2016年 11月 15日
『廣島一夫さんの仕事』展へ
夏も終わりのころだったか、フェイスブックで呼びかけを知り、
はじめてクラウドファンデイングなるものに参加してみた。
結果、期限までに目標額に達し、千石にあるギャラリー「KEIAN」さんで
『日之影の竹細工職人 廣島一夫さんの仕事』という展示にあわせた図録が出来あがり、
会期が始まる前に私の手元にも一冊送られてきた♡
だのに、この方、うかうかしていて
展示期間も終了間際になった先週末になってひとっ走りして見に行って来た。
*会期はすでに終了しています
廣島一夫さんという笊や籠などを竹で作るこの職人さんはすでにこの世の人ではなく、
平成25年に数えでいえば白寿でいらしたのだろうか、長命ののちに身罷られている。
DMに記されたプロフィールには
「大正4年(1915)ー平成25年(2013)
宮崎県西臼杵郡岩井川村(現・日之影町)樅木尾に生まれる
数え17歳で竹細工職人に弟子入りし、以後竹細工一筋80年
宮崎県伝統工芸士、現代の名工、黄綬褒章受賞
アメリカ・スミソニアン協会国立自然史博物館
イギリス大英博物館に作品が所蔵されている」・・・とある。
ギャラリー内のモニターで昔放送されたETV特集で
在りし日の廣島一夫さんの人と成りや仕事ぶりを紹介している番組を見てから、
廣島さんの作られた籠や笊などを拝見した。
地元の人らのため、日々の道具として作られたものばかりだけど
丁寧に掃除された籠や笊は、経年のものであってももうそれ自体が本当に綺麗で
これも亡くなられた水木しべるさんの言葉を借りて言えば
「たましいのこもった物」なんだろう、美しくて強い存在感がある。
ETV特集の中の廣島一夫さんが言ってらした言葉の中に、響くものがあった。
うろ覚えだけれど、竹材一本一本を編み始めるとき(こんなにもベテランでいらっしゃるのに)
はたして上手く仕上げることができるか、いまも不安がある・・・ということ。
本物をずっと追い求め続けて、どうすればその本物に出会えるのか(なれるか)、
一生懸命にやるしかないのだし、その一生懸命がいいけれども
一生懸命やったところで本物が出ないこともある・・・ということ。
私個人の胸に深く深く沁みた。
写真や動画で見た廣島さんの手の甲は
竹の傷みから手を守るかのように毛がいっぱい生えていて、
方や、手の平や指先は竹のしなりのように滑らかだった。見に行けてよかった・・・。
このお知らせを発信してくださった
ブログ「布とお茶をめぐる旅」さんに感謝である。
備忘録としてこの展示がらみの布茶さんの日記を貼っておこうと思う。
このたびのお知らせ、ありがとうございました♡
*井上克彦さん/布とお茶を巡る旅(blog)
*小川鉄平さん/布とお茶を巡る旅(blog)
*図録いろいろ/布とお茶を巡る旅(blog)
gallery KEIAN
( INSTAGRAMにて展示期間中の写真が見られます)
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神奈川絵美
at 2016-11-15 20:23
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こんにちは! 画像を見て思わず「ふあー」とため息。触れたらさぞなめらかで、軽いんだろうなあと…。
魂のこもったレベル、わかるような気がします。
魂のこもったレベル、わかるような気がします。
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team-osubachi2 at 2016-11-16 09:31
絵美さん
ほんとにほんとにきれいな手仕事でした。
米研ぎに使う笊を触らせてもらったら、とても滑らかで
オーナーさんの説明によれば、米研ぎ用ですから指の当たりが良いよう細い竹の一本一本面取りしてあるんだそうで。
これこそ「用の美」でありました。
ほんとにほんとにきれいな手仕事でした。
米研ぎに使う笊を触らせてもらったら、とても滑らかで
オーナーさんの説明によれば、米研ぎ用ですから指の当たりが良いよう細い竹の一本一本面取りしてあるんだそうで。
これこそ「用の美」でありました。
by team-osubachi2
| 2016-11-15 10:21
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