カテゴリ:着物のこと( 397 )

日中は暑かったけれど、丘の上には夜になってもいい風が吹き抜けていく。
夏もおしまいなんだなあ・・・。

そろそろ和装では麻ものの扱いが終盤を迎える時期である。
絽麻の半衿を整理していて思い出した。
そうそう買った当時高かったんだよねえ〜麻の半衿って。
古くて落ちない黄ばみがあるとはいえ、
生地はまだしっかりしていて捨てるにはちょっと惜しい。なんとか再利用したいなあ〜。

・・・で、思いついて紅茶の葉っぱで煮染めてみた♪

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お〜〜♪ なかなかいいんじゃない?立秋すぎたらこんな色目の半衿も。
つい先日着た鳥の子色の小千谷縮にもあうかも。
科布の無地帯を締めたいときにも、衿元にこんな薄茶色が見えててもいいかもネ。

アイデアが上手くいったときは嬉しいもんだ。
とはいえ、使うのは来年の夏からだけど。w

by team-osubachi2 | 2017-08-29 23:31 | 着物のこと | Comments(2)

ここへきて猛暑がよみがえって、「午後から雨」なんて予報に少々ビビって
あれこれ着るものをどうしようか頭をめぐらせていたのだけど、
夕方なんとなく大丈夫そうな空模様に、もともと積もっておいた着物に着替えた。

昨夜の野外イベントへのお誘いに鳥の子色の絽小千谷縮を選んでみたけど、
帯まで白っぽくするのはもう盛夏をすぎた夏には不向きと思うし、
濃い色の帯できっぱりさせるのが自分の好み。

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錆びたような朱茶の地に黒で大きく立つ浪(浪の模様って大好き♡)が織り出された夏帯は、
初夏よりも立秋を迎えてから締めるほうが落ち着くの。

薄い絽の小千谷縮・・・二部式襦袢の衣紋抜きが白く透けて見えちゃってるね (^ ^;;
そのうち一考しようかな。

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相方ともども車で向かったのは、保土ヶ谷公園。

かれこれ7回目だか8回目だという夏の終わりのイベントである
「保土ヶ谷キャンドルナイト」へ着物友だちに誘われ、相方とはじめて見物に出かけた。

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初めて訪れた保土ヶ谷公園は思ってたより大きなところで
野外の運動施設も多く駐車場も完備していた。

毎年ボランティアさんたちの協力もあって、公園の緑地にたくさんのキャンドルの火が灯される。
荒天でない限り雨天決行だそうだけど、懸念した雨もなく何よりだったね。
屋台もあるみたいだし、各種イベントもあって、
お客さんも老若男女に車イスの人たち、幼子、そしてペットたちで夜祭りの賑わい♪

へええ〜、毎年催しをやってるのはお友だちを通じて知ってはいたけど、
こんな立派な規模だとは思ってもみなかったなあ〜。

和楽器を使った生演奏のところでお友だちと合流した。

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今回お誘いしてくれた着物仲間のお友だち二人と私たちとで四人、
キャンドルの中に設えられた野点のお席でお茶をちょうだいした。

二畳の鏡面の床に座り、夜空を下に見ながらガラスの茶器での気さくな盆点前。

キャンドルの灯が灯る公園の木立の間を風が心地よくそよぎ、
ふっ・・・と点てたお茶の香りがたち、
まわりの虫の音を聴きながらの一服・・・よきかなよきかな♡

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今朝までの暑さはどこへいったのか、公園を後にして軽くご飯を食べて
家に帰りついたころにはもう汗をかくこともなく、
ああ、夏が終わったんだなあ〜・・・と思った。

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夏の名残りの素敵な催しへお誘いいただき、どうもありがとうございました♪

by team-osubachi2 | 2017-08-27 13:08 | 着物のこと | Comments(2)

あかい立浪、夏の帯

今日も暑い!・・・でも、いい。
不足してた分だけ、今日もこの暑さと日差しを許せる気がする。
暦の上ではすでに秋でも、カレンダーじゃまだ夏だしね。w

それでも、お盆をすぎると日差しがもう違う。
日の入りどきも少し早くなった。

勢いを失いつつある太陽光線のせいか、ちょっとでいいから
絵の具でいえば茶色とか淡い黄土色とか、
濃くて深みのある赤い色なんかが身の周りのどこかに欲しくなる。

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週末は夜、野外でのイベントに呼ばれて出かける予定(お茶も一服頂戴)。
鳥の子色の絽の小千谷縮はもうシーズン納め。
ひさしぶりにあかい立浪模様の帯を箪笥から出して置いてみる。
ま、こんなところにしておきますか。

どうか、雨、降りませんように・・・。

by team-osubachi2 | 2017-08-24 13:15 | 着物のこと | Comments(4)

若い人の浴衣姿

先週末は夕方から大荒れだった首都圏。
夏もおわりに近づいて、花火大会があちらこちらで予定されていたのに
土曜日には中止になったところもあった。

昨日日曜日の夕方、都心での花火大会の近くへ出かけた。
たくさんの浴衣姿とすれ違った。
以前に比べて、男子の浴衣姿もずいぶん増えたよね。

若い人たち、浴衣、着てくれてありがとう♡

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着丈がどうの、帯位置がどうの、履物がどうのこうの。そんなことは言わない。
(十年前の私だったら言ってたかな・・・?)

まずは着てくれてるってだけで、私は嬉しい♪

by team-osubachi2 | 2017-08-21 09:36 | 着物のこと | Comments(2)

六月からはじめて(途中放ったらかしもして)夜なべでチクチクしてきた針仕事。
いただきものの藍木綿を琉装もどきの胴衣(ドゥジン、またはスディナともいう)にするお直しが
昨夜ようやく完成〜♪(過去ログ:http://okakara.exblog.jp/27862044/

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まず単衣仕立ての着物の両袖をはずして袖口もほどき、
身丈を計っておいてから裾を断ち切り、両脇をほどき、
背中を横切る繰り越し分の縫い目もほどき、洗濯機で2回ほど洗ってから、
縫う順番を一所懸命考えて、とにかくゆっくりまっすぐ縫えばかのいいので
(素人には縫うのがむずかしい衿や背縫い、前身頃とおくみはそのままに)
和裁ができない私にもなんとか直せるんである。

ドゥジンの袖口は大きく開いたまんまの筒袖である。
着物のように袖口や円みをつけた袖先、身八つ口(これらは素人には面倒)がないので、
そのまま身頃にぐるりと縫いつけるだけ。

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今回はさらに袖付けした脇のところに三角に「マチ」を縫いつけて、
より「なんちゃって琉装」らしくしてみた♪

本式はどうなってるのかわかんないから、四角い小布を三角に綴じ付けただけだけど(^ ^;;

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切り落とした裾部分から上前の紐を作る。
長さが足りなかったから途中はぎ合わせてあるけど、鉢巻きを縫う要領ですぐ出来る。

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下前の紐には、共布の紐だと結び目が分厚くなって着たときに表地に響いてしまうから、
なにか違う布、出来れば薄い布地で作ったほうがいい。
思案して手持ちの紐箱からあえて真っ赤っかな紐を選んで縫いつけてみた。

もとは何かというと、どこかのショップの紙袋についていた紐を再利用したもの。
薄くて丈夫、解けにくくてシワにもなりにくい。色落ちしないからたぶん化繊かもネ。
捨て魔の私も、そういうものは妙に大事にとっておいたりするんだけど、
こんなときふいに役立ったりする。w

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最後に、これも元はお菓子の包みに使われていた真田紐を
結び文の洒落紋のようにして背縫いのところにつけて・・・っと。

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わあ〜い!ようやく藍木綿単衣の「なんちゃって琉装の胴衣(ドゥジン)」の完成!!

これで九月になって「あぢい〜〜〜!」っていう日でも
透けない琉装として軽やかにお出かけできるってものだ。
もっとも出かけるとしても美術館だとか街歩きだとか、友だちとの飲み会や茶話会とか
あくまで絣木綿で出かけられる範疇で・・・ということにはかわりないけれど。

沖縄では琉球スタイルの衣装で結婚式をあげたり、記念写真を撮る人が増えているようだけど、
紬や小紋、木綿でもこんなドゥジンやスディナを着る人ってどうしてもっと増えないのかな?

琉装として胴衣の下に履く白い女袴の裙子(カカン)こそは
MUJIのインド綿や白麻のマキシ丈のスカートで代用しているものの、
私個人はこういう絣木綿の類いは洋服に直すのではなく、
襟付きの半襦袢(これもいただきものの麻着物を直したもの)を下に重ね、
足袋と草履を履いて、あくまで和装のひとつとして愉しみたい♪

ホントなら長い髪を頭の上にお団子に結んで着たほうがバランスいいと思うけど、
ベリーショートじゃあ、なんか「妙な好みのおばさん」にしか見えていないかもネ。

暑い季節にも、手績みの木綿だの、上布だの、芭蕉布だの(いつかネ)・・・と、
そういううっとりするような布をもっと楽に涼しく愉しむために思いついた「なんちゃって琉装」。
自分だけの楽しみ方であ〜る♪

by team-osubachi2 | 2017-08-13 16:38 | 着物のこと | Comments(4)

結び文の背守り

なんとか単衣の季節に間に合わせるつもりで
中断していたお針をまたちびちびと夜なべ仕事にして
いただきものの手織り木綿の単衣を
なんちゃって琉装の胴衣(ドゥジン)を縫っているところ。

その途中、ちょいと洒落紋がわりにまた何か背守りを付けたいと思い、
紐箱から取り出したのは、もとはいただきもののお菓子に包みについていた真田紐。

『那の香』という福岡のお菓子だそうだ。

福岡のたまごベースのふんわりお菓子萬年家「那の香」/ippin

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ふんわり玉子の半生干菓子って感じのお菓子は上品で美味しかった♡

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こういう素敵な包装って、箱も包み紙も紐も捨てられな〜いの。
普段は捨て魔の私でもとっておく。何かに使えそうなんだもん。

で、さっそくこの真田紐で結び文紋をこしらえてドゥジンの背に付けつけることにした。
・・・あら、なんかいいかも♪

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でもちょっと待って。
結び文の文様って上向き?下向き?はてな?・・・と疑問がわいた。
ネットで調べてみると、下向きのものがスタンダードなようだ。

ふう〜む・・・「山」と見立てればそれも悪くないけれど
でも、なんとな〜く下がり調子に見えなくもない?

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なので、ここはあえて上向きに付けてみようかな〜?

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うん、ピンとはねあがり!がいまの私の気分にマッチする。これでいこう!

さて、と。あとは外紐二本(内紐二本はまた別紐を再利用するつもり)を縫って
身頃につければ完成の予定♪

by team-osubachi2 | 2017-08-10 09:54 | 着物のこと | Comments(2)

昨日、夕方から都心へ出るついでに画材屋さんへ寄った。
懐事情を鑑みて、仕入れも自分なりにうんと吟味し、クロッキー帳は2冊まで、
ハイクラスの2Bの鉛筆は1ダース買うつもりを半分、
マスキングテープも予定の半分にとどめておいた。

そのあと、いま伊勢丹の本館5階のセンターパーク/ザ・ステージ#5で開催中のイベント
「新宿乙女雑貨店」に出店中の友だちを陣中見舞いに立ち寄った。

伊勢丹/新宿乙女雑貨店2017

やあ、最近すっかりご無沙汰してたけど、伊勢丹、久しぶりだわ〜あ♡
ちょっと見て歩くだけでもワクワクするわ〜あ♡
百貨店業界はいまとっても苦しい時代なのだろうけど、
この新宿伊勢丹だけは(たとえ何も買わないにしてもネ)いつ来ても胸が躍る場所だ。

来週8日(火)まで出店中の千代ちゃんこと白洲千代子さんのブースを覗き、
ちょこっと立ち話などするうち、お隣にいらした若い方の陶製ブローチに目が止まった。

あら!フレンチブルドッグかな?好みの顔♡
ブローチだけど縦に金具がついていたので帯留にできるぢゃん♪
お値段を訊いたら、え?伊勢丹で売るのにそれでいいんですか?大丈夫ですか?ってくらい
良心的なお値段だったもんだから即決しちゃった!

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結局画材の仕入れを抑えた分から捻出したカタチになったけど、まいっか。

横幅22ミリのちょっぴりおへちゃで愛敬のある顔が私のお気に入り♪
ちいさくても私に元気をいっぱいくれる雑貨小物である。

by team-osubachi2 | 2017-08-03 15:49 | 着物のこと | Comments(2)

博多献上の帯

着物を着始めたころから持っているのがおふくろさまからお下がりの博多献上の名古屋帯。
当時はお茶のお稽古にも浴衣を着て、足袋をはき、この博多献上の名古屋帯を締めると
20代のコムスメもちょっとは「大人」になったような気がしてよく締めたものだ。

大島紬の単衣なんかにも締めてお出かけしたりしていたけれど、
当時でもこんな濃いピンク系の献上帯なんて締めてる人はあまりいなかったかもしれない。
現代風に装うなら、紗献上で、白っぽくて、
細か〜い独鈷のなんかを合わせた方が今どきって感じよね?

そりゃあ、もっと格好イイ博多帯が欲しいなって思った時期もあったけれど、
ちょっとこう、どこか垢抜けないような昭和な装いが好きな私は
結局この帯のバランスと色で充分満足♪・・・というところに落ち着いたようだ。

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何年か前にいただいた白地に黒の独鈷模様の帯地はお太鼓の返し部分がないため、
これさいわいと半幅帯にしてしまったし(過去ログ:http://okakara.exblog.jp/24243749/)、
以来博多献上の帯はずーーっとこれ一本だけ。

そこへ先だってある方からいただいた帯の中に紗献上が一本加わった。
やあ、嬉しいなあ!紗の博多帯もあればいいなあ〜なんて思ったときがあったから。
おふくろさまのお下がりのものより落ち着きがあって、少し薄茶がかった
どちらかというと小豆色に近い色目。

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この先おばあちゃんになるまでずっと締められそうな雰囲気で
もしかしたら私にはまだ早いかもしれないけれど、
夏向きの帯留をアクセントにつけて愉しむのもいいんじゃない?

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暑い暑いといいながら、いつ締めてみようかな?
紺地の近江縮の縞はもちろん、灰色や生成りの小千谷縮にもあいそ〜♡
・・・なんて心積もりが楽しかったりする今年の夏である。

by team-osubachi2 | 2017-07-30 23:14 | 着物のこと | Comments(4)

色無地に絽綴れの帯で

ちょっとした都合でつい一昨日までリビングのエアコンを使わずにいたせいか
カラダがようやくこの暑さに慣れてきた感じがする。
おかげで絽の着物を着るなどという、ちょっと前まで気が萎えそうなシチュエーションも
案外すんなりと受け容れて、昨日のお昼前には着替えて家を出た。

盛夏に着るのは、まず麻縮の晒を素肌に巻きつける。脇と背中の汗対策にもなるしね。
自分で縫った白い絽の袖をつけた(内側にはレースの筒袖つき)二部式襦袢を上半身に着て、
裾よけは白い麻縮(ペチコート風にウエストにゴムを通したもの)をつける。
それから絽の一つ紋色無地に袖を通す。つまり肌襦袢は省略。

そして帯芯のない、軽くて風通しのいい絽綴れの帯を締めて・・・っと♪

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夏場はヘチマをかまぼこ状に縦半分に切って、自分でこしらえた帯枕を愛用。
せっかく絽綴れという風通しのいい帯を締めるのに、
ウレタンなどの帯枕じゃ背中の汗もハンパない気がしてネ。

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人さまからいただいた玉虫の帯留はこの日がようやくデビュー♪

で、向かった先は国立能楽堂。
切符を一枚、ピンチヒッターで私が引き受け観賞させていただいた。

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席は違えど、ご一緒した着物友だち二人も、この日は絽の盛装に絽綴れといういでたち♡

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黒地に銀色の萩などの夏草の葉の模様を織り出した絽綴れを締めたKさんは
やさしみのある大人ピンクの地の訪問着。

教えてもらって、おや?とみれば、裾模様の枝にとまる蝉が二匹ばかり・・・。
わ〜、蝉が描いてあるなんて珍しいね〜?!

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実は私の玉虫の帯留はKさんからのいただきものだったので
「虫つながり」の装いにしてくれたもよう。w

かたや明るいシルバーグレイに刷毛で霞のような染め分けの付下げをお召しのEさんは
白と黒とが交互に織られているのかな?面白い地に
さらりと波があらわれている絽綴れの帯に、蓮の花びらかしらん?
その花びらの中に、ひと粒水滴のようにパールがあしらわれた帯留・・・といった装い。

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お能って、着物でいらっしゃるお客さま方を見ていて、
(落語はもちろん)文楽、歌舞伎ともぜーんぜん違う雰囲気のお召し物の方が
多くいらっしゃってなかなか拝見していて楽しい。

この日のお能は「第四十回 納涼能」っていう催しで
ご挨拶、ミニ講座、『枕慈童』『文荷』、お仕舞がみっつに、最後は『安宅』。

個人的には座席においてあったこの演し物の紹介リーフレットのデザインに目がいく。
どこか懐かしいような感じすら覚える写真のレイアウト♪

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最初の『枕慈童』・・・舞台に置かれる台の菊まがきが綺麗で、
藁屋だのといった舞台上で見立てられた屋根と仕切りのある空間を見るとわくわくする♪
(被衣だの虫垂れ衣の市女笠みたいなのも好きでして♪)
でも、題名にも枕とあるように、なんともいい心地で船を漕ぐ。

私が一番興味が湧いたのは、おしまいの『安宅』。
歌舞伎などの『勧進帳』は何度も拝見してはいても、その源を拝見したのはこれが初めて。
舞台いっぱいに人がいて、その舞台からどんどん客席に押し寄せるような気迫がすごくて、
終演直後、緊張から解放されたかのように私の席の前や後ろから男性客から
「ふう〜・・・」とか「やっぱり大曲だな」という声が漏れ聞こえてきた。

本当ですね。いやあ〜面白かったです!!
・・・面白いという表現がふさわしいのかはわからないけど、
見ていてこちらが気圧されるっていう感じがとてもよかった。

もしも本当に、事実として義経一行が都から奥州へと日本海側沿いに逃れていったなら
義経主従は私の郷里の町も歩いて通っていったことになる。
今回の『安宅』や歌舞伎の『勧進帳』や時代劇を観るたび、そのことに想いを馳せてしまう・・・。
(ちなみに吉川英治さんの『新平家物語』には、うちの町の地域名を名乗った
「入善太郎」なる人物の名もチラリと出てきて、はじめて読んだときはびっくりした)

お能を観終えて、日もかげりだしたころ家に帰り着いた。
夕飯の支度よりも先に、ワーッと着替えてまずはシャワーを浴びる。
いつも思うのは、夏着物の醍醐味のしめくくりは、
この着替えたあとのシャワーである・・・ということ。
きっと夏に着物をお召しの方には共通の感想じゃないのかな?

このたびのお誘い、どうもありがとうございました♪

by team-osubachi2 | 2017-07-22 23:13 | 着物のこと | Comments(10)

絽の着物

ここのところずっと真夏日が続いている。なんとも暑い日々。

今週末、思いがけずよそゆきを着て出かけるかもしれないので、
ちょっと絽の着物の下見をしておこうか・・・と、箪笥をあけてみれば、
そうだ、私の箪笥に絽の着物は、おふくろさまがむかし誂えてくれた
一つ紋灰緑色の色無地(それと五つ紋の黒)一枚しかない?!・・・のだった。

秋明菊が染められたやさしげな付下げは(人によっては五十代でも着られなくもないが)
私のニンではなかったし、これから着てくれることを見込んで若い姪っ子に譲ってしまった。
若いころによく着た青い地に白い蕾模様の小紋はだいぶ前に処分してしまった。
・・・えっと、えっと、ほかに持ってなかった〜?

持ってないんだったわ〜。そう、これしか持ってないのよね、絽の着物って。
だって、滅多に着る機会がないわ、年々暑くなるわで
絽の着物なんてもう要〜らない!って思ってたんだもん。

一つ紋の色無地があればなんとでもなるっしょ、と思っていて、
実際真夏によそゆきを着るならそれで充分やりくり出来てたのだけど、
いちばん役に立ったのはやっぱりお茶を習っていたころかなあ。

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安直なアルバムに記した日付は2003年8月とある。
当時稽古していただいた社中で希望者のみでやった正午の茶事。
茶道会館の「山里」をお借りして、三名のお客様を前に
後座の亭主をつとめさせていただいたときの写真。

面白かったなあ〜、茶の湯における手前座には宇宙がある!な〜んて思ったっけ。
朝から集中の連続だったので、暑さは二の次だったかも。
いやあ〜、でも、もうあんな集中力は続かないね、きっと。

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いまでは暑さの感じ方も若いころとはだいぶ違うのだけど、
う〜ん、う〜ん、う〜ん・・・こう、なんていうか、ワードローブとして今さらだけど、
せめてもう一枚くらい絽の小紋なんかあってもよかったんじゃないかしらん?

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こうなってはもうしょうがない。絽の色無地を着ましょうかね?
帯は黒と黒紫の地色の絽綴れ、帯留には玉虫を♡
・・・と心積もりしておき、さて、半襦袢に半衿もかけておかねば。

以前よりも今の方が似合うだろう絽の色無地。
うっかり「暑くて着ないから」といって放り出したりしなくてよかった♪

by team-osubachi2 | 2017-07-16 16:50 | 着物のこと | Comments(6)