2017年 01月 13日 ( 1 )

末の花椿

椿の花が好きだ。
日本の椿も、西洋の椿も、どちらも好きだ。
その花の形と色のあでやかさには、単衣だろうが八重咲きだろうが、
ずっと見つめていたいと思うほどだ。

薔薇も、そのなんとも言えない形の美しさに見惚れることはあるのだけど
(オールドローズの香にいたっては、
猫にまたたびのごとく、ふにゃふにゃと身も心もとろけそうになるが)
それでも、薔薇さまと椿さま、あえて双方をくらべるなら、
薔薇さまは居間止まり、私の心の奥座敷にまでお通しするなら、
それは椿さまということになるらしい。

f0229926_09183870.jpg

丘をくだってスーパーへ買い物へゆくとき、
とあるお宅の石垣の下にぼこぼこと椿の花が落ちていた。

若いときには、それはただの「終わった花」としか見えていなかったのだけれど、
それがこのごろは違ってきた。

終わりゆく姿にも美しいものが宿っているんだってこと。

ありのままの美しさって、こういう姿もすべてひっくるめて言うんだってこと。

f0229926_09185332.jpg

若いうちは分からないでいい。
でも、年をかさねたら、分からないままでいるよりは分かるようになった方がいい。

それは人さまに見せるためのものではなく、自分の中でだけ育む美としての話。

歳をとるって美に対する受容がおおきくなり豊かになれるってことなのかも。
嬉しいことだと思う。

by team-osubachi2 | 2017-01-13 10:30 | 生きものの世界 | Comments(9)