カテゴリ:らくがき帖( 54 )

数年前のこと、私も人並みに郷里の両親を見送りました。
半年ちょっとの間に、父親、続いて母親が旅立ちましたが、
親の死に目に際し、「しっかりと見送りたい」というキモチはありましたが、
どういうワケか、泣かない自分、いえ、泣けずにいる自分にそのとき直面しました。

なんと、自分がこんなに哀しみに不器用な人間であったとは?!
どうしてもっと素直に泣けないのかしら?
これには正直戸惑いました。

そうして、母親を無事旅立たせた直後から私の体調が大きく崩れはじめました。
両足の裏じゅうに、両手の平じゅうに、わーっと涙水が出口を求めるようにして
袋溜まりに水疱ができました。
戸惑いと不安・・・。そして自分のカラダの不思議さと向き合う日々でしたが、
今はそれももう終わりました。

目から出られなかった涙水は、でも、どうにか蓮池にたどりつき、
蓮の花も咲かせることができたように思います。

不器用は不器用なりに・・・。それで良いのですね。
(そもそも哀しみに器用な人なんていませんし)
今はもうおだやかに落ち着いている両の手足です。



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『涙水のゆくえ』©Tomoko Okada


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by team-osubachi2 | 2016-02-18 13:17 | らくがき帖

女子が夢見る恋愛や結婚に願望はつきもののようです。
そういう私も、若いころは自分がどういう人間かということは
心の奥に棚あげにしたまま、自分にないものを
周りに求める気持ちがとても強かったように思います。

人それぞれに思い描く純粋で美しい夢や希望の中にも、
知らず知らずコンプレックスや願望などを織り交ぜながら
(場合によってそれは親が思い描く願望だったりもしますが)
いつの間にか自分の手でカラタチの枝をつむいで、
垣根はおろか、しまいには塔やお城を建てて
その中に住もうとしてしまう女子もいます。

でも、白馬の王子は云わずもがな、そもそもそんな棘だらけの壁を乗り越えて
「私」を塔から降ろしてくれる男子は現実には現われません。

自分に見合うお相手に出会うには、自ら紡いだカラタチの塔もお城も、
結局は自分で壊して等身大になるしかないのでしょう。
そのことに気付かないまま、今日も夢みる女子たちは
甘やかな夢と希望、コンプレックスと願望とをつむぎ続けます。



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『カラタチの塔』©Tomoko Okada


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by team-osubachi2 | 2016-02-13 00:21 | らくがき帖

ミュージシャンの中納良恵さんの好きな歌の中に、

ーーー空はいつでも待っているから 飛び立ちなさい 背中に羽根はあるーーー

という歌詞があり、何度か聴いているうちに、ふと、

もしかしたら、私も飛べるのかも?・・・と思ったことがありました。

たとえ今飛べなくても、空は自分が飛ぶのを待ってくれているのか・・・?!

これまで考えたこともなかった視点でした。

飛べるかもしれない。飛んでみようか・・・。

自分が思っているより、翼って大きいのかもしれません♪



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『空はいつでも待っている』©Tomoko Okada



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by team-osubachi2 | 2016-02-06 13:57 | らくがき帖

ようやく待ちかねた立春を迎えました。
年回りでいえば、今日から新しい丙申(ひのえさる)年のはじまりです。

個人的なおはなしですが、この二年ちょっとの間、
自分の身にいろいろなコトが起きました。
(これまでも起きなかったわけではありませんが・・・w)

例えて言えば、ちょうど冬の大雪に見舞われてしまい
山小屋に閉じ込めらたまま春が来るまでは
どうにも山を降りられないといった様子に似ているでしょうか。
時おり小屋を出て、はるかに見おろす遠くの人里は、
ところによって春爛漫で花が咲き、
またところによっては夏真っ盛りで、人が溌剌と動き回っているのに、
ここに閉じ込められている自分はいったいどうしたことかと戸惑うばかり。
たまに晴れ間があれば、それっ!と山を降りようとしても、
たちまち吹雪に見舞われて、すぐにまた山小屋に戻らざるを得ない
・・・といった具合でした。

けれども、その冬山にいた間、だれもが経験する人生の荒波や、
また、人生における休閑といったことについて学び得たことがたくさんあり、
ありがたさ、かたじけなさといった感謝の気持ちで今はいっぱいです。
時期が来たのでしょう、山小屋の外は雪融けがすすみ、
雪雲も遠退いて日差しも戻ってきている様子がうかがえるようになりました。

ああ、春が来たのだなあ・・・と感じます ♪

実のところ、この数年は体力も気力も大きく落ちこみ、
さらに追い打ちをかけるように両手足の大きなトラブルに見舞われ、
いっときは筆も箸も持てずに一年半ほどずっと手袋のお世話になっていました。
けれども、昨年の秋ごろ、自分の中に回復の兆しを感じ始める
その少し前からでしょうか、ちょっとずつちょっとずつ、
日をおきながら鉛筆や絵筆を持って紙に向かえるようになりました。

二年ほど冬ごもりをしていた山を下りるにあたり、
(実際にはもっと長い間だった気もしますが・・・)
しばらく絵筆を持てなかった私がリバビリテーションとして描いた
“自分の中に在ったもの”を少し日干ししようかと思っています。
ついでに、このさいブログのスキンもちょっと変えてみることにしました。

どうぞこれからも「丘の上から通信」をよろしくお願いいたします。

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「冬の終わり」©Tomoko Okada


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by team-osubachi2 | 2016-02-04 00:34 | らくがき帖

for PEACE CARD 2015

                 
" Try to keep your soul always in peace and quiet, … " Saint Ignatius



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今年もポストカードで参加させていただきます ♪

PEACE CARD 2015
Oct. 5 Mon.〜 10 Sat. at GALLERY HOUSE MAYA2
*この展示は終了しました


PEACE CARD ( Facebook )
https://www.facebook.com/Peacecard-396797627009471/timeline/

GALLERY HOUSE MAYA
http://www.gallery-h-maya.com

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by team-osubachi2 | 2015-10-03 22:34 | らくがき帖 | Comments(0)

ちょっと夏休み

暑中お見舞い申し上げます。

降ろうが照ろうが、ムシムシと暑い日が続いております。

今日は土用丑の日。

平賀源内の思うつぼにハマってこってりと鰻を食すもよし、

さっぱりとそうめんや冷や奴など食すもよし。

しっかりと食事を摂って、どうぞ元気にお過ごしください ♪

あ、それと水分補給もお忘れなくどうぞ。

みなさまにとってよい夏でありますよう。。。

                     岡田知子


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by team-osubachi2 | 2015-07-24 07:31 | らくがき帖 | Comments(0)

冬毛を脱いでピョン ♪

もうずいぶん以前のこと。
じきに春を迎えようとするある日のこと、
何の気なしに「冬毛の服を脱ぐウサギ」というイメージが浮かんだので
サラサラといたずら気分で描いてみたらば、
のちにそれは知人のつてで、
あるチャリティーのグリーティングカードになった。


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先月からゆっくり・・・本当にゆっくりと休みをとりながら
じっくりと体調の底上げを心がけていて、
(合間には発熱もあって、これまで発熱と無縁に近かっただけに
おたおたとうろたえたりもしたけれど・・・w )
おかげでずいぶんとカラダが軽くなった心持ちがする。

心持ち・・・と書いたけれど、そうそう、そもそも心の持ち方が
このひと月でずいぶんと変わって、軽やかになったような感じがする。

春がきたから?でも、悩ましい花粉症は?
そうねえ、今すぐじゃないかもだけど、
それもいずれ気に病まずにすむようになるっしょ。w

古い冬毛はあちこち擦り切れてたり、ゴミだらけだったり、
いつのまにか余計な脂でずいぶんと分厚くなってたみたいだけど、
もうそろそろ脱いでいいんじゃない?

えいさこらさ、古い冬毛よさようなら〜。
身も心も軽やかに、春へ、それっ!!


by team-osubachi2 | 2015-03-04 12:43 | らくがき帖 | Comments(6)

カモメが飛んでいた

今日は朝からすこぶるいいお天気だった。
外気の方が冷たいからか、日の出前の海からは蒸気があがってた。
たっぷりと雪をまとった富士山の姿の素晴らしかったこと!

教科のあと10月に海洋実習の予定を組むも
実に4度も流れた末の5度目のトライで今日やっと潜れた。
はじめて船から入る海。そしてはじめて水深18mより深い海へ・・・。

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無事に2本潜り終えて、船で港へ戻るとき、
澄んだ青空の下、カモメが一羽風を切って飛んでいた。
ああ〜・・・キモチ良さそうだなあ〜♬

今日も一日、いいお天気をありがとう!!


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by team-osubachi2 | 2013-12-22 23:32 | らくがき帖 | Comments(4)

初冬の海へ

ただいま早朝5時すぎ。
今日はこれから伊豆の海へ「潜りのお稽古(?)」に行く。

予定した日が風邪やら海況不良やらで延び延びになり、
なんだかんだ前回の潜りから2ヶ月も間があいちゃった。
はじめてのディープダイビング、今日はこれが三度目の予定組み。


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それにしても、冬場に海に入ろうなんていうのは酔狂かな。
でもね、海の中はまだ20度もあるんだよ。
今日こそは潜れますように ♬


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その後、現地に到着して、車から降りたらば、
な、な、なんと腰にまた異変!ガビーン!
(昨日おとといあたりからチラチラと予告サインがあったかも)
で、またしても海を目の前にして引き返す羽目に・・・(; ̄O ̄)

よりによって今日ですか・・・て感じ。
でもまあ、今日はすこぶるいい天気で富士山も拝めたし、
海も青かったし、それで良しとしますか。

・・・と、自分で自分を慰めながら、舞い戻った横浜駅から電車に乗って
ただいま家の近所の整骨院に向かって移動ちう。
凹みたいけど、ま、凹んでてもしゃーない。
まずはしっかりとケアしないとね。ちゃんちゃん!
by team-osubachi2 | 2013-11-19 05:04 | らくがき帖 | Comments(8)

立冬をすぎて

この秋も、昨年同様残暑に気を取られているうちに
秋よりも先に冬が来た?!・・・というイメージが自分の中にある。
でも、考えてみたら、もう立冬を過ぎているのだから
この寒さはむしろ昔なみに普通なのかもしれない。
むしろ近年の暖冬に慣れてしまっていたのかな?とも思ったりする。

昨日の夕方、突然に時雨れて、その後いっそう寒さがキツくなった。
その雨を見ていて思い出した。
ずいぶん前の号だったけれど、銀座のタウン誌『銀座百点』の
おしまいの投稿俳句のページで、その月高橋睦郎さんが選んだ一句に

ーーー時雨るも京都は上ガル下ガル入ルーーー

というのがあって、読んだとたん、
むかし紅葉シーズンで混雑する京都の町なかを歩いていて
急に時雨れてきたので、あわてて喫茶店に入った記憶が蘇ってきたのだった。

はじめて紅葉の京都を観に行った四半世紀ほど前は
11月後半の連休中が見頃じゃなかったかな?(宿の予約が大変だったっけ)
京の町に住み暮らしていないから実のところはよくわからないけど・・・。



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いまや夏がのさばって、春と秋がちいさく短くなってしまった。
暦の上ではもう冬か・・・。この寒さは当然かも?


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by team-osubachi2 | 2013-11-12 09:11 | らくがき帖 | Comments(6)