本場結城紬のおはなし

昨日お仕事でもお世話になっている「青山ゑり華」さんへ
いま開催中の『温故知新展』を見にひとっ走り行って来た。

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六年ほど前に青山ゑり華」さんへ一年間修行に入っていた
結城紬の「奥順」さんとこの“ボン”こと奥澤順之さんが
ゑり華さんを卒業してご実家に帰られてのち
里帰りのようにして自分で企画してひらく本場結城紬展とのことで、
(修行中に一度私の個展へも見に来てくれたボンへお返しの意味も含め)
彼の顔を見がてら本場結城紬のお話をあらためてこまかく聞いてきた。

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↑繭5〜6個を袋真綿にしたものを
目の前でエイエイ!と風呂敷ほどに広げてまとめると
ほわんほわんの真綿になるところはもう魔法みたいだ♡

こういうのを触るとアルファ波が出るという研究結果があるそうだけど
うん、なんかわかる〜。(Facebookのスタンプでいえばこんなカンジ〜)

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ゑり華さんで修行中はまだ20代で、線の細い青年だったのが
いまやすっかり着物を着るのにちょうどよい体型となり、
かつ人生の様々なことを経験し、かの奥順さんの専務として
おおいに活動されているボン・・・いえ、奥澤順之さんのお話を聞きながら
ふわふわの真綿に触れているとアルファ波の中にも、
同時にアドレナリンが出だしたのを感じた(いえホント)。

お話ののち、畳のフロアにも棚にも売るほど(?)置いてある
着尺から八寸帯までドーンと置いてある本場結城紬を見てしまうと、
もうアルファ波よりもアドレナリンの方が勝ってしまう。

おお!なにこれ?!本場結城の絽紬!!
はじめて見ました!とってもきれい〜〜〜♪

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夏結城に結城縮、小石丸もあれば、精緻な絣模様に、
無地も高機と地機、それから八寸帯・・・等々。

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素敵なお召し物のマダムが、これまたその方にピッタリな
見事な色絣の一反をお決めになるのを横丁から拝見していて
やっぱり似合う(見合うともいう?)方のもとへお嫁にゆくものだなあ〜と
本場結城紬と着る人との幸福なカップリングを喜ばしく眺めて
私自身は、ゑり華さんがもともと入荷していらした
「これはうちのもので、おそらく昭和のものと思われます」と
奥順さんのボンも言っていた男物の深い紺色の杢無地一疋を心に留め、
ため息をいっぱいフロアに落としてからお店をあとにした。w

本場結城紬『温故知新展』は明日13日(月)まで開催中。
ご興味のある方はぜひ!

青山ゑり華/Facebook
https://www.facebook.com/青山ゑり華-548136268579448/
*この展示は終了しました
Commented by 香子 at 2016-06-12 11:16 x
昔はアチコチでお蚕さんを飼ってたのにね。
幼い頃、母が親戚の養蚕農家の手伝いで繭玉を煮て
真綿を四角く広げるのをしておりました。
ワタシは繭を煮るニオイが苦手で… (^-^;;
小さい頃はそういうのが着物になるとは思いも寄らなくて(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2016-06-12 17:05
香子さん
うちの地方は米所で海沿いの家だったこともあり、桑の畑はご縁がなかったのですけど、内陸の五箇山とか合掌造りの家々のある地方は養蚕やってました。
「ああ野麦峠」で主人公があの蚕を煮ている工場で連れてゆかれて思わずその匂いに吐いてしまいシーンありましたよね?
それではじめて、あれはどうもイヤな匂いがするものなんだって知りました。
まあ、お風呂の湯でさえタンパク質の溶け込んだような匂いはアレですし、本当にいったどれだけのご苦労の末にあの輝く絹の糸の輝きが放たれるのかと工程を想像するとため息が出てきそうです。
本場結城紬はしかしため息にふさわしい織物かもですね、やっぱ。
Commented by れいうさ at 2016-06-13 08:19 x
ちょうど先週お蚕さんの話が出ました。
富岡製糸場のある富岡市で、希望者にお蚕100頭と飼育セットを配布とのこと(今年はもう募集終了)
養蚕農家の減少で市民に協力を求め始めたとか。
出来上がった繭は回収して、来場者の糸取り体験に使用するそうです。
餌は桑の葉ではなく人工飼料だそうで、お蚕さんも美味しい本物の桑の葉を一度でも食べてしまうと、
その後は人工の餌を食べなくなるそうで、
くれぐれも桑の葉を与えたりしないように、って注意されるんですって。
お蚕は1頭2頭と数えるのを初めて知りました。
Commented by 朋百香 at 2016-06-13 11:49 x
tomokoさま
ムフフ、紺色の無地の運命やいかに?
桐の簞笥が満杯のせいか、今のところきものの虫は静かで助かっておりますー(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2016-06-13 20:41
れいうささん
ほおお〜そんなことを富岡市が始めていらしたのですか。
お蚕さんを飼うなんて小学生以来まったく経験ありません。
(うちのベランダでナミアゲハチョウの自然観察していますが)
一頭二頭って数え方も(私も知りませんでしたが)なにやらいい響きです。
飼いたいような気もしますが、温度管理とかどうなのかしら、ちょっと興味あります。
が!やめといたほうが良さそうです。段ボールの山が片付かない限りは。笑
Commented by team-osubachi2 at 2016-06-13 20:45
朋百香さん
紺色の杢無地の運命は・・・あ〜〜もうそれは「神のみぞ知る」ですね。笑
私ももう箪笥に余地なしですけど、ま、どうしてもこれが好きってものが登場してしまったら
スペースをあけるしかないですね。
虫は静かになったと思ったら、またささやき始めたりもしますのでねえ?笑
by team-osubachi2 | 2016-06-12 09:40 | 着物のこと | Comments(6)