2017年 03月 23日
主婦の友100年『ニッポンの主婦 100年の食卓』
前に買った主婦の友100年記念発刊の『きもの宝典』(田中敦子編著)に加えて
先日もう一冊資料として買った本『ニッポンの主婦 100年の食卓』がとても面白い。
(『きもの宝典』過去ログ/http://okakara.exblog.jp/25917608/)
雑誌「主婦の友」が創刊されたのは大正6年だそうな。
それぞれの時代の記事やカラーページの絵図や写真資料をふんだんに用いて、
食卓まわりだけでなく、衣食住も含めた主婦がらみのこの100年の変遷をわかりやすく紹介してあって、
なんだか子ども時代に手にした雑誌の付録を見るように面白くてたまらない。
「人気料理の100年史」というコーナーで紹介されている
カレーだのパンだのサラダだののほか、洋菓子のところに
まだオーブンが普及してない昭和30〜40年代は蒸し器などで作るスポンジ地に、
バタークリームを使ってこしらえるデコレーションケーキが紹介してあって、
うわあ〜懐かしいなあ〜♡って思っちゃった。
うちのおふくろさまもある時期、蒸し器でスポンジケーキを作り、
クリスマスや誕生ケーキなんかを出してくれたことがあったけど、
(冷蔵庫が普及してたから、たしかホイップクリームが塗ってあったかも)
子ども心にもケーキ屋さんで売られてるものよりは段が下がってるなあなんて思いつつも
その蒸したスポンジの味が案外気に入って、また作ってくれないかな、なんて思ったものだった。
当時の絵図を眺めていたら口の中にあの素朴な味が蘇ってくる気がする。
同じくこの手の本が大好きな相方にも見せてあげたら、
ページをめくりながら「なんか昔の雑誌の方が夢があるね」と言った。
あ〜、そういえば、そうかも・・・。
時代が下って現代になるにつれ、誌面の作りも記事の中身もどんどん変わっていくけれど
不思議と夢が感じられなくなっていくのはどうしてかなあ?
自分が大人になってしまったせいもあるかもしれないけど、それだけじゃなく、
物がない時代の方が雑誌の中には夢がいっぱいつまってた気がするね。
紹介されている材料通りには揃えられなくても、作り方を工夫したり、
代用品は何で賄えるかを考えたり、想像の余地がいっぱいあったかも・・・。
貧しかったけれど、ほんと、夢だけはたくさんあったよね。
夜ベッドに入ってカラフルな食べものの絵図や写真を見てると、
いろんな食べものをいつも妄想していた子ども時代の自分に戻っていくみたいだ。
妄想じゃお腹は膨れないけど、もう大人だし、いーのいーの。
そしてそのままコテンと心地よい眠りにつくのであ〜る♪
『ニッポンの主婦 100年の食卓』/主婦の友社刊
by team-osubachi2
| 2017-03-23 13:30
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