浅草で人形浄瑠璃を観る。よきかな、にっぽん文楽

昨日はお昼前から相方の夕飯の支度にかかり、
合間に自分もサクッとお昼ご飯を食べ、電話で一本打ち合わせをしてから
ちいさな羽毛膝掛けとか水筒に白湯を仕込んだりして出かける準備をして、
それ!っと家をでて向かった先は浅草。

今回この公演を誘ってくれた友だちとカフェで待ち合わせてチラとお茶をしたあと、
近くのデパ地下でおむすびなどを仕込んでから
浅草寺裏に設営されたにっぽん文楽の小屋の入り口に並ぶ。
全席自由なので良い席で見たければ開場よりも少し早めのアクションが要る。

浅草で人形浄瑠璃を観る。よきかな、にっぽん文楽_f0229926_09012677.jpg

木戸小屋からぐるりと幕が張りめぐらされた内に入ると・・・
おお〜〜!宮大工による組み立て式の掛け小屋はとても美しく、
一昨年から使われてる割にはまだまだ白木の肌がきれいで木の香がした。
いいね〜、いいね〜!見物気分、おおいに盛り上がるう〜♡

浅草で人形浄瑠璃を観る。よきかな、にっぽん文楽_f0229926_09014180.jpg

開演までの一時間、暮れなずむ浅草の空のもと、
腰掛けに座ったお客が銘々に飲んだり食べたりして寛ぎ、
私たちのお隣にはクーラーボックスに仕込んで来たお酒とつまみでご機嫌な一団もいて、
(赤ワインを友だちと私にもおすそ分けしてくださったり ♪)
はるか昔、江戸や上方で、こんな風に掛け小屋に幕を張り、
筵(むしろ)を敷いただけの見せ物小屋では
きっとこんな風に庶民は浄瑠璃や芝居を楽しんだんだろうなあ〜・・・とそんな光景が頭に浮かぶ。
(個人的な意見だけど、最近の劇場内の係による開演前のマナー喚起・・・
観客にむかって声をあげてご注意申す風潮は、
悪くはないけど世知辛く窮屈で少々興ざめしてしまう)

ほどよくお腹も満たされて、とっぷりと日も暮れたころ幕が上がった。
演目は『五条橋』と『壺坂観音霊験記(山の段)』、
それと幕間前に初心者向けの解説がちょっと入り、
演者も中堅どころからベテランまで登場して充実のプログラムであった。
これで木戸銭二千円とは、さすが日本財団のやることは太っ腹だ。

浅草で人形浄瑠璃を観る。よきかな、にっぽん文楽_f0229926_11022072.jpg

個人的にはまだ田楽というのか、農村部で山野や田畠に囲まれた中での
歌舞伎芝居や人形浄瑠璃、能狂言を観たことがないのだけれど、
屋外での見物ってとてもおおらかな空気に包まれていて、
立派な劇場で観るのと違っておおどかな感じがなんともいえず良かった。

五条橋もよかったけど、壺坂も夜の山の場面は
ほんのり冷えてきた外気に馴染んでか物語にずんと引き込まれ、
お里沢市夫婦の情の濃さに思わずホロリとなっちゃった・・・。

浅草で人形浄瑠璃を観る。よきかな、にっぽん文楽_f0229926_09015981.jpg

今回は四日間だけの開催だったそうな。
しかも前日の夜は雨天中止だったそうで、屋外でのライブはそこが難しいよね。
けれど、またいつかこの掛け小屋で観てみたい!!
いつかまた逢う日まで・・・。

今回のお誘い、どうもありがとうございました♪

にっぽん文楽ホームページ/日本財団

Commented by 香子 at 2016-10-19 22:32 x
お茶(おちゃけ)を飲みながら、お弁当食べながら…
観劇の原点回帰なようなものですよね (^-^)
六本木の時は早春だったので寒かったです〜★
それこそ焼酎お湯割りを友としてました(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2016-10-20 10:11
香子さん
六本木は春だったですか。いいですねえ、焼酎お湯割りも♪って舐める程度しかいけない私がいうのも何ですが。笑
ある作家さんが六本木のときの写真をFBでアップしてるのを見て、そういう会もあるのか〜なんて思ってたのがもう一昨年って知って愕然としました。
チケットの神様を持っていない(エンタメにめちゃくちゃ疎い)私がこんなの行けるなんて、まわりの皆さんがまめにチェックしてくださるおかげであります。また観たい!!
Commented by sogno-3080 at 2016-10-20 10:11
♥♥羨ましすぎる~~
それしか言えない(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2016-10-20 10:42
sognoさん
もし私も行けなかったなら、同じ気持ち味わったかも〜。w
ちなみにたくさんお酒持ち込んで私らにもおすそ分けしてくれた30代後半とおぼしき隣席のおにいさんは、文楽はまったく初めてとのことでした。初めての文楽でこんなコト覚えちゃったら、劇場の文楽は行けなくなるぞ〜。笑
お昼の部もあるそうですね、次の機会にはぜひ!!
by team-osubachi2 | 2016-10-19 13:56 | 出かける・見る | Comments(4)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


by team-osubachi2
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31