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恩師を偲ぶ会へ

昨夜は東京イラストレーターズソサエティさんの主催で、
長らく会の会長を務めていらして、
この夏身罷られた灘本唯人先生を偲ぶ会が都内某所で開かれた。

晩年にご自分で塾を持たれ、その塾生だった私たちも会によんでいただき、
郷里の神戸でのご葬儀に出席できなかった元塾生の私たちにとっては
おかげでようやく先生にお別れのご挨拶が出来た会だった。

とはいっても、しめやかなお別れの会ではない。
冒頭、宇野亜喜良さん、和田誠さん、長友啓典さん、山口はるみさん、
そして、十代のときに出会い、業界の中ではおそらく先生とは一番長い付き合いになるという
横尾忠則さんらお歴々が、思い出話に花を咲かせ、おおいに盛り上がり、
洒落た祭壇に置かれたフレームの中の先生はどこか照れくさそうであった。w

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ところで、今回「何を着ていく?」と元塾生の友だちと話をしたとき、
あれ?・・・そういえば自分の喪服は、実のところビジネスライクな黒のパンツスーツに
インナーもレース状の黒いカットソーをあわせた“喪服がわり”で通しているものの、
こういう偲ぶ会やお別れ会などで「平服で」とご案内いただいた会に着られるような
小洒落た黒い服は何も持っていないことに気がついた。
(さらに云うなれば、偲ぶ会などで迂闊に黒いパンツスーツを着ていると
スタッフさんと間違われてしまいそうなのである)

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「知子さんは着物でしょ?」と言われ、そうそう着物なら黒いのがあったっけ!と
今回は黒地に細い白の格子が入った駒結城紬、通称“スーツ着物”に、
琴糸のように野太い縮緬の無地帯(いかにも青山八木さん好みな・・・)、
おふくろさまの加賀小紋を解いて再利用した帯揚げ、
それにアンティークの菊花の帯留めといういでたちで出席した。

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つい先日も着物友だちと話していて、自分たちの年代を考えると
おつきあいのあった方々の葬儀やお別れの会などに着られるような
(身内ではない立場が和装の喪服を着たのでは仰々しくなってしまう場で)
墨色やチャコール色などの江戸小紋の袷や単衣があると便利よね
(喪の帯や小物は持ってるんだし)・・・と、そんなお喋りしたあとだっただけに、
昨夜はちょっとだけくだけた別れの場にふさわしい装いについてあらためて考えさせられた。
そうだなあ〜、あると便利かも。
哀しみの場にふさわしい黒、墨、鈍や古代紫といった色合いの江戸小紋。

とはいえすぐに用意できるハズもないから、いまは心に積もっておくだけでもいっか。
いつかご縁があったら・・・というコトで。

by team-osubachi2 | 2016-10-29 09:59 | 着物のこと | Comments(2)

紫と白の長襦袢

今年の春頃だったか、まだしつけ糸がついたまんまの
紫色の絞りの長襦袢をお友だちの方からいただいた。
じき夏場になったので押し入れに仕舞っておいたのだけど、
明日の夜、ある集まりがあるのでそこで着ようと思い立った。

寸法はほぼそのままでイケるのだけど、少しだけ短い袖丈・・・出せそうね?
和裁が出来るお友だちから教えてもらった通りにちょちょいのちょいと袖丈を直したり、
襟にも薄い帯芯を切って縫いつけて補強したり
せっかくの白い襦袢なので、袖口の汚れ防止に綿レースを付けたり、と
今週ちびちびと夜なべしてお直しした。

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え?袖口に綿レース?・・・これはずーっとずっと以前、
学生時代からの友だちに着付けを教えたときに、彼女が持参したモスリンの長襦袢の袖口に、
かわいいチロリアンテープが縫いつけてあったのを見て、
「あ、それ、いいアイデアだね!」と云うと、
お母さんがつけておいてくれたものだという。いいね〜それ、いただき♪

以来、全部にじゃないけど、白っぽい長襦袢につけている。
袖口って長襦袢の方が着物以上に汚れるんだもんねー。

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最後に半襟をかけて、と。さあ、これで明日のお出かけの支度は整った。
天気予報は・・・雨かあ〜。まあ、お祝いとは真逆の集まりだからそれもまたよしである。

by team-osubachi2 | 2016-10-27 22:30 | 着物のこと | Comments(2)

なにやら2020年のあの大イベントに向け、知らない間に文化面でも
この秋は行政主導のイベントが催されているみたい。

その一環で、渋谷の文化村で三番叟が観られますけどご一緒にいかがですか?
・・・とお誘いいただき、先週末、夕方から着物に着替えてお出かけしてきた。

この舞台、構成と美術はいまリニューアルオープンした東京都写真美術館で開催中の
『ロスト・ヒューマン』で話題の杉本博司さんと知り、おおいに興味がわいた。
(って、私自身はまだ観に行けずにいるのだが・・・)

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「三番叟」というものから絵面は想像つくけれど、正直言うとこれまで観たことがなかった。
出演は野村萬斎さんほかの面々。お能にくわしいお友だちによると
神社で奉納されているのとはちょっと違うらしいけど、
初見の私には杉本美術とともに興味深く観た。
口伝で古くから伝わるという三番叟、いつかお正月の神社で拝見してみたい。

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この秋ようやく袖を通した袷の着物はどっしり縮緬にあっさり流水模様の小紋。
あわせたのは何年かぶりで締めた塩瀬の帯。
どちらも二十代のときに、お買い得品の中から選んだものだけど、
当時の私には月賦払いで精一杯の着物と帯。
いまも大好きなこれを手に入れた当時より現在の方が似合うとなれば、
それこそまさに「お買い得だったわ〜♪」というべきかな。w

でも、着替えてしまってから気がついたことだけど、
間をあけながら長く着たツケで、裾裏(八掛け)が擦り切れちゃって
(そうだ、前回着たときに気がついててすっかりそのこと忘れてたーーっ!)、
さすがにもう限界。八掛けを仕立て直さずには着られそうもない。とほほ〜。

声をかけてくれたお友だちは、草木の色が美しい牛首紬にこちらも塩瀬の染め帯。
帯締めの色が大人だなあ〜♡

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一応コートと薄いショールも用意はしておいたけど、帯付きという季節だもの、
結局どちらも使わず仕舞いだった。あたたかい秋だ。

このたびはお誘いいただき、どうもありがとうございました♪

by team-osubachi2 | 2016-10-23 23:58 | 着物のこと | Comments(10)

毎度こそこそと覗き見する外郭応援隊員(あくまで自称)の私。

あれ?・・・やや?
ああーっ?!え〜〜?
あのイトイさんとまさかのツーショット?!

正藍型染師 田中昭夫/けろ企画

いつでもどこでもオンタイムな御大である ♪

by team-osubachi2 | 2016-10-23 15:17 | 着物のこと | Comments(2)

母の加賀小紋

昭和のひところ、子供の入学式や卒業式に、世のお母さんたちは
色無地や小紋の着物に黒羽織を羽織って付き添った時代があった。
うちのおふくろさまが袖を通したのは薄紫色の加賀小紋だった。
(江戸小紋と似てるけど、ちょっと違うんだ)
ある意味、彼女にとって一番誂えた甲斐があった着物だったのではないだろうか。

この夏そのおふくろさまの三回忌を終え、洋服箪笥の中をすべて処分したけれど
それより先に片付けた着物箪笥から丘の上に持ち帰った中で、
唯一どうしたものかと考えあぐねていた加賀小紋である。

着物や羽織として着るには致命的なシミや寸法違い。
それ以上に思うのは「私の顔に似合う色じゃない」ということ。
直しても着ないままでは意味がないし余分な保管場所もない。
また、得意の二部式襦袢にしようにも、いまお襦袢は充分すぎるほどある。

はて、どうしたもんかなあ〜?・・・とかんがえあぐねていたら、
ふと「帯揚げにしたらどうかしら?」と思いついた。
いま持っているのは飛び絞りか無地の帯揚げばかりで、
たまにはこういう小紋柄の帯揚げもいいんじゃない?
それに、着物では着ない色でも、半襟でなら使えるかも。
年齢だし、こんな色半襟も若いころよりは似合うようになるかもしれないし・・・。
そんなわけで、解いて帯揚げなどの小物として使うことにした。

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捨て魔の常で、物にはとくに執着しない方だ。
物とつきあった経験と思い出が自分の中に在ればそれで充分なのである。

さあ、これで両親の箪笥の中身の整理はすべて完了!
草葉の陰でおふくろさまもせいせいしていることだろう(?)。

by team-osubachi2 | 2016-10-21 13:15 | 着物のこと | Comments(4)

sunui のバッチを背守りに

今年の夏のはじめごろ、初の作品集発売で
あちらこちらで話題沸騰の「sunui」の缶バッチ。
きっとあなたもどこかで、何かで見たこと聞いたことあるかも?
の「sunui」の缶バッチ。
(↓よろしければ、ほぼ日さんの過去の記事からご覧ください)
「sunui のカンカンバッチ工場」/ほぼ日刊イトイ新聞

私は「けろ企画」さんのスサバフェスタでお気に入りをひとつ見つけてお持ち帰り ♪
鳥の羽根に似たそれは、けろさん云うところの「まさかの缶なし?!」タイプ。w

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ひんやりとした秋が来るのを待って、
これもお気に入りの焦茶無地のざざんざ織の背につけて遊ぼうと思ってたんだ。

先週末、さっそくこのバッチをつけてお出かけした。
自分からは当然見えないんだけど、一人悦に入ってにやにやしちゃった。w

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背縫いのところに留めてみたこの写真をFacebookで見たある方が
「丁字の背守りみたいみたいでいいですね」
(背縫いはあるし七五三でもないけど・・・笑)とおっしゃったので、
思わず「それだ!」と膝を打った。
いいね。着物につけるときは「背守りです〜♡」として言いふらそっと♪

これからの季節、大判のストールを巻いて留めるのにも活躍してくれそうな
私の sunui カンカン(なし)バッチであ〜る。w

by team-osubachi2 | 2016-10-16 21:38 | 着物のこと | Comments(2)

栗の皮を捨てずに

今日は穏やかな秋の晴天!待ってました、いよっ!晴天!!
ああ〜、晴れってやっぱりいいものだわあ〜♪
おかげで洗濯物はパリッと乾くし、夏の間活躍してくれたリネンだの
コットンだののしつこい皮脂汚れを落とす洗濯もできたわ。

ついでにこの間の栗ご飯のさいに向いた栗の皮で
ちょいと肌にあたるところがヤケてきていた麻の絽半襟を染めてみたのよ。

染色というよりは「ただの煮しめ」っていうのが正直なところ。
仕上がりはあわ〜い茶色になった。

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ちゃんと教わってやれば、もっと濃い茶色になるのかな?
でも、濃い茶色よりはこれくらい薄い色合いの方が使いやすいから、いーのいーの、これで。
麻の半襟も安くはないんだもの。
色をかけたおかげで布としての寿命がまたのびたわ。

さあ、アイロンをかけて、と。また来年よろしくネ!

by team-osubachi2 | 2016-10-12 15:54 | 着物のこと | Comments(4)

先週末、カメラマン女子の友だちとちょっとお出かけしてきた。
さすがに十月に入ってこの前までの暑さからは解放された感はあるものの
日によって湿気って蒸し蒸しする。
そんな日に着物を着るならやっぱり単衣よネ。

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だって、普段着だもの。
礼装はともかく、普段着、遊び着、街着の類いは単衣でいいワ。
しかも外は雨降り、上には雨ゴートを着るので、
お襦袢はお直し小千谷縮のお直し襦袢にした。
(私の雨ゴートは、これだけは化繊でOKと割り切ってのアップルコート)

生紬は着れば着るほど、張りを残しながらしなやかさが出てくるので
単衣に向いた生地と思う。また風通りもよく着心地がいい。

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帯はミンサー帯(半幅帯)を笹結びにして、
レーザー木彫の電車の帯留めをあわせて遊ぶ ♪

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この日同行の友だちも単衣の着物だった。
なかなかクセのある色柄の紬に黒地の紅型染めの帯で決めていた。
あわせた帯締めがまた可愛くて、るるるるる〜〜ん♪ってカンジ。

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そう、礼装じゃないんですもの、普段着、街着、遊び着の類いは
その日のお天気と相談して快適であることが大事よネ?

単衣や胴抜きといった仕立てのものが活躍する季節である♪

by team-osubachi2 | 2016-10-10 01:01 | 着物のこと | Comments(2)

しきたりという固定観念

季節はめぐって、いつのまにか暦はもう十月に入っている。
昨日の夕方ザーザー降っていた雨もどこへやら、今朝はお天気がよかった。
でもって、気温も高くなるらしい。予報では30度越え、とのこと。
十月朔日が衣更えではあっても、こと着物での衣更えは近年本当に難しい。

先月末、先だって仕事でお世話になった本の担当編集者さんとお会いした。
いつも洒落た普段着で登場なさる。
この日は千葉の蔵出し、いや、とある蔵から出たという(?)館山唐桟の単衣に
黒地のバティック帯といういでたちでいらした。

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なんて柔らかい色合いの唐桟だろう。
紺白ばかり目がいく私の目にも、やさしく爽やかな色はお顔にもよく映え、
春でも秋でも単衣の季節にピッタリだなあと羨ましく拝見した。
少し薄手の生地は、それこそ一週間ほど続いた蒸し暑い季節には心地よさげで
こんな館山唐桟、私も一枚欲しいものだなあ〜と思ったくらい。

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あら?!足袋がまた洒落てる〜♪
咲き乱れる秋草模様に、なんと「月に兎」が・・・?!

ああ〜、面白いなあ〜、楽しいなあ〜♪
人さまの装いを見るだけでもこんなに楽しい和装の世界であ〜る♡

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けれども、この和装の世界には“着物警察”なるご意見の方々がいるそうで、
そのウワサ話をときおり耳にすることがある。
和装は文化、衣更えやしきたりにはきちんと従って装うべき!というご意見。
ごもっともな部分もあるからことさら否定もしないけれど、
でも、これは扱いが難しいなあ〜・・・と思うことがある。

礼装では、しかるべき場や立場による装いというものがあるので、
しきたりに倣う方がいっそ心強いと思うときがあるけれど、
普段着・・・それこそ、その日その時の陽気にあわせて調節し
快適に過ごすための普段着をお召しの人の着物姿に
強い論調で面と向かって「間違っています」と注意したり、クレームをつけたり、
聞こえよがしに人の装いをネタにお喋りをしたり・・・と、なかなかかしましいらしい。
ま、思うのは自由だし、お喋りするのも自由だけれど、
そういう方々はコワイ顔をしていそうで、出来ればお目にかかりたくはない。

もっとも、これまでそういったご注意をいただいた覚えがない自分は
衣更えなど、どちらかといえば勝手にゆるく受けとめている方なのだけど、
世間の「であらねばならない」という固定観念と、「でなくてもいい」という寛容さは
まるで夏の暑さと秋の爽快さとのせめぎ合いのように、なかなかすぐには融合しそうもない。

地球温暖化という現象は、近年の研究によれば、夏の平均気温はますますあがり、
逆に冬の寒さは厳しくなって、あわいにある春と秋とが短くなってゆくもの・・・らしい。
たとえば、今の時期、東北や北海道と、九州や沖縄など
北と南でこんなにも気候風土が違う日本であるし、
昨今の温暖化であきらかに昔とは異なる今の時代に、
かつていにしえの京都や東京などで定まったらしい衣更えの枠を全国一律に、
それも日常着にまでがっちりあてはめなくてもいいんじゃないのかなあ?と思ったりする。

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私個人は、ただでさえ着物を着る人口が減っていっているいま、
しきたり云々を知らせねばときつく注意することよりも、
人が着物を着ていることを嬉しいと思ったり、
似合っているのを褒めたり、組み合わせが素敵だと言うほうが、
どれほどこの絶滅しかかっている衣服の未来に有益だろうと思うのだがどうだろうか。

もしもこのブログの読者の中に、きつく注意されて悲しくなったり
凹んだりした経験がある人がいらっしゃるなら、一度落ち着いてそのときのことを思い出し、
もしも言われた言葉の中に、自分で思い当たることがあれば
それをぜひお洒落心の糧にしていただきつつ、
一方で、嫌な思いはそっくりそのまま台詞を吐いたコワイ顔の人へ
心の中でそっと「お戻し」すればいいと思う。
コワイ顔をした人と同じ土俵にいてはいけないのである。
経験を恨み事にしないためにも、さっさとその土俵を降りて、
ご自分は着物の良さ、嬉しさ、幸福な喜びを抱いて、
そしてその喜びをまわりの人にも分け与えられる人に成っていただけたらと思う。

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しきたりやルールとは、それを持たないうちは人に教わるしかないのだけれど、
そのしきたりやルールに縛られて身動きできなくなるようでは本末転倒というものだ。
何年か前のこと、私よりも少し年上世代の方で、
夏の初めに着物を着ていて熱中症になられた方の話をうかがったことがある。
洋服での対応以上に大変(厄介)だったそうだ。
以来「無理するのはやめた」とその方はおっしゃっていた。
礼装の場のことではなく、普段の暮らしの中で着るものは
洋服で考えればすぐわかるように、暑ければ涼しく過ごせるようにし、
また寒ければあたたかくすごせるように考えて着るものを調整する。
着物の普段着もそれと同じことでいいんじゃない?
だって「着る服」なんだもの。

以前人さまから頂いた単衣・・・藍色の暈かしにさらに絞りが加えられた生紬。
先月はちょっと足の不調で着物を着るのを控えたりしたものだから
今月、そうだなあ〜、あと半月ほどの間、ちょっと蒸すような日があれば、
この単衣に袖を通したいものだ。さて、帯はどんなのをあわせたらいいかなあ〜♪

・・・と、ここまで記したところで、開け放った窓からモズの高鳴きが聞こえてきた。
もうそんな季節になったんだなあ。
空気は朝よりも湿気ってきたようだ。思ったほどには気温はあがらなかったような気もするけれど、
じっとしていても汗ばむときもある。台風も近い・・・。
いまはまだ旧暦の九月。なんだかんだと衣更えは悩ましい季節である。

by team-osubachi2 | 2016-10-04 16:53 | 着物のこと | Comments(11)

菊月に・・・菊の帯留め

そろそろ九月もおしまいになるけれど、旧暦の九月はこれからだ。
今年の旧暦の重陽の節句は十月九日なんだそうだ。

重陽の節句といえば、自動的に菊の花が頭に浮かぶ。
むかし友人が洒落た菊模様の見事な付下げ小紋を着て
日舞の会にあらわれたのを見て、とても眩しく羨ましく思ったものだけれど、
いまだ菊模様の着物にはご縁がない。

菊、菊、菊・・・と憧れを伴ってあちらこちら「見るだけ」と言いながらうろついて、
ようやく手に入れたのは陶板に薄藍や薄紅色で菊の花らしきものが描かれた帯留め。
これが私が自分で買った最初の帯留めになった。
そうか、季節の着物や帯はなくても、帯留めで季節感を出せばいいんだ・・・と
直径数センチの陶板が教えてくれたのだった。

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先日、ネットでうろうろしていたら、こちらに向かってピカッと光るものがあった。
紐つきの陶製の菊花の帯留めだった。
ちゃんと花形の銀台がついてそこに紐が通してあった。
見れば裏に刻印がある。調べてみたら「三浦竹泉」という人の京焼き工房のお作らしいが、
こんなにお手頃でいいのだろうか?という懐への優しいお値段でポチッと手に入れた。

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ちょっぴり大ぶりかもしれないけれど、来月はおおいにこのコを活躍させてあげよう。
旧暦九月は「菊月」ともいうらしいから・・・♪

by team-osubachi2 | 2016-09-25 23:53 | 着物のこと | Comments(4)