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柿ジャーキー

丘の上に越してきて一年。
ご近所の庭木にどんな花が咲くとか、どんな柑橘類が実ってるとか
道を歩きながらチラッと眺めるのが楽しみなのだが、
先月のこと、おおぶりな渋柿ふたつを知り合いの人からいただき、
「へたのまわりに焼酎をちょちょっとつけて置いておくと甘くなるよ」
と言われて、その通りにやってみたのだけど、
どうも甘くはならなかった。・・・なんでかな?

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なので、皮を剥いたついでに、干し柿にすることにした。
まる干しでは時間がかかりそうだから、あえてスライスにして干してみた。
ちかごろ流行りの干しもの作り。
はたして上手くいくのかな?と、半信半疑でトライ。

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自分が生まれ育った日本海側とは違って、太平洋側は乾燥が激しい。
干した柿はみるみる水分を失っていき、ひからびて(?)いく。
その姿カタチは、どうみても「干し柿」ではなく「柿ジャーキー」だ。

10日間ほど干してみたらば、干し柿らしい甘みがあるものの、
シブが消滅するまで、あともう少し時間がかかりそう。
が、ちょこちょこっと味見しているうちに、
数が減ってきてしまっているから、完全にシブが抜けきるころには、
もうお腹に納まってしまっている・・・かもしれない。
by team-osubachi2 | 2010-12-12 09:51 | 食べる | Comments(0)

昆布の恵み

先日郷里の富山を離れるさい、駅へむかう直前に
近くの魚市場へ行って、地元の海の幸を少し買ってきた。
テレビなんかで見ると、富山は全国でも昆布の消費量がとっても多いらしい。
でも、その富山では昆布は採れない。
遠洋の漁師さんたちが、季節になると北海道の海へ行き
そこで採って乾物に加工して、そして富山へ持ち帰って売るのだ。

司馬遼太郎さんの『菜の花の沖』を読んで、よりわかったことだけれど、
日本海側は、江戸時代に発達した北前船の文化が、今もなお
自分のいた小さな漁村にさえ色濃く残っていることを知って驚いた。
食文化しかり、漁師ならではの言葉や習俗しかり。

実家でも、出汁は基本的に昆布(と、煮干しなど)でとる。
太平洋側の鰹出汁にはとんと縁がなかった。
おむすびにも海苔ではなくとろろ昆布で覆うのがスタンダード。
おでんや煮しめにも柔らかい煮昆布は必ず入れる。

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そして、普通のお刺身と同様にスタンダードなのが
白身を昆布でしめた昆布〆の刺身だ。ひと晩昆布でしめただけで
白身の魚が昆布の旨味ととけあって、なんともいえないおいしさに変わる。

それから、かまぼこ。
富山のかまぼこというのは、うちの方では朱や水色や昆布の「皮」で
すり身をロールして蒸し上げたものだ。
だから、いわゆる「かまぼこ板」というものを最初に見たのは、
高校を卒業して東京に出てからだった。

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週末の夜、ヒラメの昆布〆に、昆布巻きかまぼこ、
それからプリプリのカワハギの干物など、富山づくしで晩ご飯にした。
(ちと塩分摂りすぎかもだけど・・・)

最後は、昆布の味が染みたヒラメを細かく裂いて、
ワサビ醤油にちょこっとつけたものと、おぼろのとろろ昆布をのせ
熱いお煎茶をかけてお茶漬けにしていただいた。
むううう〜〜〜ん、おいし〜い!!

北前船の恩恵は今もなお続いている。
荒海をのりこえ行き来した古の漁師さんたちや
つめたい北の海の恵みに心から感謝。
by team-osubachi2 | 2010-11-21 11:08 | 食べる | Comments(4)

柿豚の宴

土曜の晩、大阪のC姐さんのお声かけで、
千駄ヶ谷のラ・ミュゼ・ケヤキで行われた「柿豚料理会」に
今回初めて参加させていただいた。

誘っていただいたときから「ぶ〜た〜♪ぶた、ぶた、ぶ〜た〜♫♪」と
心躍る想いで期待し、豚のため〜ならエ〜ンヤコ〜ラ!と
この日の午前中、走っておいた。

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ところで、柿豚ってな〜に?
福岡県朝倉市の果物農園で低農薬で栽培された柿が
ちょっとしたキズで大量に捨てられているのを、ご縁があって(?)
福岡県うきは市の豚さんたちに与えられることになったそうだ。
豚さんたちはその柿をよく食べて、
尊いことに、とっても美味しい豚肉になった。
そして、その柿豚を知ってもらおうと、「柿豚料理会」なるものが出来、
福岡や東京などで催されるようになったそうだ。
(そのあたりのくだり、大雑把すぎるかもですけど)

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柿豚6周年記念というこの夜のメニューは以下の通り。

先付/香り柿(八角の香りと柿の甘みが絶妙!)
前菜/肩ロースのみぞれ蒸し
   ばら肉の叉焼
   ばら肉の高菜包み蒸し
   中華おこわ
   柿とエビの甘酢
   豚トロの酒粕漬け
   豚レバーの味噌漬けフライ
   大根の浅漬け 半生干し柿挟み
メイン/東坡肉の焼き柿添え
   柿酢豚
〆め/豚柿味噌のおむずび
デザート/柿のクリームチーズ和え、お茶

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以上、柿を食べた豚さんと低農薬の柿と無農薬のお米の競演で、
料理ひとつひとつの感想をのべることはとても出来ない私。
目も口も鼻も、ことに胃が唸るわ、吠えるわの喜びようだった(と思う)。

参加のゲスト何十人分のこの料理、スタッフとともに腕をふるったのは、
本業はなんと記者をやっているという
新婚ホヤホヤの料理人(?)りょうださんだ。
好きなことで人に幸福(口福)感をたっぷり与えることが出来るとは、
なんとまあ奇特でしあわせな人だろう!と思った。

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いくつもの美味しい料理の数々をいただきながら、
若き農畜産業の担い手である柿豚生産者の杉 勝也さん、
減農薬柿生産社の秋吉智博さん、無農薬有機栽培のお米生産社の鎌浦 督さん
3人のおはなしを聞いた。

いろんな苦労もあるけれど、自分たちなりの地道な歩みを続ける彼ら。
厳しい問題を抱える第一産業でも、こんな人たちの活動ぶりを見ていると、
明るい光もあるよね!ってしっかりとしたものを感じる。
これからも希望をもって、ご飯をおいしく残さずにいただこう!

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この夜はまさに華飾の宴、もとい、私には「過食」の宴だったかもだけど
体重のことなんてまったく思い出しもせず、
まさに口福そのものといったひとときだった。
C姐さん、誘ってくれて、ホント〜にありがと〜!心から感謝!!


リバーワイルドハムファクトリー(杉勝也さん/豚さんの加工品買えます)
http://www.riverwild.jp/blog/
柿之屋(秋吉智博さん/柿と葡萄、注文できます)
http://www.kakinoya.com/
鎌浦農園(鎌浦督さん/無農薬有機栽培のお米です)
http://www.kamauranouen.com/top.html
りょうだのごはん食べよう!(料理人りょうださんのサイト/レシピもいっぱい!)
http://www.ne.jp/asahi/gohan/gohan/
by team-osubachi2 | 2010-11-14 19:55 | 食べる | Comments(2)

マルヤの太巻き

昨日、所用で日吉駅に出て、用事をすませたあと、
ふと思い出して、私よりも若くて同じ師匠門下生の一人が教えてくれた
マルヤというお団子屋さんに行ってみた。

商店街側の正面、日吉中央通りに入ってちょこっと行くと
左側にお洒落そうな店構えの文房具店があって
そのすぐとなりの小さなお店がマルヤだった。
おじいちゃん、おばあちゃんが売っている
美味しそうなお団子や饅頭と一緒に
のり巻きなんかも何種類か置いてあって、
教えてもらった太巻きを買って帰った。一本450円。

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すし飯の中は、薄焼きの卵がぐるりと
かんぴょうやキュウリを巻き込むようにして入っている。
味も、デパ地下などで買う太巻きよりもあっさり目でおいしかった。

新米の玄米も炊いておいたのだけれど、中年二人の食べる量では、
この太巻きとお味噌汁一杯とおかずがちょこっとで、
もうお腹いっぱいだった。
たまにはこんな晩ご飯もいいもんだ。
by team-osubachi2 | 2010-11-05 09:08 | 食べる | Comments(2)

先週、風邪っぴきでも、さいわいに“食い気”だけはあったので、
できる範囲でしみじみご飯を作っては食べていた。

そんなおり、NHKで、料理研究の大家でいらっしゃる辰巳芳子さんの
今の社会と食生活について、非常に(ますます)危機感を強めている姿や、
どうすれば、食べるということを真摯に大切にしてくれるかを
考えて行動しておられる姿をルポした番組を見た。

とある広告代理店で、忙しく営業担当をする若い兼業主婦の
一週間の食事を追跡調査したあと、
辰巳先生は、その住まいへ直接「指導」に行かれた。
そして、結婚してほどない新米の兼業主婦の献立に、
先生は率直に思うところをおっしゃった。
その先生の最初の厳しい物言いに、若い彼女の顔色は変わり、
完全に萎縮してしまった・・・ように私には見えた。

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私は、本は持っていても、辰巳芳子さんのスープを
レシピ通りに作ったことはまだない。
けれども、あの、食べものを決しておろそかにせず、
真から食べることを大切にする心や、
それを実践なさる姿勢は素晴らしいことだと思っている。
そこから学ぶことも多いし、尊敬に値する人物でいらっしゃるとも思う。
が、私のようなガサツな人間には、あそこまで実践するのは難しいんである。
(てゆーか、どだい無理!)

たとえば、出汁をひく。
単純に鰹の削り節でちゃちゃっと出汁をとるだけの私のやり方では、
おそらく辰巳先生のお教室では叱られてしまうことだろう。

居職の自分でさえ限界があるのに、
外でフルタイムで働く女性や兼業主婦たちに、
食事の支度に手をかけられる時間がいったいどれだけあるだろう?と、
他人事ながら心配にもなる。
「〜ねばならない」で作る家庭料理は、きっとしんどいだろうなあ〜、と
私なんかはついそう思ってしまう。

でも、そんな私でも、やっぱり美味しいものは好きだ。
マズいものはイヤだから、できる範囲で手をかけるように心がける。
その、ほんのひと手間で、料理はとても美味しくなるというコトを知るのは
実はとっても楽しかったり面白かったりするコトなのだ。

立派で正しい教えもとても大切だけれど、
いきなり「こんなことではいけません!」という厳しい角度からではなく、
これは、本当は楽しくて面白くて、美味しいものなのよ〜、という角度から
(実際、辰巳先生もそんな意味をこめて指導なさっているようだし)
辰巳先生の、あの「いのちを支えるスープ」が
もっとこう、やわらか〜く広がっていかないものかなあ〜、と
余計なことを考えながら、今夜も鰹の削り節でちゃちゃっと出汁をとった。

あ・・・私の場合、出汁は「ひく」のではなく「とる」んだな。
私にはとても辰巳流の本物の出汁はひけないだろう。
でも、まぁいいや〜。大切なのは、
自分らしく楽しく(ちょっとでも)美味しく!・・・だもんね。
by team-osubachi2 | 2010-10-19 13:09 | 食べる | Comments(2)

いやしんぼの口福な夜

薬が効いてか、喉の腫れはひいているものの、
まだときどき突発的に咳がでて、夜は少しだるくなる。
明日はカイロプラクティクへ行く予定だったけれど、
一週間のばしてもらった。

先週の個展では本当にたくさんの方々から陣中見舞いを頂戴した。
まだちゃんとお礼出来ていないけれど、
日持ちしないものからどんどんいただいている。

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そんな個展の最中に、相方が、彼の友人であり「お仲人」でもある
桜鍋屋のご主人から、なんと国産の松茸を頂戴してきた!
私の方も、こちら側の「お仲人」でもある友人から
モエ エ シャンドンを頂戴し、
また別の友人からあつらえたかのようにスダチもいただき、
個展が終わった翌晩、これも結婚の祝いで友人たちからいただいた
土楽の土鍋と薄玻璃のグラスで、松茸とモエをいただいた。

普段は「しみじみご飯」と称する一汁二菜の
ごくシンプルなご飯の私たちには、ずいぶんと贅沢なごちそうで、
なんだか罰があたりそうなくらい(?)口福な晩ご飯だった。
おおいに感謝していただいたので、
とくに罰はあたらなかったとは思うけれど、
連日の興奮と緊張も、ついにそこで気が緩んでしまったのか
私はその後にわかに風邪をひいてしまった・・・。

でも、味覚や嗅覚が鈍る前に美味しいものをいただけて、
ああヨカッタ〜!と、いやしんぼ根性だけはへたれていないようだ。
by team-osubachi2 | 2010-10-14 14:47 | 食べる | Comments(0)

白くまミカン編

昨日は猛暑がぶりかえしたりはしても、さすがに朝晩は秋らしい空気だ。
朝、寝起きに窓を開けると虫の声とひんやりとした空気が入ってくる。
ああ〜、やれやれ、やっと秋ね〜・・・ってもう9月も半ばじゃん?!
いきなり現実。今週はカンヅメ状態で描きまくらねば。

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暑い日中やお風呂あがりに欲しくなるアイスのおやつ。
白くまにミカン味のがあるんだね。はじめて知った。
そうそう食べるワケではないけれど、
たまにこんなアイスを食べるとヒュ〜っと喉元ひんやり。
糖分がカラダをめぐりはじめたら、さあ、また机に向かうべし!
by team-osubachi2 | 2010-09-13 08:46 | 食べる | Comments(0)

虫と分かち合う

我が家のご飯は、無農薬や減農薬、添加物のない自然食品には
あまりこだわってはいない。おいしければそれで充分という考えだ。
相方と私、それぞれに少しだけある食物アレルギー以外のものなら、
ジャンクフードも食べるし、マクロビオでは食しない食べ物なんかも、
たまに食べると妙においしいな〜と思ったりするフツーの雑食暮らしだ。

が、うちのまわりにお店がないためもあり、週に一度、
無農薬・減農薬にこだわりのある某宅配食品会社の
野菜箱を届けてもらっている。
契約する気になったのは、試しに食べてみたら、
野菜の味が濃くて、何よりもおいしかったからだが、
今週届いた箱にはモロヘイヤが入っていた。
スープを作ろうと袋から出して水洗いしてみたら、あ〜らら!
見事なくらい虫食いだらけだった。
まあ、私たち人間でさえ大変な夏だったのだから、
植物も虫たちも必死だったろう。

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農業はただでさえ自然相手のものだから、なかなか大変だろうに、
(でも、いろんな場面で喜びも大きいのだろうけど)、
さらに無農薬で頑張ろうという気骨のある農家の人々にとって
ことさら厳しい状況の中、しかもこういう野菜を
出荷せざるを得ないキモチはいかばかりかと、
この夏の過酷さをあらためて知る思いだ。

さいわい、モロヘイヤは包丁で刻んでからスープに入れるから
調理してしまえば、虫食いはまったく問題ない。
なので、せっかく育ったこの野菜、
虫たちと分かち合って食べることにする。
では、いた〜だきます!
by team-osubachi2 | 2010-09-11 00:24 | 食べる | Comments(2)

白玉のおやつ

とある休日に、久しぶりで白玉だんごのおやつをこしらえた。
ころんとした球形のだんごもいいのだが、
自分の好みはやっぱり「赤血球」形かな。

白玉粉をこね、ちいさくちぎり、
まあるく整えた球形に指でちょこんと押して
真ん中あたりにくぼみを作る瞬間がたまらなく好きだ。

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白玉だんごが出来たところで、戸棚にあったゆであずきの缶をあけ、
冷蔵庫にあった紀ノ国屋のみかん缶もあけて、生パイナップルも切って、
それぞれに盛りつけて出来上がり〜!

ひんやりつるるんとおいしい夏のおやつ。
口福なひとときだった。
by team-osubachi2 | 2010-08-20 07:43 | 食べる | Comments(0)

黄色いスイカ

相方の実家から夏野菜が入った箱が送られてきた。
その中にひとつ、黄色い小玉スイカが入っていた。
電話でお礼を伝えたさい、姑どのから聞いたところによれば、
黄色いスイカは、相方が子供のころに食べたいとよく言っていた
憧れの果物だったらしい。

相方だけではない。
黄色いスイカは私にとっても憧れだった。

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包丁を入れると、プ〜ンといい香りが部屋中に漂った。
彩度の高いカラーインクを溶いたような鮮やかな黄色だ。
味もよかった。甘くてみずみずしい。

お盆のころ、いつもとは違う果物を食べられるというのが
子供時代の私には、ちょっと贅沢なコトだったのだが、
黄色いスイカを食べると、そんな特別感が
鮮やかな色と同じくらいイキイキとよみがえってくるのだった。
by team-osubachi2 | 2010-08-15 00:09 | 食べる | Comments(0)