カテゴリ:旅をする( 48 )

母の四十九日法要のために帰省したさい、
実家のすぐ裏の浜辺にある古い元漁師さんのちいさな家の廃屋に
いま仔猫が何匹もいると聞いて、猫好きの姪っ子と見にいった。
(ああ〜、こんなことならカメラ持ってくるんだったな〜。
しょうがないので、iPhoneで写真撮っておこうか)

高潮の被害に遭った元漁師さんの家は廃屋となり
いまや我が村「しんばま」の野良猫屋敷となっている。

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廃屋の隣の駐車場にも何匹もの野良たちがいるのだけれど
いま棲みついているのは2家族8匹らしい。

はじめは見慣れない姪っ子と私にシャーシャーと可愛らしい威嚇を見せて
警戒していたけれど、近所の猫好きさんからほどほどにエサをもらう彼らも
カリカリの入った袋のガサガサという音にはやはり負けてしまうのか
徐々に姿を見せはじめ・・・

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好奇心と食い気の強い仔が最初にやってきた!
きゃあ〜〜〜〜♡

それからほどなくして案外簡単に手に落ちた仔猫たちだった。w

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カリカリのおかげでなつっこい性格の仔は
何匹かはすぐに慣れてくれたけれど
一匹だけ、ことさらにちいさくて目もぐしゅぐしゅの仔は
網の陰にもぐり込んでしまい翌日も顔を見せてはくれなかった。
冬まではたして無事でいられるか心配になってしまう。

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小屋のすぐそばに生えているエノコログサで
元気な仔らをしばしじゃれさせて遊んだ。

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ひゃあ〜仔猫と戯れるのなんていったい何年ぶりのことかしらん?
もう可愛くて愉しくて、とろけそうになる〜♪

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この猫屋敷には仔持ち家族だけでなく、
流れ者のオスや、仔猫らの一年二年上のお姉サン猫もいたりする。

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家ではもうペットを飼わない我が家の弟も
なにかといえばちょいちょい餌をあげたりしているけれど
他にも近所の猫好きさんから(決して多くはいないが)
過保護でない程度に餌をもらっていても、
厳しい冬を一年二年と越せる仔猫はそうはいない。

でも、そういうところが漁村の人と野良猫の
お互い自然な在り方なんだよなあ〜って思う。

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次に帰省するときにはどのくらい生き残ってるだろうか。
人になつくも良し、なつかぬも良し、
これからも頑張って、自由にのびのびと
野良猫として生きていっておくれ。無事を祈ってる。
by team-osubachi2 | 2014-09-14 22:37 | 旅をする | Comments(4)

京都大学で

人との出会い、人とのご縁は面白い。
一昨年関西学院大学のオープンキャンパスのお仕事をいただき、
それがキッカケで、京都在住のakeさんとおっしゃる女性とのご縁がつながり、
以来ブログを通じて交流させていただいている。

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今回、河合隼雄賞の関係で京都へ行く旨をakeさんにお伝えしたところ、
河合先生とも所縁の深い京都大学にある
レストラン「ラ・トゥール」で会食の席を設けてくださったのだった。

おお〜〜!!京都大学でですかっ!!
これまで何十回と京都を訪れてはいても、
かの最高学府へ足を踏み入れるのは今回がまったく初めてデス〜!!

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そして、そのakeさんにお会いするのも
実は今回が初めてだったのだけれど、もうしょっぱなからざっくばらんに
いろ〜〜んなお話をさせていただいた。

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覇気のあるハンサム・ウーマンでいらっしゃる。
ブログのお写真で拝見していたイメージよりも、
はるかに響きのいいお声でお話をされる。
そして人生経験豊富なお話のひとつひとつがスマートで
本音まじりの面白いお話をたくさん聞かせていただいた。

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非常に活動的な方で、着物を着て方々へ足を運ばれる。
この日も大阪でパーティー出席のため、
スッキリと濃紺地の付下げに爽やかな印象の袋帯といういでたち ♪

↓立ち姿はこちらでどうぞ。京都で、着物暮らしPart2
http://kimonokimono.blog17.fc2.com/blog-entry-2874.html

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お互い、夕方からの予定のために、そうそうゆっくりもして居られなかったけれど
かえって濃いおしゃべりを愉しめたかもしれない。
河合先生、白梅さん、鶴見和子先生、そして大好きな着物!
いくつも共通の話題もあり、楽しいひとときだった。

このたびはホントにどうもありがとうございました ♪
またいつか、ゆっくりお目にかかれる機会を楽しみにしています。

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そうそう、今回京都大学でランチするんだ〜♪と相方に言ったら、
「何か買ってきて〜」と頼まれたので
akeさんとレストランでお別れしたあと、売店でちょこちょこお土産を買った。

Tシャツでしょ、AERA京都大学の別冊でしょ、三葉虫のクリアファイル、
ミニ・ゴーフル(上野凮月堂製だけど)でしょ、総長カレーに大学ノート、ね。
ちょい重かったけど、相方にはどうやら好評でよかった。

f0229926_0243188.jpg←これこそホントの
「大学ノート」だぜぃ!

今度また行く機会があったら、フツーの学食も食べに行きたいな ♪

フレンチレストラン「ラ・トゥール」(京都大学時計台記念館1階)
http://www.madoi-co.com/food/la-tour/
by team-osubachi2 | 2013-07-08 00:28 | 旅をする | Comments(4)

祇園で朝を迎える

おはようございます。
今朝の京都は薄曇り。このあと晴れてくるのかな?

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(写真、逆さまになってないかな?)
(がちょ〜ん、また逆さまですか。帰宅したら直します〜)
(写真の向き、直しました〜)

祇園にある白梅さんで迎える朝の楽しみは
ここで長年(本当に長年)働いている
まあまさんが焼いてくれはる出し巻き卵です。
では、ボチボチ、その朝ごはん、
白川のせせらぎを眺めながらいただいてきましょうか。
by team-osubachi2 | 2013-07-06 07:51 | 旅をする | Comments(3)

横浜市民になってまだ3年。
観光地も訪れることがめったにないまま過ぎている。
先週、風もない穏やかな冬のお散歩日和の一日、
生まれも育ちも横浜市の友だちに、ベタな観光地を案内してもらった。

まずは山下公園にある「氷川丸」をはじめて見学。わ〜い!嬉しいな〜♪
入場料わずか200円!それも嬉し〜♪

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1930年(昭和5年)に竣工された貨客船。これで1万2千トンくらい。
1960年まで太平洋を行き来してたんだって。

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いま82歳。引退して横浜でのんびり余生を送る貴婦人って趣きね。
大袈裟じゃないし、品がいい感じ。

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一等食堂のメインテーブル。
氷川丸はとってもサービスの質がよかったらしい。
ホントにこういう船旅をし、
こんなところでお食事してた人たちがいたんだなあ〜。
なんだか映画でしか見たことないような世界。

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一等児童室なんていうお遊戯室もあった。
メインダイニングの横にあって、
天井のふちに、こんな漆喰のこども絵がぐるり、と・・・。

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これは一等客室。
ちいさなクローゼットも備え付けられているとはいえ、
一等でこのコンパクトさ。
この隣に一等特別室があったけど、
そこは浴室もあって、さすがに贅沢な造り。

三等客室はやっぱり狭くて8人部屋。
思ったよりは快適そうだけど、終日部屋にとじこもっているよりは、
やっぱりデッキに出たりして海原を眺めてたりしたのかなあ〜。
富裕な一等客は落ち着く図書室へ行ったり、
贅沢なこしらえの喫煙室やサロンなんかで時間をつぶしてたんだろう。
お客同士、どんな会話していたのかなあ〜。

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柱や壁はもちろんすべて垂直に立ってるけど、
床面は船体の中央から左右両舷にむかって傾斜がついていた。
へえ〜、水捌けの問題でかな?
・・・現代の客船もそうなのかな?
航海中、シケの日なんかはどんな揺れだったんだろう?
経験がなくて想像がつかない。

山下公園と静かな湾をはさんで、氷川丸の向こうに見えるみなとみらい。
今はあちらが商業区の中心。

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操舵室。
いいね〜、やっぱり♪
お祀りしてあるのは、名前の由来でもある氷川神社の神さまだって。

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機関室。
こういうところはもうワクワクする〜!
ここでは見学中ずっと映画『ベン・ハー』のガレー船の船漕ぎシーンと、
『タイタニック』の機関室のシーンがくり返し頭の中をよぎっていて、
縁の下の力持ちたちを想像した。
現役だったころは、どんな音が響いてたのかなあ?

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そんなこんな1時間ちょっとかけて氷川丸をゆっくり見学した。
はあ〜、面白かったあ〜!!

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お昼どきになったので、氷川丸のすぐ向かいにある
ホテルニューグランド一階の「ザ・カフェ」で
ここが発祥だというスパゲッティ・ナポリタンとコーヒーでランチ。

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下世話な話だけど、ナポリタン、お安くはない。(サービス料もかかるし)
・・・でも、これも経験ネ。
なんでもない町の喫茶店のナポリタンの方が私向き。

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そのあと、港の見える丘公園をまわって外人墓地に出て、
洋館のカフェ「えの木てい」で午後のお茶をした。
メレンゲの焦げ目もキレイなレモンタルトとあったかい紅茶。
美味しかった〜♪

インフルエンザ後のお出かけということもあってか、
外気がことのほか美味しく感じられて、
いつも以上に愉快な散歩とおしゃべりだった。楽しいひとときをありがと♪
案内してくれた友だちに感謝した一日だった。

日本郵船(氷川丸)
http://www.nyk.com/rekishi/index.htm
by team-osubachi2 | 2013-02-03 00:06 | 旅をする | Comments(6)

*9月9日(日)曇りときどき晴れ

さて、奥能登ツアー二日目である。
くつろぎとごっつぉ(ごちそう)の「お宿たなか」を後にした一行は
まずは輪島市内にある「輪島工房長屋」へ向かった。

輪島工房長屋
http://ringisland.jp/nagaya/

輪島の漆りは、主には無地と蒔絵と沈金という三種類があるそうだ。
ここの体験長屋の一棟で輪島塗りについて少し説明を受けたあと、
塗りの箸に自分で模様を描く沈金という技法のひとつを体験させてもらった。

f0229926_22545295.jpgphoto by S.Y.

塗りの箸を一膳選んで、それに鉄筆のようなもので
ひっかくようにして線や面を刻むのだが、これがまたムツカシイのなんの。
皆さんそれぞれに格闘していて、ちなみに私は波に千鳥、
相方は子ども時代に考え出したマイ・キャラクターを彫った。

このあと、箸を担当の女性職人さんに渡して
彫った線や面に漆を擦り込んでもらい、次に金を塗り込んでもらう。
一人の職人さんはなんと素手で漆に触れていたけれど
「私は大丈夫なんです。でも皆さんはかぶれるといけないので
この袋から二日は出さないでくださいね」と言っていた。
仕上がってみれば、自分で妄想した出来とは違って
なんだかぼんやりした模様になってしまった・・・。
ま、これはこれでいい思い出の品になるからいっか。

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沈金体験のあと、すぐ隣の長屋で件のお椀を買い、
それから長屋の向こう側にある輪島名物の「朝市」へ移動し、
ここでいったん解散、しばしフリータイムとなった。

輪島の朝市はとみに有名だけれど、
すでに懐がスッカラカンになってしまった私は
購買意欲がもはや湧かなくなってしまい、スルーしてしまった。
とりあえず端っこまで行って引き返そうか、と思ったところで
「オッ!」と叫んだ相方の目が爛々と光りだした。
「?」と思って彼の視線の先を見ると・・・これがあった。永井豪記念館!

f0229926_23193129.jpgphoto by S.Y.

「ここにあったんだ〜!」輪島のどこかにあるとは知っていても
今回は団体旅行だし、個人的に行くのは無理かもと本人諦めていたら、
なんのことはない、朝市の通り沿いにあったのだった。

時計を見たらば集合時間まであと30分弱。
当然の成りゆきとして、残り時間はここで過ごすことになった。
相方にとってはかなり嬉しいひとときだったようである。
私ももちろん付き合って入った。
嗚呼、これでアタシも一人前のオタ嫁(=オタクの嫁)、か・・・うう〜む。

永井豪記念館
http://www.go-wonderland.jp

続いて、有名な千枚田を見に行った。
時期も時期とて、あとは稲刈りを待つばかりの
ニコニコしたような田んぼが斜面を覆っていた。
海沿いの斜面に広がる棚田は、でもいまや後を受け継ぐ農家がないところへ
知恵者がいたようで、現在は「白米(しらよね)千枚田」の
オーナー制度を設けて運営されていて
ボランティアによる田植えや草取り、稲刈りによって
景観維持保存されているということだった。


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斜面の途中にはほんのひと抱え分だけのごくちいさな田んぼもある。
相方はこんな田んぼもすかさずチェックしていた。↓
さすがによく見つけるね〜。

f0229926_15241657.jpgphoto by S.Y.

能登半島は、昨年、新潟の佐渡とともに
「世界農業遺産」というものに指定されたらしい。
詳しいことはよくわからないけれど、能登は豊かな海の幸、山の幸、
それからそれらをいただく感謝と
半島ならではの独特の習俗が残っている土地なんだな〜というのは
サクッと見てまわるだけでもなんとなく空気で伝わってくる。

f0229926_15264614.jpgphoto by Kaori Ishii

千枚田をしばし散策したのち、お昼ご飯である。
案内されたのは、総持寺祖院の門前町にある「手仕事屋」さん。
手打ち蕎麦と手作り豆腐のお店だそうだ。

能登手仕事屋
http://nototeshigotoya.com/index.html

なかなか瀟酒な雰囲気のお店は、
5年前の能登大地震のあとに改築したものだそうな。
そう決心したときは大変だったんだろうなあ〜と想像してみた。
総持寺の界わいもかなり倒壊などの被害が大きかった地域だそうで
門前の通りは家々で申し合わせたのだろうか、
風情ある日本家屋が並ぶ好い雰囲気の町並みになっている。

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さあ!デブ強化合宿(?)も、いよいよこれが最後の食事だ。
ほかにポテトサラダだの、昨日浜からあがった魚を
こちらのご主人みずから一夜干しにした焼き魚だのをいただく。

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仕上げはこれだった!ぐわあ〜ん!一行のメンバーの中でただ一人、
蕎麦アレルギーの私だけがこれを諦めねばならなかった・・・。
い〜んだ、来世でいっぱい食べるんだ!と心に誓う。

ここでも、もう動けない・・・というくらいに食べた一行は
最後にヤセの断崖というところを見に行った。

f0229926_15293118.jpgphoto by Kaori Isii

松本清張『ゼロの焦点』の舞台にもなったというところで
こんな看板が立てられていた。
松本清張センセの作品はテレビや映画でタイトルを聞くだけで
いまだに読んだことがないのだけれど、
こういう場所だというコトは覚えておこうか。
ここの冬は、鉛色の空の下、厳しい景色が広がっていそうだなあ〜。
でも、それこそが日本海のいいところでもある。

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ここも、5年前の大地震のさいに
突端の崖がごっそり崩れ落ちたそうである。おお〜怖っ!

といったところで、駆け足でまわった奥能登ツアーもこれでチョン!
能登空港へ向かうバスの中はシーンと静まりかえっていた。
おそらくみんな爆睡だったんじゃないかな。
私も何度となく涎を垂らしそうになりながら寝て、
気がついたらもう空港の側だった。

ドキュメンタリー映画『ひとにぎりの塩』をご縁に、
石井かほり監督のおかげと、また今回のツアーで案内・同行してくださった
SさんとHさん両氏のおかげで、とても楽しい旅が出来ました。
本当にありがとうございました!!

f0229926_1533171.jpgphoto by S.Y.

能登はまだまだ見てみたいものが満載の地である。
御陣乗太鼓に、能登上布に、能登島の水族館と、
そうそう、近年能登島に定住しはじめたというイルカの親子に
いつかドルフィン・スイムで出会いたい〜♬
そうだ、だからいつの日かきっとまた来よう!!

能登の旅の後ろに流れるテーマソングは、
もちろん石川さゆりさんのあの歌・・・。
♬ 夏から秋への〜〜ォ、の〜と〜はんと〜〜お〜〜♪♬ ・・・である。

能登輪島観光情報/輪島ナビ
http://wajimanavi.lg.jp/www/index.jsp
by team-osubachi2 | 2012-09-22 23:39 | 旅をする | Comments(2)

今回の奥能登ツアーで泊まったのは、
輪島市内にある「お宿たなか」さん。
初日の観光を終えて、すっかり日が暮れて到着したのは午後7時ころ。
案内されるままに到着してみれば、
こじんまりしているけれど、なんだか快適そうなお宿だなあ〜と思った。

各人部屋割りがあって、皆さんそれぞれに部屋を案内されたあと、
私と相方が通された三階のお部屋は、
畳敷きの隣にベッドも設えてあって広い。
え〜?激安ツアーでこんないいお部屋でいいんでしょうかあ〜?

f0229926_11471636.jpgphoto by S.Y.

お部屋の良さ以上に、この宿全体に漂うくつろいだ雰囲気というのか、
・・・もてなしの心遣いがことに感じられるのは、
掃除がゆきとどいたお部屋や、共同の洗面所なんかの片隅に
ちょこんと活けられた野の花だったりする。
民宿というカテゴリにしては、とても心地よさげなお部屋で
すっかり嬉しくなってしまった。

さて、夜8時から一階の食堂で夕食である。
想像もしていなかったのだが、食卓の上は能登の満艦飾!!
・・・とでも云おうか、輪島塗りの器と
地元産のうまいもんのオンパレードだった。
うわあ〜!きれ〜〜〜い!精進料理でもないのに、
こんなにたくさんの塗りの器で食べるご飯なんてはじめてかも〜♪

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f0229926_1155575.jpgphoto by S.Y.

「お宿たなか」のご主人がていねいにこしらえた美味しいものが
いっぱい後から後から出てきて、とても写真に撮りきれないし、
何を食べたかも覚えきれないくらいだった。

全国によくある民宿に泊まる値段とそう変わりないのに
(場合によってはむしろ安いお値段である)
どうすればこんなにゆき届いた料理ともてなしになるのだろう?
旅館よりも気楽で家庭的なくつろぎ感もあって
私たち一行はもうみんなここで完全にシビレて(弛緩して?)しまった。

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胃が床に沈みそうになるくらいに食べ終え、お部屋でひと休みしてから
24時間自由に入れるお風呂に入った。
ここもこじんまりしているのに、とても快適な造りになっていた。

お風呂からあがったあとは、もはや限界である。
やっとのことで歯を磨いて(トイレと洗面所は共同)部屋に戻ると、
先にお風呂も歯磨きもすませていた相方はベッドの上ですでに撃沈・・・。
追っかけ私もベッドにもぐり込んで、朝までぐっすりと寝た。

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さて、翌朝も階下の食堂で朝ご飯である。
朝は朝で地元のうまいもんふたたびオンパレードである。
こんなときはいつも「カートリッジ胃袋がふたつくらい欲しい!」
・・・と、年々食べる量が減っているのが残念でならない。

それにしても、だ。
いくつもの種類の輪島塗りの器は長年大事に使われているものや
新しく買い足したものもありそうだったけれど
どれも同じ地元の塗りであるせいか、脚つきの膳の上で調和していて、
お腹だけでなく、目にもご馳走になる美しい食膳だった。

f0229926_114922.jpgphoto by S.Y.

「能登はですね、旅館よりも民宿の方がメインなんです。
旅館と民宿のちょうど間くらいのところががんばってるんです」と
今回のツアーを担当してくださったSさんが言っていた。

京都祇園の「白梅」さんでもそうだったけれど、
http://okakara.exblog.jp/17218757/
敷地に一歩足を踏み入れたときからもてなしが感じられるお宿って
なかなか出会えないと思う。(ぜひHPで宿泊料金を見ていただきたいです)
ここは今度また輪島に来たら、ぜったいに泊まりたいな〜と思うお宿だった。

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快適に過ごした「お宿たなか」を後にした一行は、
このあと輪島工房長屋へ向かった。

・・・ね?
お小遣いぜ〜んぜん足りなかったんだけど、
買わないワケにはいかないでしょ?・・・輪島塗り!!
http://okakara.exblog.jp/17956010/

輪島/お宿たなか
http://www.oyado-tanaka.jp
by team-osubachi2 | 2012-09-20 14:30 | 旅をする | Comments(10)

うわ・・・ここんとこまたあわあわするうちに
もうお彼岸に入ってしまった〜!
奥能登をまわってきてからもいつのまにか十日も過ぎてしまっている。
メインの塩のことなどは記したものの、その他のことなど、
またいつか再訪するときのために備忘録として残しておかねば、である。

*9月8日(土)能登は晴れときどき曇り、一時雨

羽田を発ってわずか50分足らずで能登空港に午前11時ころ到着した。
みんなで小ぶりな観光バスに乗り込んで
まずは富山でも観光ポスターなんかでたびたび目にしていた見附島へ行った。
地元では軍艦島とも言っているらしい。

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それにしても、なんでこんな奇岩がここだけ残ったのかしらん?
とっても不思議な光景だ。(ここ、すごくパワーがある気がする)
この島のはるか沖にわが故郷の立山連邦が見えるのだそうな。
残念ながらその富山側である実家の裏の浜からは
さすがにこの岩は見えんのだけど・・・。

ここは「えんむすびーち」ともいうらしく、
カップルや募集中の男女がこの鐘を鳴らすといいらしい。

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観光デートに来ていたカップルに頼まれて
スマホで撮ってあげているカメラマン女子・武藤嬢と
さらにそれを後ろから撮る監督の石井かほり嬢も
それぞれ鐘を鳴らしていた。幸あれ!元気いっぱいの女子たちよ!

それから一行は、織りものと陶芸をやりながら
食事も提供してくれる「典座」さんへ昼食に寄った。
昔の造りの家の中は、襖を全部とりはずせば大広間になる。
とても心地いい風が吹き抜けるその大座敷で地元の味を堪能した。

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子どものころ富山でもよく出た葛きりの前菜や、タコとじゃがいもの煮物、
地元の魚の塩焼き、山菜やがんもの炊きもの、ミョウガと岩のりのおつゆ、
箸休めの和え物、珠洲の名物のレンコンや海老の天ぷら、
そして丸く握って黒々と岩のりでくるまれたおむすび。

そうそう、昔は祝い事や葬式なんか、こんな風にして家々でやっていた。
いっぺんにたくさん炊く煮しめが美味しいんだってこと、
子どものときにはもう知っていたっけ。
ほぼ食べつくしたあとは、もはや座った姿勢を
90度になんて保っていられない。120度くらい後ろに倒れる・・・。

そのあと、奥能登塩田村にて揚げ浜式製塩を体験した。
(別記事にしました)
http://okakara.exblog.jp/17951951/

今回の塩ツアーのメインを終えたあとは、ふたたび名所観光をした。
トレンドに疎い私はまったく知らなかったのだが、
奥能登にはとても有名なパワースポットがあるのだそうだ。
聖域の岬・・・珠洲岬ともいうらしいけれど、そこへ行ってみたらば、
なんと崖下に、かの有名な「ランプの宿」があった。

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夜の明かりはランプだけ灯すという有名な宿は、自分が知った当時、
たしか“辺鄙な奥能登にあるひなびた海小屋”
(あくまで個人的な印象で)のごときものだったものが、
いつのまにか資本が入ってか、なんと磯辺にプールまでついた
奥能登リゾートといった趣きの高級旅館になっていてとてもビックリした。
(だからか、評価は真っ二つに分かれると観光案内のSさんが言っていた)

いまだ交通の不便な地にある聖域の岬のパワーは、
日の入りという時間のせいもあってか
私的にはよくはわからなかったけれど、
にわか雨のあとで、だんだん沈みゆく日の陰りの中でさえも
珠洲の沖の海がとても青いのが見てとれてよかった。

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この夏体験ダイビングでお世話をしてくれたダイバーのお仲間たちも、
また、珠洲トライアスロンに参加した強者どもも感嘆・絶賛するくらいに
夏の珠洲の海の青さと透明度は本当に素晴らしいらしい。
はやくCカード取って、いつか潜ってみたいなあ〜♪

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そしてこの日最後にまわったのは、能登半島最北端の禄剛崎にある灯台である。
行ってみて知ったことだが、なんと能登半島の先っちょは
韓国釜山よりもロシアのウラジオストックの方が近いのだった!
へえ〜!・・・って、そういえば富山でも
昔から市内で見かけた外国人はもっぱらロシア人だったっけか。

岬の上にある、明治時代にイギリス人によって建てられたという
クラシックな灯台に火が灯ったところでこの日の観光はここでおしまい。
一行が輪島市内にあるお宿に着いたのは
日もとっぷりと暮れた午後7時すぎだった。

能登・珠洲市公式「すず観光ナビネット」
http://kankounavi.city.suzu.lg.jp/www/index.jsp
by team-osubachi2 | 2012-09-19 23:21 | 旅をする | Comments(0)

奥能登へ塩を買いにゆく

9月8日(土)晴れときどき曇り、一時雨

ドキュメンタリー映画『ひとにぎりの塩』の監督である
石井かほりさんとともに、石川県は奥能登の珠洲市にある
日本で唯一残る揚げ浜式という塩作りを体験する
一泊二日の(激安)奥能登塩ツアーに参加した。
参加メンバーは、石井監督や2歳児の坊やを入れて
総勢11名というコンパクトなツアーだった。

美味しい地元料理でお昼ご飯をすませてから「奥能登塩田村」へ向かった。
道の駅にもなっているこの塩田では
揚げ浜式という塩作りの見学や体験も出来るようになっていて、
この日は、ここで働く登屋(とや)良一親方の指示のもと、
まずは海水を撒き終えたあとの砂掻きからはじめた。
(ちなみに海水を砂にまんべんなく撒くのは、
我々ド素人にはかなり難しそうな作業だ)

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細かい粒の砂の上は柔らかくて、足裏にとても心地よい感触だった。
砂掻きの道具を使って、むやみにチカラを入れなくてよい
昔っからの方法を教わりながら砂を寄せ集め、
板で囲った昔ながらの濾過装置に砂を入れる。
この段階ですでに全員汗だくである。

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次に、数人砂掻きに残し、その他は磯辺へ下りて海水を汲む。
初めて天秤棒をかつぎ、海水桶を下げると、
もうそれだけでけっこうな重みがあることをはじめて知った。

うっかりこの桶いっぱいに海水を汲むと「重っ!」肩に天秤棒が食い込む上に、
腰をしっかり入れないと立ち上がれないわ
足元がフラフラになるわで、肉体労働を知らない我が身の
ヘナチョコぶりがよ〜くわかるのであ〜る。

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というワケで、海水の量は桶の半分までにとどめて、汲む回数を多くする。
(浜士の男衆はこれを一日に何十回とやる。頭が下がる思いがする)
自分たちがヒイヒイ言いながら汲み上げた海水は、いったん大盥に入れておき、
それを親方がポンプを使って、板囲いに入った砂に流し込むと、
昔ながらの濾過装置の下に濾しとられた濃い海水が出てくる。

この濃い海水を釜屋と呼ばれる小屋で、室温50度ほどにもなるという中、
寝ずの番をしながら一昼夜窯炊きをしてようやく塩が出来上がるそうだ。
この炊き上げる段階で味もかなり変わってくるんだそうである。

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私たちは最後に、隣の塩田に移り、
すでに濾したられて囲みをほどいた砂の塊を
またもとの塩田スペースに平らに撒き散らす作業をやってみた。
ところが、砂も平らになんて広がらないんであ〜る。

そんな体験者のゆきとどくハズのない部分は、
普段から作業をしている70代前後のおばちゃんたちが
シャーシャーと直してくれるんである。
「いいよ、大丈夫やよ、体験やからねえ、やってみんにゃわからんからねえ」
ううう・・・す、すいません。
私たち一行は体験を終えて、親方をはじめ、おばちゃんたちを
尊敬のまなざしで仰ぎ見るのであった。

百聞は一見に如かず・・・とはいうけれど、
いやあ〜〜、「見る」と「やる」とでは大違い!!
見ただけで「知った」つもりになってもいけないと思うが、
たかだかちょっぴり体験したくらいで、
「わかった」ふうな口をきくのも大間違いだろう。
きっと本当の大変さっていうのは、その仕事に従事している人と
その周辺の人にしかわからないのだから。

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珠洲市では他にもいくつか海の塩を作る製塩所があるそうだが
道の駅にもなっている「奥能登塩田村」では見学のほか、体験も出来るし、
もちろん買って帰ることも出来る。
ここで登屋親方の作った塩をしこたま買い、
そのあと、数百年もの間、家業として(塩の専売時代もくぐり抜けて)
ただ一軒だけ生き残った角花 豊さん宅も訪ねることが出来たので、
角花さんちの塩も、長年の念願かなってようやく買って帰ることができた ♬
すっごくすっごく、すご〜く嬉しいお買いものである!
(その分だけものすご〜く重いお土産になったけど・・・)

それにしても大変な作業である。
ここの砂に雨は大敵である。雨に降られてしまえばすべておじゃんである。
(この日はかろうじて砂撒きまで終えたところでにわか雨に降られた)
揚げ浜の塩作りの家々は昔から夏場は塩作りをして、
冬場は出稼ぎに出る暮らしなのだそうだ。
炎天下に汗水流してようやく得られるひとにぎりの塩。
そのありがたさ、尊さを忘れちゃいけないよ・・・と、
自分に言い聞かせておく。

夏は透明度30mもあるという珠洲の海から採れる塩。
しょっぱい中にもまろやかさがある優しい味わいで、
見れば見るほど、白くて清らかできれいな奥能登の塩である。

奥能登塩田村(揚げ浜式製塩のお塩が買えます)
http://www.okunoto-endenmura.jp/index.html

映画『ひとにぎりの塩』公式HP
http://hitonigiri-movie.com
by team-osubachi2 | 2012-09-10 10:14 | 旅をする | Comments(2)

奥能登へ

昨日の午後から湿度が高くてムシムシする。
今日はこれから奥能登へ行く。
ドキュメンタリー映画「ひとにぎりの塩」を撮った監督石井かほりさんや
カメラマン女子の友達らと揚げ浜式塩田体験ツアー。
現地のお天気がちょと心配だけど、ワクワクどきどき!
どんな旅になるか、楽しみである。
by team-osubachi2 | 2012-09-08 08:14 | 旅をする | Comments(0)

去年の夏は富士山へはじめて登ってみた。
けっこうしんどかったけれど、すごくいい経験をしたと思った。
で、だからというワケではないけれど
今年の夏ははじめてダイビングを体験してみることにした。

8月14日火曜日のこの日、
すでに潜れる相方が長年お世話になっている
石川県のAダイビングショップのオーナーで、大のベテランダイバーでもある
Tさんが今回私の体験ダイビングを担当してくださった。

まず、泊まる民宿のテレビでDVDを見ながら
体験ダイビングについてざっと説明を受けてから
仕度が整ったところで浜辺へでた。
米ノ海岸に設けられている石段のところで、
今回一緒に潜ってくれるという相方に補助されて
すでに用意されていたウエットスーツや機材一式を身につけてみた。
ズシーン・・・!
うへえ〜!ダイビング機材ってこんなに重いのかあー?!

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それから陸にあがった河童よろしくヨタヨタしながら海に入ると
あたりまえのことだけど、もう機材の重さはまったく感じられなくて、
そんな自分で体感する感覚のひとつひとつが
頭に強く刺激を受けているようだった。

ひざがつくくらいの浅瀬で、波にゆ〜らゆら揺さぶられながら、
機材についての具体的な説明と実習を受けたのだけれど、
水中ではじめて口にするレギュレーターの扱いや
口から息を吸って鼻からはいてマスクから水を出すことだとか、
ちょっぴり水への怖さと緊張もあって最初は少しばかり混乱もした。
でも、何度かくり返すうちにカンジがつかめてきて、
じゃ潜りましょうか、というコトになった。・・・ドキドキ♬

f0229926_7594989.jpgphoto by S.Y.

ダイビングのコトは門外漢で、詳しいことは何も知らないのだけれど、
「コースディレクター」とかいういちばん上の資格を持っている
私よりいくつも年上のTさんは、海中ではまるで大きなウミガメみたいで、
「この人にまかせておけば大丈夫」という絶対的な安心感があった。

海中の気分としては、そのウミガメによって、
越前の海の底にある竜宮城のお庭の入り口を案内してもらっている
・・・そんな風な感覚があったのだけれど、
一緒に潜ってくれた相方が撮った写真を見ると、
不法侵入したヘナチョコ者が監視員になんだか首根っこをつかまれて
「強請連行」されてる?・・・みたいな図に見えるなあ。
(もちろん、そうじゃないけどネ)

f0229926_811462.jpgphoto by S.Y.

スゥーーー、ボコボコボコ〜〜〜、スゥーーー、ボコボコボコ〜〜〜・・・。
「海中で息を吸う」という感覚もはじめてなら、
顔を豪勢な泡だらけにしながら息をはくというのもはじめてのコトだ。
へえ〜、そうか〜、ダイビングの呼吸ってこんなカンジなんだ〜・・・。

潜水中に必須の耳抜きも難なくできたので、
Tさんに連れられて少しずつ少しずつ深く潜っていきながら
生まれてはじめて海の中を散歩した ♬

f0229926_8315022.jpgphoto by S.Y.

海に入るとき、曇天の下で陸から見た水面の色は
藍にも似た深い青色だったのに、いざ潜ってみたらば
私が潜った範囲の海中は思いのほか明るくて、
水の色も(写真よりももっと)軽やかでとてもキレイな海の色だった。
へえ〜!海の中ってこんな色してるんだ〜〜!!

上からは見えないけれど、浅瀬なんかには
クサフグの小さいのがちょろちょろとたくさん泳いでいたし、
ちょっと奥にいっただけで、いろ〜んな種類の魚がいっぱいいて
いくつも群れていたり、浮かんでいたり、隠れていたりした。
(地味な色合いの中、一点ウルトラマリンブルーのソラスズメダイもいた ♬)

ガラス越しに見る水族館の魚たちと違って
自分が近づけば彼らもサァーッと動くという、
考えてみればそんなあたり前のコトにも新鮮な驚きと感動があった。
やっぱり見るだけなのと、カラダで経験するのとはぜんぜん違うなあ〜!

f0229926_8541825.jpgphoto by S.Y.

浅瀬での講習をじっくりやったあと、30分たらずの潜水を終えて、
ふたたびズシンと重い機材とともに海からヨタヨタとあがって
体験ダイビングは無事終了!!
ウエットスーツを脱いだころにはお腹がぺっこぺこに空いていた。

そのあとお昼ご飯を食べながら、
すっかり空が晴れあがって、明るく澄んだ色になった海を眺めながら
何度も何度も海の中での景色を反芻していたら、
ダイビングというのは南の珊瑚礁の海でやるものだと思っていたけれど、
そうじゃないんだなあ〜と、自分の思い込みに気づかされた。
私にも馴染み深いようなすぐ近くの海にも見るべきところはたくさんあって、
「ああ、絵本で見た竜宮城って、きっとこんな海の奥にあるんだなあ〜」と、
なんだか新しい世界をのぞき見てしまったようだった。

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潜在的な水の怖さが完全になくなったワケではないけれど、
見てみたい海の生きものはまっだまだいっぱいいる。
来年にはダイビングのCカード(認定証)
がんばって取得してみよっか・・・な?

今回お世話になったAダイビングショップのTさん、スタッフの皆さん、
そして越前の海に連れていってくれた相方に深くふか〜く感謝♪
ホントにどうもありがとうございました〜!!
by team-osubachi2 | 2012-08-18 09:10 | 旅をする | Comments(6)