カテゴリ:らくがき帖( 51 )

外苑前にありますギャラリーハウスMAYA-2さんにて
(2はMAYA本館の裏手にある会場です)
今年も『Peace Card 2016 Tokyo』展が開催中です。
今回のテーマは「隣りを愛せてますか?」。

毎度葉書絵でですが、今回も参加しています。
(とはいえ、昨日初日になって投函するという間抜けぶり・・・w )
額絵などチャリティー販売もしています。

ギャラリーハウスMAYA

本館のギャラリーでは、あの味戸ケイコさんの
「夕暮れの少女(短歌/平岡淳子)の原画展も開催中です。
お近くへいらっしゃることがありましたら、どうぞお立ち寄りください。


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「Thou shalt love thy neighbour.」© tomoko okada

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by team-osubachi2 | 2016-10-18 10:45 | らくがき帖

深層心理というものでしょうか、
心の中に描く世界というのは不思議なものです。
それは知らず知らずに人生の大きな転換期を迎えていたころの事でした。
何か心の拠り所が欲しかったのでしょうか、
私は自分の空想世界の中にちいさな泉を思い描いていた時期がありました。

洗面器ほどのちいさな泉は、はじめのうちはただの水溜りのようでしかありませんでしたが、
じっくりと自分と向き合う時間を持つうち、少しずつですが清水が滲み出て
徐々に外へ溢れて流れ出るようになりました。

そして自分が心で強く願っていた事ともじっくりと向き合う日々を過ごすうち、
あるとき泉のそばにちいさな包みがあるのを発見しました。
あら?いったいどこの誰がこれを・・・?
贈り主は分かりませんでしたが、赤い紐がかけてあるその包みは
しばらく泉の傍に置かれたままでした。

それからどのくらいの日数が過ぎたでしょうか。
ほどなくして私は今の相方に出会い、それまでの自分の生活がどんどん変わってゆく中、
そっと心の中を覗いてみると、あのちいさな泉からは渾々と清水が湧き出していて、
気がつくと傍らにあった包みはいつの間にか開けられ、中に種がひと粒あるのを発見しました。
私はそのひと粒の種を泉のそばに蒔きました。

ひと粒の種はその後無事に発芽し、双葉をひらき、ひょろりとした若木になりました。
誰が贈ってくれたものかは未だにわかりませんが、今後どんな木に育ってゆくのか、
これからも楽しみに心の中で見守っていこうと思っています。


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『ちいさな苞(つと)の贈り物』© tomoko okada

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by team-osubachi2 | 2016-10-02 21:55 | らくがき帖

まだ若かったころ、人生の先達と仰ぐある方から
「落ち込んだときは、落ち込んだその場所があなたの身の丈ですから、
そこにいたらいいですよ。そしてそこからまた前に歩いていけばいいんです」
というようなことを言われたことがありました。

もしかしたら、その落ち込んだ高さは
ハイヒールを脱いだ程度の高さだったかもしれないし、
また、もしかしたら、うーんと高くて
夜空の星に近いくらいの高さだったかもしれません。

人からみれば、ごく普通の夢のようなもの、
それのいったい何がいけないの?といわれそうな夢や希望に似た願望も、
本当の自分にそぐわないものだったりすると、
知らず知らず高くのぼった願望の階段の先は、
あるときプツンとそこで途切れてしまうのでした。

あっ!落ちる!!

・・・でも、心配は要りません。
そういうときは落ちてしまった方がいいのです。
落ちた当初は痛みでズキズキしても、そのうち自分が本当に求めていた星が、
上空ではなく地面の上で輝いていた・・・なんて発見をするからです。

なるほど。
アドバイスをいただいた当初はわかりませんでしたが、
寄る年波でしょうか、自分なりにいろいろ経験してみて、
ようやく言われた言葉の意味が分かるようになってきたように思います。


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『願望の階段』© tomoko okada


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by team-osubachi2 | 2016-07-25 11:39 | らくがき帖

以前小学校低学年向けのお仕事で
『きき耳ずきん』というお話を電子版紙芝居にしたことがありました。
子供の時以来で接したお話に、いまさらながら
ああ、鳥や虫や木や花の声を聞けたらさぞ面白いだろうなあ〜!と思ったことでした。

去年から自分が住んでいるマンションの
ゴミ捨て場を取り囲む土手の草むしりを始めました。
(もちろん管理側に断りを入れたうえで)
もともと自分は園芸の趣味はないのですが
芝の土手に自生しだした草花を生かすべく、自ら買って出た草むしり。
ほどほど怠けつつも続けていると、面白いコトに、この土手の野の草花たちと
だんだん「お近づき」になっていってるような感覚があります。
単なる思い込みかもですが(笑)、でも、ちょっと嬉しい。

問題は、そうマメに手入れしているワケではないので、
いったん草むしりを始めると、時間オーバーしてしまうことです。
整体の先生からは「岡田さんにはマックスで25分ですね」
と言われているのに、ついやりすぎて足首や腰に負担がきます。

「もっと身体の声を聞くことです」と言われているのですが
うう〜む、気をつけているつもりでも、忘れちゃうこともしばしば。
それも鳥や草木の声を聞くのと同じくらいムツカシイ気がしないではないのですが
一日一日、自分の身体にも、身のまわりの自然にも耳をすましてみようか。

うまくいく気がする日もありますが、まあ、忘れてしまったらそれはそれで
ストレッチしたりアフターケアしつつ、あらためて耳をすましてみています。


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『耳をすます』©Tomoko Okada


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by team-osubachi2 | 2016-07-14 09:07 | らくがき帖

子供のころ、海外の昔話や物語の本を読むのが好きでした。
お話がいくつもの章で区切られていて、
ひとつひとつの章を読み終えるたびに
さあ!次はどんな展開になるんだろうと
すぐにその扉を開いて読み進んだものでしたが、
大人になるにつれ、自分の人生にも
そんな一章一章の区切りのようなものがあって、
気がつくといつの間にか次の章扉の前に立っているという
そういうことがあるのだと知るのでした。

思えば、イラストレーターとして将来どうなりたいか、
駆け出しの頃、心の奥におぼろ気に描いていたその道の
まさにその扉の前に立っていることに数年前気付いたのですが、
喜び勇んでその扉を開ける・・・というよりは
どうしてか、扉を開けるのが怖くて恐る恐るそ〜っと開け、
まごまごと扉のむこうへと一歩を踏み出し、
こわごわ歩みはじめた心持ちがする今現在です。

これから始まる新しい章は
いったいどんな展開になるのでしょうか。
つい足がすくみそうになる自分にむかって、怖がる必要はないと言ってみたり、
無理しなくていいよと言い聞かせたりする日もあります。
でも、スキップしたり速く走ったり
空を飛んだりもしてみたい ♪・・・と願うキモチもあります。
それは次の扉の前まで進んでいくうちに分かることでしょう。


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『扉のむこう』©Tomoko Okada


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by team-osubachi2 | 2016-07-10 22:38 | らくがき帖

三十代のある時期から、大きな仕事をいただいたり、
実家の両親が入院したりしても帰省してケアに勤しんだりして、
ある意味とても充実した日々を送っていました。

でも、どういうわけか、その忙しさにもかかわらず、
「何か、し忘れてる気がする」
「何か、やっていない気がする」
「いつまでも同じところをグルグルまわってる気がする」
という想いがキモチの奥底から浮び上がってきて、
気がつけばいつの間にかメビウスの輪の上を
ずーっとずっと歩いているような気がした時期がありました。

それがある時、ひとつの失恋をキッカケにして、とうとうそのメビウスの輪は破れて、
自分はドスン!と地べたに落っこちたような心持ちになったことがありました。
しばらくして、その暗い地べたで立ち上がり、ふたたび前へと歩き出したとき、
不思議とそのメビウスの輪はもはや感じられなくなっていました。

あの当時を振り返ってみると、
きっとあの頃の自分の足は宙に浮いていたのだろうなあ、という気がします。
足はやっぱり地べたにつけて歩くのがいいですネ ♪
つくづくそう思います。w

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『メビウスの輪の上で』©Tomoko Okada


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by team-osubachi2 | 2016-03-08 11:35 | らくがき帖

高村光太郎の詩『道程』の一節より

ーーー僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ 父よ
僕を一人立ちさせた広大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の気魄(きはく)を僕に充たせよ
この遠い道程のため この遠い道程のため ーーー

あるとき友だちと電話でおしゃべりしていて「後ろ」という言葉を耳にし、
ふいに自分の後方を振り返ってみるイメージが浮かんだことがありました。

あれ?・・・と思いました。
思いがけず、自分がこれまで歩いて来た道(過去ともいう?)に、
野の草のような花がいっぱい咲き乱れているのを見た気がしたからでした。

これまでの人生で花を咲かせたなどとと思えるようなことは特になく、
むしろシンドイなあとか、大変だなあと感じるコトの方が多かったように思うのですが、
(もちろん楽しいコトもいっぱいありますけどネ)
なんのことはなく、そのツライだのシンドイだのといった中にも、
いつの間にか、どこからか種がこぼれて芽が出て育ち、
振り返ってみれば一面に花が咲いていた・・・!
といったイメージがそのとき浮かんだのでした。

高村光太郎の有名な詩『道程』の一節にもあるように、
自分の前には花はまだ咲いていないけれど、
自分が歩いてきた道には花が咲くものなんだなあ〜・・・と妙に感動した覚えがあります。

今ここに立っている瞬間にこそ、種が蒔かれたのかもしれません。
他の人には見えなくても、自分だけがその後方に見ることが出来る花の群れです。


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『後方の花』©Tomoko Okada


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by team-osubachi2 | 2016-02-24 09:22 | らくがき帖

数年前のこと、私も人並みに郷里の両親を見送りました。
半年ちょっとの間に、父親、続いて母親が旅立ちましたが、
親の死に目に際し、「しっかりと見送りたい」というキモチはありましたが、
どういうワケか、泣かない自分、いえ、泣けずにいる自分にそのとき直面しました。

なんと、自分がこんなに哀しみに不器用な人間であったとは?!
どうしてもっと素直に泣けないのかしら?
これには正直戸惑いました。

そうして、母親を無事旅立たせた直後から私の体調が大きく崩れはじめました。
両足の裏じゅうに、両手の平じゅうに、わーっと涙水が出口を求めるようにして
袋溜まりに水疱ができました。
戸惑いと不安・・・。そして自分のカラダの不思議さと向き合う日々でしたが、
今はそれももう終わりました。

目から出られなかった涙水は、でも、どうにか蓮池にたどりつき、
蓮の花も咲かせることができたように思います。

不器用は不器用なりに・・・。それで良いのですね。
(そもそも哀しみに器用な人なんていませんし)
今はもうおだやかに落ち着いている両の手足です。



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『涙水のゆくえ』©Tomoko Okada


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by team-osubachi2 | 2016-02-18 13:17 | らくがき帖

女子が夢見る恋愛や結婚に願望はつきもののようです。
そういう私も、若いころは自分がどういう人間かということは
心の奥に棚あげにしたまま、自分にないものを
周りに求める気持ちがとても強かったように思います。

人それぞれに思い描く純粋で美しい夢や希望の中にも、
知らず知らずコンプレックスや願望などを織り交ぜながら
(場合によってそれは親が思い描く願望だったりもしますが)
いつの間にか自分の手でカラタチの枝をつむいで、
垣根はおろか、しまいには塔やお城を建てて
その中に住もうとしてしまう女子もいます。

でも、白馬の王子は云わずもがな、そもそもそんな棘だらけの壁を乗り越えて
「私」を塔から降ろしてくれる男子は現実には現われません。

自分に見合うお相手に出会うには、自ら紡いだカラタチの塔もお城も、
結局は自分で壊して等身大になるしかないのでしょう。
そのことに気付かないまま、今日も夢みる女子たちは
甘やかな夢と希望、コンプレックスと願望とをつむぎ続けます。



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『カラタチの塔』©Tomoko Okada


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by team-osubachi2 | 2016-02-13 00:21 | らくがき帖

ミュージシャンの中納良恵さんの好きな歌の中に、

ーーー空はいつでも待っているから 飛び立ちなさい 背中に羽根はあるーーー

という歌詞があり、何度か聴いているうちに、ふと、

もしかしたら、私も飛べるのかも?・・・と思ったことがありました。

たとえ今飛べなくても、空は自分が飛ぶのを待ってくれているのか・・・?!

これまで考えたこともなかった視点でした。

飛べるかもしれない。飛んでみようか・・・。

自分が思っているより、翼って大きいのかもしれません♪



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『空はいつでも待っている』©Tomoko Okada



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by team-osubachi2 | 2016-02-06 13:57 | らくがき帖