2017年 01月 05日 ( 2 )

ふとしたキッカケで、ワケもわからずある物事に引き寄せられるということがある。

去年たまたまテレビで見ていた旅ものだったか歴史紀行ものみたいな番組の中で、
ポルトガルの、あれはポルトの街中でのインタビューで、
日本で知ってることは何かありますか?といったような質問をされたのだろうか
ポルトガル人のとあるおじさんが
「遠藤周作の『沈黙』を読んだことがある。とても面白かった」と言っていた。

と、そのひと言で、突然自分の中でちいさな種火が起きたみたいに
「遠藤周作の『沈黙』って何?」ということになったのだった。

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狐狸庵先生・・・遠藤周作。
文学に疎い私はそのご高名は知っていても作品は知らない。
一度だけ『海と毒薬』だけは読んだ筈で、奥田瑛二さん主演の映画も見た筈だのに、
いやもう、まったくと言っていいほど記憶がない。

『沈黙』・・・読んでみようかな?と、古本で一冊手に入れたところで
これまた偶然テレビで『ルーアンの丘から』という
遠藤周作さんが戦後まもなく渡仏留学した青春時代についてのドキュメンタリーを見た。
知らないことばかりだったが、へえ〜なんだか面白いぞ、遠藤周作という人は、と思った。

(余談ながら、子供のころ、ある本で読んだ部分に、狐狸庵先生、
あるときかのD・スカルノ夫人にむかって
「あなたはおならをしますか?」という不躾な質問をぶつけたら、
D夫人は「あら、わたくし、おならいたしますわ」と平然と答えたという
珍妙なエピソードだけ妙に覚えていたりする)

・・・と、そんなことを思ううち、今度はその『沈黙』を
かのマーティン・スコセッシ監督が映画化しているという情報を目にした。

なぜだかわからないけど、これはもう『沈黙』を読めっていうことなのだろうと思い、
映画の公開までに間に合うよう、去年の暮れからちびちびと読み進めている。

去年の暮れに映画予告をFacebookでシェアしたところ、
『沈黙』を若い頃に読んだという人たちから、この作品の内容の重さに
少々トラウマにもなってしまったというコメントをいただいたりして、
うっかり自分の妄想でキリシタンが受けた拷問に読む前からたじろぎそうになった。
けれども、文学者と監督の人間を見る眼差しはもっともっと深そうだ。

そして、たたみかけるようにこの正月2日、
映画公開に先だってのドキュメンタリー番組が放送されたので見てみた。
見終えて、ふと、もしも私が若いときに読んだなら、この作品の奥深い世界へたどり着く前に
残酷な痛みや苦しみにばかり目がいってしまったかもしれない・・・と、そんな気がした。

まだ途中までしか読んでいないのでなんとも言えないが、
小説を読み、映画を見て、遠藤周作先生とマーティン・スコセッシ監督描くところの
“人間像”を見てみたくなったのかもしれない。
今が自分にとってこの作品と出会う「時期」ってことなのかもしれないなあとも思う。
若いときには縁がなくて正解だったということか。
映画の公開は今月21(土)からだそうである。



『沈黙ーサイレンスー』HP

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この週末にドキュメンタリーの再放送があるので、ご興味のある方はご覧ください。
(*ただし内容には「これってネタバレね?」というところもあるのですけど)

BS1スペシャル「巨匠スコセッシ“沈黙”に挑む〜よみがえる遠藤周作の世界〜」/NHK BS1
*1月7日(土)午後7時より再放送(110分)

by team-osubachi2 | 2017-01-05 17:59 | 出かける・見る | Comments(8)

今年の着初め

昨日は着初め、相方と私の今年の着物はじめ。

身につける新しいもの、今年は何もないなあ〜と思って
小物のコーディネートを考えていたら・・・あら?
そうだわ!これがあったんだわ!縞の伊達締め。

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何年も前に買って使おう使おうと思いつつ
ついついなじみのものばかりに手が伸びてしまい
ずっと寝かせたまんまだった伊達締めさん、ようやく出番ですよ〜!

で、着物をささっと着て、その伊達締めを締めたところで、
相方の着付けに取りかかった。

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去年のお正月に着物デビューして氏神様へ初詣に出かけたものの、
それっきり着ることもなくあっと言う間に一年がすぎ、
今年は着物で街中へはじめて出かけることにしたのだった。

家を出るとき、本人より付き添うこっちがキンチョーしちゃったよ。w

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しかし、男着物の着付けは楽チンねえ。

慣れないと帯位置が多少ムツカシイけど、相方はこのごろ
冬場は家の中でウールのうわっぱりに半纏帯を締めるようになったせいか
帯位置は本人が納得する位置があるようなので、
貝の口の結び方だけ手助けすれば良さそうである。

遠からず貝の口結びくらいなら覚えられそうかな?
いずれ自分で畳むところまでいければ・・・見込みは明るい・・・ハズ?!

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まず銀座松屋で展示販売会の初日をむかえた友だちを陣中見舞いして、
そのあと渋谷へ移動して、文化村で開催中の『マリメッコ展』を観た。

やあ〜〜♡いいなあ〜!きれいでワクワクするプリントや
お洒落なワンピースドレスの数々に胸ときめいた〜♡
(どれも自分に似合わないのだけど、そのコトと観賞するコトは別モノである)

見ているうちに、世に出るデザインには、
どこか幸福感が込められていなければいけないということに気付かされた。
うん、その幸福感なしには、人々の暮らしに密着してに広がらないのかもね。

マリメッコ展/渋谷文化村にて2月12日(日)まで開催中

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冬に締めることが多い大好きな鶴の染め帯。
今年はもうちょっと活躍してもらいましょ♪

by team-osubachi2 | 2017-01-05 09:53 | 着物のこと | Comments(6)