*この展示は終了しました
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先月から、青山・骨董通りわきにある「青山ゑり華」さんで、
思いつくままに描いたいろんな着物姿の人物画を
月替わりで展示させていただいています。

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二月はまず節分にちなんだものから。
これは一昨年、好きなお話、浜田廣介の「泣いた赤鬼」から
お福さんと仲がいい鬼もいていいんじゃない?・・・と
ひょいと思いついて描いたものです。
題して「豆ひろう鬼」です。*非売品

「なんと、このように豆を散らかしてしもうて。
そなたたちも早うひろうてたも」

「へーーーーい」

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下の絵は、虚子の句から。
うちのベランダにある鉢の日本水仙も日に日に育って、
もうつぼみをつけ始めました。
いまから花がひらいて漂う香りが楽しみです。

「日についで めぐれる月や 水仙花   高浜虚子」


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ひところ、都々逸の文句が面白くて、まだパソコンを持つ以前、
自分で拾える限りの都々逸を集めて
半紙に書き記してみたことがありました。
憎し恋し、皮肉もまっ正直も洒落に込めた七 七 七 五の言葉。
下の絵はそのひとつから。

「うちの亭主と 炬燵の柱 なくてはならぬが あって邪魔」


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*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

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スキャニングがあまりよくなくてすいません。
もしもお近くにいらっしゃることがありましたら、
ぜひ「ゑり華」さんの店頭で、額絵としてご覧いただけましたらさいわいです。

青山ゑり華
http://www.erihana.co.jp
by team-osubachi2 | 2013-02-01 00:10 | 時代もの画 | Comments(8)

*この展示は終わりました
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イラストレーターとして独立して20数年がたちます。
主に広告や出版業界での仕事をしていますが、
そのほとんどは依頼を受けて描くオーダー仕事です。

この数年で、ようやく自分の描きたいものを
わずかながら描くようになりましたが、
「いつか着物姿の女性たちを描きたいなあ・・・」と思っていたところ
今回「青山ゑり華」さんのご厚意により
自分の好きな題材(和歌や俳句、昔話から現代小説まで)から
好きなように描いた着物女性たちの絵を
展示させていただく機会を得ることができました。

シリーズ『和服女性(わふくにょしょう)』、
今月1月から12月まで、毎月2〜3点ずつ作品を入れ替えての
ロングラン展示です。
(最終的には毎月展示したものを来年一度に集めて展示する予定)

スキャニングがあまりよろしくないのですが、
毎月このブログでも紹介していきたいと思っています。
今月はまず、以下の3点を展示しています。
もしも機会がありましたら、ぜひ「青山ゑり華」さんで
額絵としてご覧いただけましたらさいわいです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


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「餅もすき 酒もすきなり けさの春   高浜虚子」

若いころ、好きな俳句をいろいろ探し集めた時期がありました。
すると、好きだと思って集めた数々の俳句からわずか数人の俳人にたどりつきましたが、
その中のひとりに高浜虚子がいました。
その高浜虚子の姿をはじめて見たのは田沼武能氏の写真ででしたが、
普段着の着物もよれよれと少々乱れたまんまの格好で庭下駄をはき、
庭先で照れくさそうに頭を描いている姿でした。
以来、ますますこの方の句のファンになりました。


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「朝より 小寒の日の 外出かな   稲畑汀子」

むかし、まだ日本髪を結っていたころの寒さってどんなだったのでしょう。
新年あけて、小寒に入ったころ、どんな目的で外出をしたのか
ちょっと想像してみました。
まだお元気でいらっしゃる稲畑汀子さんの句も、
なかなか惹かれるものがあります。


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「梅の花 折りてかざせる諸人は きょうの間は 楽しくあるべし
             神司荒氏稲布(かみづかさこうしのいなしき)」

むか〜し井の頭線沿線に長く住んでいたころ、
駒場東大キャンパスあたり一帯に咲く梅の木々を眺めては
「梅の木ってまるで万葉の乙女みたいだ・・・」と感じたものでした。
何で読んだか思い出せませんが、万葉の時代で「花」といえば、
それは梅をさすのだと知り、ああ〜そうだろうなあ〜と
妙なところで得心したりしました。

とてもとても遠い気がする万葉の時代の女性たちの心をはずませたものは
案外今も変わりはないのかもしれませんね。


青山ゑり華
http://www.erihana.co.jp
by team-osubachi2 | 2013-01-05 00:20 | 時代もの画 | Comments(10)

道灌(どうかん)

落語でよくあるパターンだけれど、
悪気のない八っつあんみたいなあわてん坊や、阿呆ダラの与太郎なんかが、
賢い先達のやった通りの、または言った通りのマネを、
それこそ「きいた風な口」でもって、
自分のとこでも演っちゃうという類いの話が好きだったりする。

先週、深川で久しぶりに「道灌」をたのしく聴いた。
「七重八重 花は咲けども山吹の 実のひとつだになきぞ哀しき」
聴きながら、ふと、ご隠居のところに掛けてあった
その「道灌」はどんなお軸だったのかな〜?と思ったら
急に絵が浮かんで、描きたくなったので描いてみた。



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どうも私はクソまじめな絵しか描けないのでつまらないが、
もともと真面目な言い伝えから、いったいどこをどうすれば
あんな馬鹿ばかしい面白い噺が生まれるのだろう?
もしも近くに八っつあんみたいな人間がいたりして、
(まあ、多少はた迷惑なときもあるかもだけど)
ドタバタする人間模様を、ユーモアという眼鏡を通して見てみれば
そこから笑いの世界は大きく広がるのである。
・・・って、ホントかな?

*イラストレーションの無断使用及び複製・転載を禁じます
by team-osubachi2 | 2011-06-25 12:07 | 時代もの画 | Comments(2)

何度見ても・・・

先週末の金曜は、所用で都心に出たついでに
お気に入りの出光美術館へフラリと寄ってみた。
帝国劇場のすぐ脇にある小さな美術館だけれど
なぜかここが好きで、銀座や有楽町に出て時間があるときには
ギャラリー気分でちょこちょこと足を運んでしまう。

ただいまは「琳派芸術」展の第二部が開催中だ。
さすがに琳派は人気があるからか、平日の昼すぎとはいえ
わりと地味な普段の展覧会よりも人が多かった。

しかし、琳派はいいなあ〜!好きだなあ〜!
ここはわりと小さな美術館ながら、琳派に限らず、
ちょいと渋めのコレクションがよろしくて
小杉放菴や仙厓義梵なんかも大好きだ。
そして、歳をとるほどに、好きなものが少しずつ増えていく・・・。
いいものは何度見てもいいし、好きなものは何回見てもいい。

無料のお茶を手に、この美術館の展望窓から、
旧江戸城(皇居)の様子をぼんやり眺めまわすのも好きな時間だ。
これからも、都心にでて時間があるときには
ちょこちょこ立ち寄りたいものだと思っている。



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*イラストレーションの無断使用および複写・転載を禁止します

出光美術館
http://www.idemitsu.co.jp/museum/
by team-osubachi2 | 2011-02-22 00:04 | 時代もの画 | Comments(2)

豆ひろう鬼

今日3日は節分の日。
年賀状を出した友だちから、節分の便りが届いた。
嵩山堂製のハガキにお多福さんの絵が刷られていて、
それを見ていたら、浜田廣介原作の「泣いた赤鬼」を思い出した。

子供のころ持っていた「泣いた赤鬼」の絵本が大好きで、
いやしんぼの私は、ことに赤鬼さんが人間のお客のために用意するお菓子が
美味しそうに思えてたまらず、
出来ることなら自分も絵本の中に入っていって
赤鬼さんのお菓子を食べたいものだと熱望していた。

また、それまで見たこともないくせに、
鬼というものは怖いものだと思っていたけれど、このお話を読んでから
なんだ、鬼にもいい鬼がいるんだ〜!というコトが
子供心にも目からウロコだったのを思い出す。
そして、去っていった青鬼さんの優しさに
ついつい(今でも)泣いてしまうんである。


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「なんと、このように豆を散らかしてしもうて。
そなたたちも早うひろうてたも」

「へーーーーい」

お多福さんと仲のいい鬼たちって、どこかにいるかもしれない。
お多福さんがこぼした豆をひろう鬼たちがいたっていい。


*画像の無断使用および複写・転載を禁止します
by team-osubachi2 | 2011-02-03 00:06 | 時代もの画 | Comments(6)

くらきより

くらきより くらき道にぞ入りぬべき
はるかに照らせ 山の端の月

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数日前、あるお人のブログをのぞいてみたら、
和泉式部のこの歌が記されていた。

古典文学に疎い私は、この歌の本当の意味はよく知らないけれど、
これを読んで感じたのは、とかく女のキモチって
千年や二千年たっても同じなのね〜・・・というもの。

ふと、絵が浮かんだので描いてはみたものの、
女の心の奥深くにまで至るような表現は、
私にはとても出来そうにもないなあ〜。
・・・が、たまにはこんならくがきも、また楽し♪

*画像の無断使用および複写・転載を禁止します
by team-osubachi2 | 2011-01-29 01:52 | 時代もの画 | Comments(4)