Rehabilitation-9『願望の階段』

まだ若かったころ、人生の先達と仰ぐある方から
「落ち込んだときは、落ち込んだその場所があなたの身の丈ですから、
そこにいたらいいですよ。そしてそこからまた前に歩いていけばいいんです」
というようなことを言われたことがありました。

もしかしたら、その落ち込んだ高さは
ハイヒールを脱いだ程度の高さだったかもしれないし、
また、もしかしたら、うーんと高くて
夜空の星に近いくらいの高さだったかもしれません。

人からみれば、ごく普通の夢のようなもの、
それのいったい何がいけないの?といわれそうな夢や希望に似た願望も、
本当の自分にそぐわないものだったりすると、
知らず知らず高くのぼった願望の階段の先は、
あるときプツンとそこで途切れてしまうのでした。

あっ!落ちる!!

・・・でも、心配は要りません。
そういうときは落ちてしまった方がいいのです。
落ちた当初は痛みでズキズキしても、そのうち自分が本当に求めていた星が、
上空ではなく地面の上で輝いていた・・・なんて発見をするからです。

なるほど。
アドバイスをいただいた当初はわかりませんでしたが、
寄る年波でしょうか、自分なりにいろいろ経験してみて、
ようやく言われた言葉の意味が分かるようになってきたように思います。


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『願望の階段』© tomoko okada


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by team-osubachi2 | 2016-07-25 11:39 | らくがき帖