」なんだもの。

以前人さまから頂いた単衣・・・藍色の暈かしにさらに絞りが加えられた生紬。
先月はちょっと足の不調で着物を着るのを控えたりしたものだから
今月、そうだなあ〜、あと半月ほどの間、ちょっと蒸すような日があれば、
この単衣に袖を通したいものだ。さて、帯はどんなのをあわせたらいいかなあ〜♪

・・・と、ここまで記したところで、開け放った窓からモズの高鳴きが聞こえてきた。
もうそんな季節になったんだなあ。
空気は朝よりも湿気ってきたようだ。思ったほどには気温はあがらなかったような気もするけれど、
じっとしていても汗ばむときもある。台風も近い・・・。
いまはまだ旧暦の九月。なんだかんだと衣更えは悩ましい季節である。

by team-osubachi2 | 2016-10-04 16:53 | 着物のこと | Comments(11)

菊月に・・・菊の帯留め

そろそろ九月もおしまいになるけれど、旧暦の九月はこれからだ。
今年の旧暦の重陽の節句は十月九日なんだそうだ。

重陽の節句といえば、自動的に菊の花が頭に浮かぶ。
むかし友人が洒落た菊模様の見事な付下げ小紋を着て
日舞の会にあらわれたのを見て、とても眩しく羨ましく思ったものだけれど、
いまだ菊模様の着物にはご縁がない。

菊、菊、菊・・・と憧れを伴ってあちらこちら「見るだけ」と言いながらうろついて、
ようやく手に入れたのは陶板に薄藍や薄紅色で菊の花らしきものが描かれた帯留め。
これが私が自分で買った最初の帯留めになった。
そうか、季節の着物や帯はなくても、帯留めで季節感を出せばいいんだ・・・と
直径数センチの陶板が教えてくれたのだった。

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先日、ネットでうろうろしていたら、こちらに向かってピカッと光るものがあった。
紐つきの陶製の菊花の帯留めだった。
ちゃんと花形の銀台がついてそこに紐が通してあった。
見れば裏に刻印がある。調べてみたら「三浦竹泉」という人の京焼き工房のお作らしいが、
こんなにお手頃でいいのだろうか?という懐への優しいお値段でポチッと手に入れた。

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ちょっぴり大ぶりかもしれないけれど、来月はおおいにこのコを活躍させてあげよう。
旧暦九月は「菊月」ともいうらしいから・・・♪

by team-osubachi2 | 2016-09-25 23:53 | 着物のこと | Comments(4)

この夏、自分で着付けて浴衣デビューなさった方は
全国でいったいどれくらいいらっしゃったでしょう?
きっとそれぞれに楽しい夏の思い出のひとつになったことと思います。

けれども、その浴衣も(一部の稽古事をのぞいて)袖を通せるのは
神社などでの秋の祭礼くらいまででしょうか。
秋になると着物姿の女性を見かけることが多くなりますが、そんな着物姿を見て
「いいな〜、着物着てみたいな、でも着物はやっぱり難しそう、ハードル高そう」
・・・と思っておいでの皆さんに、こんな着付け本はいかがでしょう?

二階堂永子先生による『浴衣からきものへ きものをもっと気軽に楽しく』(あっぷる出版社)。
今週発売されたばかり、出来立てほやほやの着付け本です ♪

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ご自分が浴衣で覚えたノウハウは、実はそのまま着物の着付けにも活かせるものです。
浴衣と違うのは、着物の下に一枚長襦袢が増えるだけ。
じゃあ帯はどうすれば?まずは、そう、まずは覚えたばかりの半幅帯を結べばいいのです。
そして着物を着るなら、せっかくですもん、
ちょっとお出かけするのにふさわしい名古屋帯のおたいこ結びもやってみたいではありませんか。

着付けのステップはすべてイラストを使ってなるべくわかりやすく説明してあります。
そのイラストで、拙ブログの着付けノートのお団子ムスメもお手伝いしました。
フルカラーで二階堂先生の着付けのステップを紹介しています。
(ただし、この本では浴衣から着物を着るというハードルを越えることに心を砕いていますので
あえて袋帯の結び方は紹介されてませんのでご注意ください)

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実際着るためには着物や帯を準備しなくてはいけませんし、
(この本の中にはそういうことにも触れてありますが)
帯まわりの小物だとか、小間物がちょこちょこ必要にはなりますが
そう、浴衣を覚えたのなら着物を着るためのハードルは実はそう高くはありません。
大切なのは「着たいわ♡」と思う気持ちと、あとは実行力だけです。

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そんな「着物着てみたい♡」女子たちの背中を押して差し上げたい・・・と
この本は生まれました。
ぜひそのハードルを超えていただきたいと思います。
もしもそのお手伝いが出来たなら、それは二階堂先生ほか、
この本の制作にかかわったスタッフ全員の喜びです。

このたびのお仕事、どうもありがとうございました♪


二階堂永子著『浴衣からきものへ きものをもっと気軽に楽しく』/あっぷる出版社
http://applepublishing.co.jp/b0018/
by team-osubachi2 | 2016-09-17 23:17 | 着物のこと | Comments(2)

秋単衣の紙布

昨日は涼しくて身体がホッとひと息つけた感がした一日だった。
お昼のあと、ようやく単衣の引出しから着物を出して着替えて出かけた。

むかし新古品で手に入れた濃い色目の縞小紋紙布はこの季節に着るものの中でお気に入り。
汗水に強いので洗い張りもし、自宅で水洗いもしてきたのに
生紬のような張りとしなやかさがある。
紙縒りになった糸はしっかりした太さはあれども案外熱こもらず通気がいい。
そのくせクーラーの部屋にいても冷え過ぎることもなく、とても着やすい一枚である。

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あわせた帯は、これも古手でみつけた木綿の地に南部菱刺しの八寸帯。
せっかく見事な菱刺しも、なぜか柄が不思議な位置に差してあった帯で
どうしてもうまく締められなかったのを
自分で二部式に直してようやく締められるようになった代物。
以前京都へ行ったときに、三百円で連れ帰った雀の提げものがお気に入り。

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出かけた先で「(単衣の)下着はどうしてる?」と訊かれた。
昨日は絹の晒を巻き巻きして、手持ちの古い小千谷縮を二部式襦袢に直したものを着た。
(何度も失礼しますが、過去ログです/http://okakara.exblog.jp/19853864/
涼しいとは言っても、歩けばまだまだ汗の季節。
下にはなるべく汗に強いものや涼しいもの、自宅で洗えるもので調整するにしかず、である。

by team-osubachi2 | 2016-09-17 15:00 | 着物のこと | Comments(2)

先日、ライターの田中敦子さんがFacebookにあげていらした本が面白そうだったので
資料としてさっそく購入してみた。
主婦の友100年 『きもの宝典ーきものの花咲くころ、再び』
監修は主婦の友社、編著は田中敦子さんによるご本である。

十年くらい前にいったん出たのをちょっぴり修正して
カバーも新装版で再登場!ということらしい。
以前のはノーチェックのままだったけれど、新装版とはありがたい。
こういう大正、昭和、平成と着物の変遷は絵の資料としてもとても興味があったのだけど、
古い雑誌そのまま持ってても保管に困るし、
こうしてわかりやすく一冊にまとめていただけると非常にありがたいのであ〜る。


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モノクロームやカラーの写真もふんだんにあって、読みものも濃い内容なのだけど
昭和の若かりし女優さんらの着物姿がなんともかっちょイ〜〜!

中でも“知的女性”としてピックアップし紹介してあるページに
↓このお二人が入ってるところなどは、個人的にもろツボである♡

お貞ちゃんこと沢村貞子さんは下町好みのやわもんがよくお似合いだし、
格子紬を寛いでお召しの北林谷栄さんの姿には惚れ惚れしてしまう♡


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それにしても、田中さんが古巣の主婦の友さんの倉庫にあるバックナンバーから
調べ上げたおまとめの内容はどれも面白くて(どんだけ大変な作業かは想像のほかだ)、
ことに興味深いのが、昔の女性も、下着はどうしていたか、
暑い夏に汗取りにもどんな対処をしていたかとか、いまの私たちと同じように
どうすればグズグズにならずに着付け出来るかにも悩んでいたり、
羽織るもの、白襟と白足袋への変遷の考察記事など
へええ〜!ほおお〜!な内容が1ページごとにまとめてあって面白くてたまらない。

Facebookにいただいた田中さんのコメントによれば
きものは自由でいい、ただし素敵に楽しみましょ、という思いを込めてまとめた本なんです」とのこと。
本当にその言葉通りの思いが伝わってくる一冊だ。
今のルールもある部分は大切だけれど、せっかくのお洒落心を
そのお決まりにガッチリ縛られる必要もないということを教えてくれるのではないだろうか。
着物を何十年と長く着ている人も、これから着物を着てみようとする人にもおすすめの一冊。

蛇足ながら、どのページも見やすいレイアウトで
本文もやや大きめの文字で読みやすいってところがなんともありがたい一冊であ〜る♪

主婦の友100年 『きもの宝典ーきものの花咲くころ、再び』/主婦の友社

by team-osubachi2 | 2016-09-15 23:51 | 着物のこと | Comments(6)

ちいさい秋・・・の彩り

到来物の葡萄は今年我が家のお初もの。
自然な甘みとツヤツヤとしてみずみずしい色合いがなんとも美しい〜♪
晩ご飯のあとに食卓に出したところで、脳裏をよぎったものがある。

あ、葡萄の帯留め、いい加減出しておかないと使いそびれてしまう〜!

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季節の移ろいって、不思議なものだ。
微かに変化しているのをちゃんと肌では分かってるくせに
日々忙しさにかまけていると、ある日突然気がついたみたいになってビックリする。

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せっかく頭に浮かんだところをまた失念しないうちに
陶製の葡萄や、木彫の蔦の葉といった帯留めを箱の底から出しておく。

季節感のない私の着物や帯に、ちいさな秋の彩りを添えてくれる小物たち。
去年からとりかかっていた博多独鈷の帯も半幅にかがり終えて、
秋単衣の準備、整いました。

・・・あ?そうそう、半襟も付け替えなくっちゃね!

by team-osubachi2 | 2016-09-13 09:14 | 着物のこと | Comments(0)