2017年 03月 02日 ( 1 )

からむしの糸

着物を着はじめて数年たったころ、染織のことにアンテナをむけることが増えたせいだろうか。
福島県の昭和村というところがからむし(苧麻)織りの織姫研修制度を始めることを知った。
(ひとくちに麻とは云っても様々な種があることをこの時に知ったようなものだ)

その当時住んでいた杉並区のアパート。
私の部屋の真下に少し年上のおねえさんがいて、たま〜に交流していたのだけど、
しばらくしてもうじき引っ越すと云うので、きけば何と昭和村の織姫第一期生に応募し、
むこう三年間を昭和村で過ごすと云うではないか。へええ〜〜?!
まさかこんな身近なところから織姫になる人が現れるとは夢にも思わなかったから、
本当にへええ〜?!であった。
1994年のまだ寒いうちにその人は福島へと越していったのだった。

まだ若いうちは時おり連絡をとりあっていたけれど、
やがてご縁があって、そのおねえさんは隣町の方のもとへ嫁いでゆかれた。
お二人で発行していた手作りのお便りレターを送ってもらい、奥会津の暮らしを想像したけれど
そのうち私も転居したりして時間とともにゆっくりと疎遠になっていたのが、
何年か前、思いがけず私のブログにその人から連絡をいただき、
若かりしころのいっときの交流がとても懐かしく蘇った。
以来またネットを介してゆったりと交流している。

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今そのおねえさんは日々ちいさな絵日記をつけていて、
その絵日記のことで取材を受け、先日あるテレビ番組に登場していた。
やあ〜、ずいぶん久しぶりでお顔を見たけど、若いときと変わりなくつるん♪としていて、
でも、きっといろ〜んなことを経て今のこの表情なんだろうなあ・・・と来し方を想った。
そして過ぎた時間の長さを思いつつ葉書にみじかく感想を書いて出したところ
すぐにむこうからもお返事の葉書が届いた。

以前その人から頂戴したまたたびのカゴと、
からむしの繊維のちいさな束を出してきてお返事の葉書と一緒に写真を一枚パチリ♪

お互いにことさら近づこうともしないのに、かといって切れもせず、
知らず知らずに続くしずかな友情(のようなもの)とおだやかな交流・・・。
細くて、でもしっかりと績まれたからむしの糸のようなご縁だなあ〜と思う。

by team-osubachi2 | 2017-03-02 14:00 | 日々いろいろ | Comments(6)