晒(さらし)の巻き方

着物を着るようになってもうだいぶになりますが
思うところあって、数年前から着物を着るときに晒を巻くようになりました。

理由はふたつあります
ひとつは、たとえ胸がちいさくても、寄る年波でしょうか、
姿勢や重力(?)に負けて着物を着たときの胸元が
どことなくしょぼくれたようになってきたこと。
そしてもうひとつは、汗対策として
脇、背中、胸元と広い面積で有効であるということです。

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上/木綿の晒
下/正絹の晒

一度試しに巻いてみてすぐに気に入りました。
胸元もスッキリして身体の汗もしっかり吸ってくれます。
以来、季節に関係なく私も「晒まきまき」派の一員になりました。w

何人かの人にお話をうかがったりもして
おおよそのところでお団子ちゃんの着付けノートでまとめてみましたので、
ご興味をお持ちの方の参考になればさいわいです。

おおまかにはふた通り巻き方があります。
上から巻き下がっていく方法と、下で巻いてから上にあげて巻き下げる方法と。
どちらがいいかはご自分の身体と相談してみてください。
長さについては、ハサミを入れる前に、
いちど洋服の上からでも巻いてみて決めるのがよろしいと思います。
(下腹までしっかり巻きたい、または、胸からお腹まででいい、等々
体型やお好みによって長さも違ってきますので・・・)

コツは2点あります。
*脇のすぐ下にしっかりと晒がくるよう胸高にすること。
*巻き始め(脇の直下部分や下腹部分)をがっちりとキツく締めること、です。

胸元スッキリ、下腹ポッコリ押さえにとても有効です。
ご興味がある方はどうぞトライなさってみてください!

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*イラスト画面をクリックすると大きく表示されます
*個人使用に限りプリントアウト可
*イラストの無断転載をかたく禁じます

なお、プリントした画面が小さい場合は、一度PDFに取り込んでから
プリントアウトするとA4原寸大でプリントアウトできるようです。

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ちなみに私は素肌にじかに巻いています。
肌襦袢の上に巻くという方もいらっしゃいます。

また、広幅を半幅に折っただけで巻く方もいらっしゃいますし
私はざくざくと縫いとじて使っています。
(わらに1m弱ほどガーゼの半巾も縫いつけています)

木綿の晒を二本用意して愛用していますが、
先日一衣舎さんで正絹の晒を手に入れて使ってみましたら
たしかに木村さんの奥様に教えていただいたように、
汗をかいたあと木綿のような冷え方がしないので
これはこれでなかなか具合がいいものだなあと感心しています。
http://okakara.exblog.jp/23861624/

季節による着付けは以下のようにしています。
秋〜春 / 晒、肌襦袢と裾よけ、絹長襦袢(または二部式襦袢)、着物
夏 / 晒、麻の長襦袢(または二部式襦袢)、着物 
夏は一枚でも少なくしたいので肌襦袢を省略しています。

巻き方も着付けも「コレが正解」というようなものではありませんので
どうぞご自分の体型や着け心地を加味して
いろいろ工夫なさってみてくださいネ〜。

ほんのわずかでもお役にたてましたら嬉しく思います。

by team-osubachi2 | 2015-06-28 21:55 | 着物エッセイ | Comments(8)

去年は前の晩からボウボウと降り積もる大雪で難儀な一日でしたが
今日は朝からおだやかな晴天に恵まれた横浜地方です。

新成人のみなさん、成人の日、成人のお仲間入り、おめでとうございます!

??年前の私は、まだ着物にはまったく興味がなかったので
自分勝手に用意した洋服姿で世田谷の区民会館へ行き、
式典に参加して落合恵子さんのお話と
いまや伝説になってしまった尾崎豊さんのコンサートを聴いてから
同じ区内に住む友だちと示し合わせて遊びに出かけた一日でした。

当時の私には成人式の振袖姿に抵抗がありました。
だれもが同じ白い毛や羽根のショールをかけて
同じような髪型にふくらませて、そして前から見る姿とは違って
後ろ姿で未防備(という風に私には見えていた)お尻が
ムリムリプリプリと動く様が大の苦手でした。


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あれから何十年と時間がすぎて、
いまでは街中で見かけるその華やかな振袖姿に
自分勝手な思い込みの罪を着せることもせず、
ただ若い人の一日の煌めきと輝きを眺めて楽しめるようになりました。

当時の若くてバカ丸出しだった自分を
あたたかく受け容れてくださった大人の方たちのように
いつか自分もなれたらいいなあと思っています ♬

(イラストはずっと以前いただいたお仕事
遠藤瓔子さんの『きものであそぼ』より)

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます
by team-osubachi2 | 2014-01-13 13:47 | 着物エッセイ | Comments(6)

足袋のこと

も〜い〜くつね〜る〜と〜、おしょお〜が〜つ〜♬
という唄が思い出される時期になりました。

着物だけで暮らしていた時代には、
お正月の晴れ着には新しい着物や帯だったり、
または洗い張りしてさっぱりと仕立て直したものを着ただとか
そんな話を読んだり聞いたりしましたが、
今はそんな時代でもありませんから、お正月に着物を着るとなると
お母さんや身内のもののだとか、手持ちの着物を着ることになりますよね。

それでも何か新しいものを身につけたいなっていうときには
足袋や半襟をまっさらなものにするという手があります。
何かひとつでも真新しいものを身につけるのはキモチのいいものですね。

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それにしても白い足袋って不思議です。
ことに気になるのはやはりつま先の白さでしょうか。
どんなにいい着物を着ていても、足袋の、ことにつま先に汚れがついてしまうと
その日の装いがぜんぶ台無しになったような気分になります。

またさらに不思議なのは、どんなにいい着物をお召しの方でも、
もしもその方の半襟や足袋に汚れがあろうものなら
なぜか着物の良さや着姿の麗しさよりも
足袋の汚れの方がず〜っと記憶に残っちゃうってことです。

普段着の色足袋・柄足袋にくらべて白足袋っていうのは、
見えているのはごくちいさな面積でしかないのですが
そういう意味では、ちょいとばかり覚悟の要る部分かもしれませんね。

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押し入れを整理して、古い『きものサロン』誌でいただいたお仕事から
足袋のことを描いたものが出てきましたので、アップしてみました。
by team-osubachi2 | 2013-12-27 08:18 | 着物エッセイ | Comments(8)

晴れ着を着るとき

長い間着物を着ていても、
晴れ着らしい礼装着物などを着ることがとんとなくなり、
着物や帯も箪笥に眠らせたままだったりします。

それでも、稀にいいお着物を着る機会がめぐってくると
前の晩など、着るものを準備しながら
半襟はちゃんときれいかどうか、足袋もまっさらなのはあるかどうか
ああ、もっと早くに確認しておけばよかったなあ〜
などとそわそわしながらもキモチはワクワクしてくるのでした。

たまにしか締めることがない袋帯ですが
柔らかい晴れ着に締めて着付けがおしまいというとき
ポン!と帯のあたりを叩いて気合いを込めます。

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秋はさまざまな行事がありますね。お茶会や結婚式、
暮れにかけては賑やかなパーティーや会合などなど、
晴れがましい場には、ぜひお着物でおでかけください ♪

上はむかしの「きものサロン」から。
by team-osubachi2 | 2013-11-16 18:39 | 着物エッセイ | Comments(10)

誰もが最初はビギナー

秋から初冬にかけては着物を着ようと思う人が増える季節。
街のあちらこちらで、お茶会へでもお出かけと思われる
ベテランの方々に混じって、着物一年生と思われるビギナーさんも
見かけることが多くなります。

かく申す私も、秋口に名古屋帯の結び方を覚えるやいなや
一人で歌舞伎座へ着て出かけ
芝居がはねてから銀座を意気揚々と歩いている途中、
あれ?前帯がさがってピンク色の帯板が覗いている・・・
な〜んてこともありました。

扁平な身体に腰骨が低い(足が短いとも云う?)体型のせいか、
帯が下がってきてしょうがないので、慣れるにしたがって
最初から帯位置を少し低く締めるようになりましたが
おかげでいつも10歳以上は年が上と思われていました。
まあ、着物の似合うおばあさんになるのが目標でしたから
若いのに焦って自分で自分を老けさせていたともいえます。反省。

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いずれにしても、着物を着こなすようになるには
着る回数を増やして慣れるしかなく、それ相応に時間がかかるのですが、
慣れとともに自分なりに着心地よく着られるようになると
自然にその人らしく似合うようになっていくのでした。

誰もみ〜んな最初はビギナーです。
今年デビューの方々もおおいに楽しみながら着物道を歩いていって欲しいものです。

上の記事は古い「きものサロン」から。
by team-osubachi2 | 2013-11-10 00:44 | 着物エッセイ | Comments(8)

毎日楽しみ見ていた朝ドラ「あまちゃん」がもうじき終わってしまいます。
先日スマホに移したあまちゃんの歌のアルバムを何度となく聴いていたせいか
ときどき頭の中で、数曲がグルグル勝手に流れています。

♪ 暦の上ではディセンバー♬ ♪・・・いえ、今はまだセプテンバー。
ドラマが始まったのが4月で、終わればすぐに10月。
半年なんてあっという間に過ぎてしまいますね。

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*画面をクリックしていただくと、ちょっぴり大きく表示されます

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夕方、暗くなるのもグンと早くなりました。
時間のあるときに、半襟の付け替えなど
溜まった針仕事も少しずつ片付けていかねばと心積もりしています。
by team-osubachi2 | 2013-09-11 11:39 | 着物エッセイ | Comments(4)

扇子小物

扇子が大好きです。
真冬シーズン以外、たいがい帯に差しはさみ、
またはバッグに入れて持ち歩くせいか、
去年の春、編み目模様の木版擦りのお気に入りをどこへ置いたのか失くしてしまい、
今年は、普段使いにして長年愛用していた、
これも手刷りの紅い小紋型の一本をとうとうお釈迦にしてしまいました。
(まあ、そこまで使い切れば文句も云えないのですが)

他にも何本かあるにはあるのですが、
そろそろ新しいのが欲しいなあ〜と思い、いざ探してみると、
いま巷には布張りの扇子がとても多く(布張りは好みではないときた)、
絵柄を見てみても、あれもイヤ、これもイヤ。
ピンとくるようなものは本当に少なく・・・。

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*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます
*画面をクリックしていただくと、ちょっぴり大きく表示されます

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何が気に入らないのか考えてみたところ、
どうやら自分の好みは、繊細な手描きの絵模様よりも
地がしっかりした手すき和紙に
型や木版で顔料で染められたもののようです。

やっぱり和紙や扇子の専門店か、民芸店へ行くしかなさそうですね。
はたしてそこでもお気に入りが見つかるかはわかりませんが、
そろそろ夏も本番、遠くないうちに足を伸ばしてみようかと思っています。

上は『きものSalon』さんで、以前いただいたお仕事から。
by team-osubachi2 | 2013-07-02 11:07 | 着物エッセイ | Comments(4)

着物に似合う髪型って?

今年の初夏の間は、ダイビングのライセンス取得のことにかまけていて
美容院へひさしく行っていませんでした。
で、前回はいつ行ったかな?と振り返ってみたらば、
たしか4月の新歌舞伎座こけら落とし公演初日に行ったそれよりも前でしたから、
かれこれ3ヶ月も髪を放ったらかしていたのでした。うわ〜〜!

まあ、このひと月ほどは着物も着ていませんでしたから
このボサ髪もたいして気にはならなかったのですが、
来週末はハレがましいお席にちょこっと着物で参加するので
髪のお手入れが要ります。なので美容院へ予約を入れました。

綺麗に髪をまとめた着物姿に憧れて、
着物ビギナーの頃、3〜4年ほど髪を伸ばしていましたが、
(フリーランスになりたてで美容院代をケチったりもして・・・)
もともとの性分でしょうか、長い髪にはもう戻れません。

日本髪しか結わなかった時代には考えられもしなかったでしょうが、
でもショート髪でも、着物姿が似合わなくないのが現代なのでした。

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大事なのは、ちゃんとお手入れした髪であること・・・かもしれません。
これは年齢がいけばいくほど大事な要素になるような気がしています。

ですが、ズボラな性格はなかなか直らないようで、
むかしの『きものSalon』でこんな記事を描いた当時もいまも
相変わらず反省ばかりくり返しているのでした。
by team-osubachi2 | 2013-06-26 09:51 | 着物エッセイ | Comments(12)

人それぞれの桜模様

今週の後半は気温がグンと上昇して、春らしい陽気になるとの予報。
(花粉の大量飛散が怖い・・・)
昨日は桜の開花予想日も聞こえてきました。
順調にいけば、首都圏では3月おしまいの頃に咲き始める桜。

着物や帯、小物にいたるまで、
桜模様にはひときわ心躍る何かがありますね。
人それぞれの桜模様は期間限定も限定、
身に纏うなら今月ただいまがシーズンです。

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私の箪笥にあるわずかな季節限定もののひとつに桜の帯があります。
うっかりしていて、一回も締めないまま
春が終わってしまったということが何度もありました。
さて、今年の春はどうなりますでしょうか?

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*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます
*画面をクリックしていただく、ちょっぴり大きく表示されます

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上はその桜の帯に出会ったときのことを思い出して描いたお仕事でした。
'99年春号の「きものサロン」から。
by team-osubachi2 | 2013-03-05 10:57 | 着物エッセイ | Comments(8)

お譲りの嬉しさ

私の箪笥に入っている着物や帯は
若いころに母が誂えておいてくれたもの、
一所懸命に働いて自分で誂えたもの(とても少ないですけど)、
それからリサイクル店などで見つけて直したものが大半ですが、
中にほんの数点、ご縁があって人さまから譲られたものがあります。
そういう着物や帯がピッタリ自分に似合ったときなど、
自分で誂えたものとは何か違う嬉しさがあります。

私自身、人に譲ったものがその人に似合ったりすると
ああ〜お嫁に出してよかった、貰ってくれてありがとう!
というキモチになります。

たまに友人や知人らに「ゆる趣味」として着付けを教えたりしていますが、
最初から自分の誂えを持って来る人は少なく、どちらかといえば
お母さんやおばあさん、おばさんなど身内からいただいたり
借りてきたりした着物や帯でお稽古をするコトが多いのでした。

下はだいぶ以前に、そんな生徒さんたちの様子を思い出しながら
『きものサロン』で描いたものです。

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ここ一年ほど間があきましたが、
この春からまた新しい生徒さんがやってきます。
少しでも着物好きさんが増えてくれたら嬉しいなあと思っています ♪
by team-osubachi2 | 2013-02-26 00:20 | 着物エッセイ | Comments(6)