カテゴリ:旅をする( 48 )

昨年、関西学院大学オープンキャンパスのメインビジュアルに
私のイラストを採用していただいた。
http://okakara.exblog.jp/15942108/

本当なら、下調べとして、先に取材見学をした後に
仕事に取りかかれたら最高なのだが、
イラスト仕事では現実的にそうはいかないコトの方が多い。
資料写真をもとに描きあげはしたが、描きながら学院の建物に
何か惹かれるものがあり、いつか見学してみたいな〜と思っていた。

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ご縁というのは面白いもので、その仕事をブログに掲載したころに
ブログを通して知ったKさんが関西学院大学とつながりがあるとわかり、
そこでひょいとしたキモチが起こって、
大学見学と京都へ遊びに行くことを一緒に考えるようになった。

その考えを実現させる段取りに入ったのは今年になってからだったが、
ただ単にぷら〜っと行って、自分が描いた風景全体を見れたらそれでいい、と
気楽に考えていたらば、思いがけないことで、
Kさんとそのご学友でいらっしゃる
関西学院大学の井上琢智学長の計らいにより
上ケ原キャンパスの建物見学をさせていただくことになった。
望外のことである。

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ということで、2月17日金曜日の午前中に
西宮市にある関西学院大学・上ヶ原キャンパスに到着し、
広報の I さんの案内で、構内の主だった建物を見学してまわった。

緑豊かな大学校である。
広々とした芝生の広場の真正面に
このキャンパスの顔である時計台が見えて、
とてもキモチのいい空間が広がっていた。
今は緑が少ない季節だけれど、初夏にはさぞかし
キモチのいい場所になるのだろうな〜と想像がつく。

無知な自分はそれまでまったく知らなかったが、
W・M・ヴォーリズという建築家による建物を主に見せていただいた。
ああ〜、古い建築はいいなあ〜と思う。
佇まいは美しく、学びの場にふさわしい落ち着いた空気が今も漂っている。
当時の先生や生徒らがどんな風にこの校舎を行き来していただろう?
・・・と、想像の余地がたくさんあって、
こういう古いどっしりとした建物を見るのが私は大好きだ。

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神学校から始まった学校であり、古い礼拝堂を見せていただいて
ああ、西洋の祈りの場というのは、
太陽の光をちゃ〜んと計算して作られているのだなあ〜、と感心した。
頭ではわかったつもりでいても、実際にその場に入ってみて感じる、
この体感がとても大切なのだ。
その体感が事前にあったなら、自分の描いた絵に
もっと自然な深みがあらわれてくれたかもしれないのになあ〜
などと、今ごろになって自分の絵の拙さを反省してみたりもする。

キャンパス内には新しい校舎もたくさんあるが、
いずれもヴォーリズの建築に倣って赤い屋根瓦で統一されている。
統一させるということ自体、なかなか大変なことだろうと思われるが
どうしてだか、人の手が入らない古い建物というのは、
あっという間に廃れて荒れてしまう。
古い建物を維持管理するというのは、もっともっと大変なことに違いない。

まあ、現役の学生さんらには、そんなコトは分からないだろうけれど、
(分からなくていいから、一所懸命に勉強してネ♬ )
大学校というのも、伝統と文化を守りながら経営するというのは
ご苦労が多いのだろうだなあ〜・・・と、
はじめてそんなことを思った。

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さて、ひと通り見学を終えて、お昼はどうしようか、ということになった。
キャンパス内にはキレイな同窓会館もあって
ホテルのレストランのような食事もいただけるそうだが、
私はやっぱり「学食食べた〜い♬」と、いうことで
学生食堂でお昼を食べることにした。
広報の I さんは、今は授業のない時期のことで
「メニューが乏しいと思いますが・・・」と言っておられたが
そんなことはちっとも構わない。
専門学校の出で、今はフリー稼業の身には
学食だの社食というのは、ちょいと憧れ(?)なんであ〜る。

麺類や丼ものの単品もあったけれど、
グラム売りのバイキングにしてみた。むふふ〜、楽し〜い!
お腹いっぱい食べて500円ちょっと。素晴らしい!
そうしてお腹を満たし、もう一度
芝生広場からの時計台の眺めを堪能してから、
かすかに風花が舞うキャンパスをあとにした。

今回、思いがけないことからこの見学が叶って、
関西学院大学のお仕事がいっそう思い出深いものになったなあ〜と感慨しきり。
このために、いろいろとお心遣いをいただいたKさんと
井上琢智学長に心から感謝いたします。
どうもありがとうございました!!
by team-osubachi2 | 2012-02-20 09:34 | 旅をする | Comments(8)

帰宅

ただいま~!と、先ほど帰宅。
重い荷物をうっちゃって、すぐにお風呂をセットして、
夕方錦市場で買って帰ったうるめいわしやら
粟麩やら出し巻きやらを、さっそく食卓に広げて、
ビールで軽く一杯。ぷはあ~~♬

楽しい旅もいいけれど、カラダは正直だなあ。
うちに帰り着いて、ホッとしてるのがわかる。
旅のしめくくりって、
やっぱり家に帰るってコトなんだなあ~と
帰宅するごとにそう思うのだった。
by team-osubachi2 | 2012-02-19 20:56 | 旅をする | Comments(4)

晴れた朝

ゆうべはほとんど寝落ち状態。
一夜あけて、ここは四条烏丸の角にあるビジネスホテル。
窓を開ければ、目の前はビルの外壁。
横をむけば、四条通りのアーケードの屋根。
お天気は?いまのところ晴天。
底冷えの京都は今朝の気温もマイナスだったようだ。

真冬の寒さで観光客が少ないとはいえ、
ひと月前に予約を入れても、
さすがに週末の日本旅館の部屋はすでに埋まっていたので、
この晩はビジネスホテルをとった。

落差が激しい・・・!!
が、そこがまた面白いんであ~る。
でも、ここはなんといっても地の利がいい。
場所優先である。

さて、昨日の優雅な朝食から一転して
今朝の無味乾燥なモーニングを食べたあとは、まず金閣寺へ行く予定。
昨日はあちらこちらで雪の金閣さんが話題だったが
朝日に照らされて輝く雪溶けの金閣さんもまたよろしからずや。
by team-osubachi2 | 2012-02-19 09:40 | 旅をする | Comments(2)

雪の朝

寒い京都。
一夜明けて、寝室の襖をあけると、
ごくごく小さな坪庭に雪。
二階の縁側のカーテンをあけると、祇園白川も一面の雪・・・。

やった!
狙ったワケではないけれど、
あるといいなあ~と思ったのは
この雪のふっくらと積もる京の街景色。

雪見障子越しに景色を愉しみながら
だし巻き玉子の朝ごはんをいただく。

さて、今日はまず銀閣寺へ行こう。
雪の銀閣へ。
by team-osubachi2 | 2012-02-18 07:27 | 旅をする | Comments(4)

ペトラのエルカズネ

先週末のイブの夜、テレビで
映画インディアナ・ジョーンズ・シリーズの第三弾を放送していた。
雑用を片付けながら、あるシーンの間だけテレビに見入った。
あ〜、ここここ!ここ行ったんだよなあ〜!

中東ヨルダンの沙漠の一角に、
古代ナバテア人が開いた都の跡であるというペトラ遺跡 (世界遺産) がある。
朝、巨大な岩盤を走る大きな裂け目をしばらく行くと、
険しく切り立ったその暗い裂け目の向こう側に、
突然明るくバラ色に輝く神殿が現れる・・・。
それが、このインディアナ・ジョーンズの映画にも登場した
神殿『エルカズネ』だった。

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今思い出しても、そのドラマティックな登場の仕方に鳥肌がたつ。
それくらい、ここは感動的な場所だ。

アルバムの日付を見ると2004年3月9日とある。
この時期、中東はいっとき穏やかな状態が続いていて
卒業旅行と思われる大学生なども観光地で見かけたりした。
けれども、これよりほんの数年で、
この時にまわったシリアやレバノンはまた渡航が難しくなってしまった。

でも、いつの日かまた、観光客らが安心して
旅行ができる時期がきっと来るだろう。
ときおりイスラム文化圏のニュースをチェックしながら、
そういう安定した時期が訪れるのを
祈りながら待つしかないなあ・・・と思うのである。
by team-osubachi2 | 2011-12-26 00:51 | 旅をする | Comments(4)

建てもの観賞三昧

熊本の旅の二日目に(熊本城を見たあと)旧細川刑部邸と、
三日目に小泉八雲旧居という、二つの建物を見てまわった。

私は自分が建具職人のムスメであるせいかどうかわからないが
古い建物を訪れると、建具などを中心に、
内装やおおよその構造を見るのも私の楽しみの一つだ。

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こちら旧細川刑部邸は、三代目細川藩主の弟君の
もとはお茶屋だったのが、だんだんに手を加えられて下屋敷になり、
時代が下って明治に入ってから本邸になったというお屋敷だそうだ。

団体客がやってくるような場所ではないのか、
熊本城の内では、訪れる人も少ないのだろう、
ことに師走という季節もあってか、門のあたりもひっそりとして、
綺麗に掃き清められている門の内にひっそりと咲く寒菊がきれいだった。

お屋敷の中は、もとがお茶屋からはじまっているからか
武張ったようなところはなく、とても簡素で風雅な印象だ。
明治期ともなれば、もとは細川家家臣の上級武士といえども、
ずいぶんと簡素な暮らしぶりだったかもしれない・・・。
いまはまったく人気のない寂し気なお屋敷だった。

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さて、ところかわって、こちらは熊本市の繁華街のすぐ脇にある
小泉八雲が1年ほど住んだというお家だ。
小泉八雲といえば松江というイメージが強いけれど、
へえ〜熊本にも住んでたんだ・・・。

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横に細長い玄関からあがり、簡素でスッキリとした奥の座敷に入る。
縁側のガラス戸の向こうにも小体なお庭があって、よく掃き清められていた。
もともとは目の前の鶴屋デパートの一角にあったのを
現在の場所に移築したそうだけれど、丁寧な仕事がしてあって、
建具の手入れもよく、釘隠しの鶴がとても格好よかった。

ふう〜ん、建物も室内も簡素で、明治時代の肥後の町中では
ちょっといいお家ってこういうカンジだったのだろうか。
ん〜いいなあ、好きだなあ、落ち着くなあ〜・・・。

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ところで、肝心の作品といえば、チョー有名な「耳なし芳一」と
今は懐かしい英語教科書にでていた「むじな」しか知らないのだけれど、
座敷にあった石油ファンヒーターの前に座っていたら
ふと、むかしNHKで、小泉八雲のドラマを見たのを思い出した!
詳しい場面はほとんど覚えていないけれど、
たしか・・・そうそうジョージ・チャキリスさんと
檀ふみさんが主演していたドラマだったと思う。

ごく小さな建物の中で書籍好きの相方と、のんべんだらりと
座敷に座ってみたり、写真を撮ったり、展示資料を見たり
本棚をそっとあけて古い英語版書籍を眺めたりして
1時間ほどもそこで過ごしていたら、なんだかにわかに興味が沸いてきて、
受付で買える小泉八雲の本を何冊も買ってしまった。
(復刻版の紙製玩具「お化け行燈」もついでに買っちゃった)

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小さな旧居を出てから商店街を歩き、朝鮮飴で有名な「園田屋」という、
なんともいえず素敵な古い建物でお土産も買ったりして、
建てもの観賞三昧をしてから熊本を発ち、帰路についた。

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師走の慌ただしい最中だったけれど、行けて本当によかったと思う。
今回の肥後熊本の旅に、まんぞく、まんぞく!

旧細川刑部邸
http://www.manyou-kumamoto.jp/contents.cfm?id=436

小泉八雲熊本旧居
http://www.city.kumamoto.kumamoto.jp/kyouikuiinnkai/bunka/102_koiz.htm
by team-osubachi2 | 2010-12-22 23:44 | 旅をする | Comments(2)

熊本城の石垣

旅の二日目18日の土曜日は、
熊本市内へと移動してから、まず熊本城をまわった。
学生のころから歴史小説が大好きで、その歴史的眼鏡と妄想力(?)のおかげで
訪れる先がどんな地味であっても、充分にその場所を楽しめるのだが、
こんな超メジャーな観光地では、ことさら歴史に興味がない人であっても
あの立派な天守閣の偉容を見ただけで、
観光するという満足感を得られる場所ではないかと思う。

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そういう私も、熊本市内を歩いていて、街中のあちらこちら、
ビルとビルのすき間から、ちょっとでも高い天守閣が見えると、
見えるたびに「おお〜おっ!カッコイイ〜!」と感動してしまう。
このお城は肥後の國の、熊本の街の、まさにシンボルなのだなあ。

ホテルに荷物を預けて、そこからほど近いところにある
櫨方門(はぜかたもん)から城内に入った。

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私がここで一番見たかったのは、なんといっても石垣だ。
美しいカーブを描いてせり上がってゆく隅石の角を舐めるように見上げる。
う〜んん、なんと見事な石垣だろうか!・・・と、ウットリする。

残念ながら、歴史は好きでも、お城の世界には無知なのでよくわからないが、
関ヶ原の合戦とそれ以降の時代、当時の名だたる武将たちによって
たくさんのお城が築かれたのだろうとは思うけれど、
あてずっぽうに言うと、こんな大きな天守閣を築くようになったのは
織田信長公の時代ぐらいからではないのだろうか?
信長公のそれより以前の時代、上杉謙信公の春日山城は
お山の上に築かれているせいもあり、こんな途方もないほど立派な石垣はなく、
むしろ山の斜面に残っている土塁がリアルだったのを思い出す。

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清正公が築いた勾配の揺るやかな石垣(写真右側)の、その同じところへ、
細川時代に急勾配の石垣(写真左側)が加えられたという
「二様」といわれる部分を見ると、時代を追って石工たちの技術の向上と
組み方も洗練されていく様子がわかるようになっているそうだ。

熊本在住の知人によると、「この築城に携わった肥後の石工たちの技術が
九州のあちらこちらに今も残る石橋に受け継がれているのだと思う」
と言っていたけれど、なるほど、そういうこともあるかもしれない。

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そして、石垣をたっぷりと楽しんでから天守閣に上ってみた。
(まあ、内部の展示もざっとだけ拝見し、新築でキラキラな本丸御殿はパスして)
前々からこの天守閣からの眺めもぜひ見てみたい!と思っていた。
なぜなら、ここから見る肥後の山々の景色こそは、
寸分違わず築城当時そのままの景色だから・・・。

時代とともに、領主をはじめ、城の規模や建物や、
城下の様子や人々の暮らしぶりがどんなに変わろうと、
そういうことにまったく関係なく、
そこに在り続ける不動の山々の姿を見ながら、
はるかな古に想像をめぐらすのが、私はとても好きだ。

熊本城公式ホームページ
http://www.manyou-kumamoto.jp/castle/
by team-osubachi2 | 2010-12-21 00:10 | 旅をする | Comments(4)

阿蘇は今も活きている

先週の17日から二泊三日で熊本へ行ってきた。
朝、羽田を出て、阿蘇くまもと空港に着いたのが金曜の正午ごろ。
それからレンタカーで、まず向かったのが阿蘇山だった。

阿蘇は、私が学生のころ、航空会社の企画ポスターを制作する課題で
九州の阿蘇を描いて以来、いつか見てみたいと思い続けてきたお山で、
四半世紀たって、やっとそれが実現したのである。

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今もモクモクと活きている阿蘇のお山は、
私が生まれ育った富山の北アルプスの山々とはまるで異なり、
山のてっぺんから優雅な曲線を描いて裾野をおおきく広げ、
とても滑らかなその山肌は、まるで
ベージュのビロードに覆われているかのようだ。
ふもとから見上げる阿蘇の雄大な眺めに
あ〜あ、いいなあ〜!を連発し、キモチがわくわくした。
♫♪あ〜そ〜は広い〜な、大き〜いな〜・・・♫♩♪

しかし、おりからの寒気が九州にも入り込んでいて、
空も、雲間から漏れる日差しも、なんだかめちゃくちゃ冷たそ〜!
この日の阿蘇の予想最高気温は零度。
火口の頂にはうっすらと雪が積もり、
溶岩が冷えて固まった大地の割れ目のあちこちに溜まった水が
どれも白い氷になっていて、午後になっても溶けずにいた。

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この寒さに加えてシーズンオフであるにもかかわらず
思いのほか、火口付近にはたくさんの観光客が訪れていた。
その大半が、韓国や中国からの団体さんで、見れば事前連絡があったのか
みんなダウンや帽子やマフラーを巻いて防寒対策の格好で
駐車場から火口付近へいくロープウェイに乗り込んでいる。

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相方と私も、この日のために多少は防寒着を準備したものの、
気温が零度かそれ以下では、わずかな風でもすぐにカラダの芯が冷えてきて
とても長く留まってもいられず、ひとしきり周辺を歩きながら
今も活きている「阿蘇のお釜」の様子を楽しみ、
ふもとの日帰り温泉でカラダをよ〜く温めてからお山を降りた。

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阿蘇のお山は、熊本のベタな観光地なのだろうけれど、
その自然のあるがままの姿は、本当に美しくて雄大で、
そして、非情なくらいに厳しい様は、
自分の貧相なコトバなんかではとても言い表せない。

どんなにメディアが発達しても、
実物を見ること、触れることでしか感じることができないものが
まだまだいっぱいあるって、なんて素敵なことだろう!
なんて豊かなことだろう!と思う。
人は、だから、旅をするのである。
by team-osubachi2 | 2010-12-20 00:09 | 旅をする | Comments(8)

与論島の芭蕉布

与論島の3日目は朝から雨だったので
借りた車で、島の南東部をドライブした。
地図を見ていたら、「与論民族村」というものがあったので
寄ってみることにした。

道路から少し奥まったところに入り口があり、400円支払って中に入ると
与論島の伝統的な民家や小屋が肩を寄せるようにして数棟建っていた。
当主の菊 秀史(ひでのり)さんが、一棟一棟移動しながら
古くからの暮らしぶりをお客に説明してくれた。
そのあと、売店の横でお茶をいただきながら
菊さんからさらにいろんなお話を聞いてみたところ、
なんと、この小さな村は、菊さん一家が家族で経営している施設だった。

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菊さんは熱心に、自分という人間が
どういう土地で、どういう祖先で、どういう言葉や文化の中で育ったかを
ひとり一人知っておくべきだと言う。
それでこそ、実社会で、または外の世界でしっかりと生きてくための
基盤ができるのだという。う〜む、まったく同感だ!
(・・・なんて、あんまりエラそうなコトは言えないけど)

いまの与論島の子供たちやその親の世代ですら、
島の伝統的なものを知らないということに
菊さんは強い危機感を抱いているようだった。
継承の難しさを日々感じながらも、自分に出来る最善のことをしようと
奮闘なさっているように見えた。

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菊さんとのおしゃべりのあと、売店をのぞいていたら
壁際のガラス棚に、与論島で一軒だけ織っているという芭蕉布があった。
織り手のおばあさんの紹介記事を見ていたら、
雑誌で紹介されているのを思い出した。
そうか!あの菊 千代さんは、ここのおうちのおばあちゃんだったのか〜!

おばあちゃんから引き継いで芭蕉布を織っている
菊さんのお嫁さんからも芭蕉布のお話をいろいろ聞いた。
「銀座にも出してるんです」と言うので
「どこだか知ってます。『もとじ』さん、ですよね」。
見本として置いてある反物や帯をひろげて見せてもらい
触らせてもらって、しばしウットリと魅入った。

いまや首都圏の暑さは、南の島々よりも凄まじい。
きっと、日々ザブザブと洗った芭蕉布が快適な暑さだ。
与論島にじかにお願いすれば、銀座よりうんとお得に出来るのだろうけど、
とても私なんかが手を出せるような代物ではない。
その手間と時間と労力の値段は、それでも報われることが少なく、
糸から反物にするまでを継承する人がいなくなる現状を思い、
ため息まじりに欲を手放した。

せめてもの土産にと買って帰った
車輪梅で染められた麻のタペストリーを壁にかけて眺めては
与論島の芭蕉布を思い出している。

与論民俗村
http://www.yorontou.com/minzokumura/index.php
by team-osubachi2 | 2010-08-05 00:31 | 旅をする | Comments(2)

縁は異なもの味なもの

人にはそれぞれ、偶然のような思いもかけない出会いがあるように、
私にも面白い出会いがこれまで数々あったけれど、
今回は、鹿児島県の最南端の与論島でそんな出会いをした。

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与論島についたのが昼すぎだったので、ホテルをでてから
どこでランチにしようかとブラブラ歩いていたら、
ちょうど良さげなイタリアンレストランがあったのでそこに入ってみた。

おいしいパスタでお腹を満たし、他のお客さんがひけたところで、
マダムに島のお天気をきいてみたのだが、その会話がはじまりで、
何故かそこからどんどんと話が広がっていき、
ひょんなコトから、このご夫婦が、むかし渋谷でお店を出していた頃に
なんと私のイラストの師匠・灘本唯人先生と親交があったということがわかり
「えええ〜〜っ?!」とお互いビックリしたのだった。

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このイタリアンレストラン「アマン」のご夫婦は
きけば東京、イタリア、札幌、そして3年ほど前に
ポッと訪れた与論島がすっかり気に入り、
それからすぐに移転して現在のお店を開かれたそうだ。
持って生まれた星と、きっと非常に気さくな人柄もあるのだろう、
全国さまざまな人たちと交流があるようなお二人だった。

しかし、東京と与論島と、なぜか灘本先生を介してピンポイントでつながり、
ご夫婦からは親切にいろいろと食べるところや
(今度来るときに)おすすめの宿や、
海遊びに向いている磯などを教えてもらい、
さらにお二人のご好意で、車を二日間にわたってお借りして
島のあちらこちらを見てまわるコトができた。

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「アマン」のご夫婦の紹介で知った、すぐ近くの「海カフェ」は、
茶花漁港を見下ろす丘の上の地中海風の建物の中にあり、
かわいいカフェ女子が一人でやっている、とっても居心地のいいカフェだ。

コーヒーもそのつど豆からひいているようで
アイスカフェモカも香ばしくて、とてもおいしかった。
屋内もいいが、雨が降らなければ緑のあふれるテラスでまったりするのもいい。
そののんびり感がキモチよくて、
また泊まったホテルからすぐそばだったせいもあってか
結局帰るまでに3度も足を運んだ。
与論島に行く人があれば、ぜひおすすめしたいカフェだ。

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島の北西部にあるホテル&レストランの「ヨロン島ビレッジ」の中にある
「たら」というレストランでは、
ランチに鹿児島名物のおいしい鶏飯(けいはん)が食べられる。
で、次の日も「たら」へお昼を食べに行き、
今度は油そうめんという、もずくと素麺を炒めて
あたたかい鶏ガラスープをかけまわした素麺もおいしかった。

この「たら」で100円で売られていたドラゴンフルーツを
一個買ってホテルで食べてみたら、とても新鮮でおいしかったので
翌日も行ったときに、また一個買おうとしたら、おかみさんが
「続けて来てくれてありがとう。せっかく来たのに雨が降っちゃってねえ」と
さらに一個おまけしてくれた。わ〜い!

結局お天気には恵まれなくて、海に入れたのはわずか半日だけだったけれど、
その分だけ、雨の中を散歩したり、島の人たちに親切にしてもらったりして
のんびり楽しい時間を過ごすことが出来たかもしれない。
まぁ、暑い夏なんだし、こんな旅もいいもんだ。

アマン
http://www.lares.dti.ne.jp/~fuente/aman/
海カフェ
http://www.churashima.net/shima/special/cafe/okinawa/umi_cafe/index.html
ヨロン島ビレッジ
http://yorontouvillage.jp/
by team-osubachi2 | 2010-08-04 09:25 | 旅をする | Comments(0)