千代紙や楽し

むかし読んだ司馬遼太郎さんの『功名が辻』で、
山内一豊の妻女千代どのが(いわば人質として)京都に留め置かれたときに、
手すさびに市場で美しい端切れを買い集め、それをはぎ合わせて楽しむうち
次第にお針子らにもはぎ合わせて綺羅な衣装に仕立てて、
それを自分が着るのではなく、見目よい下女らやお針子たちに着せて市中を歩かせた
・・・というエピソードが「千代紙」の語源と書いてあったように思うけど
ナルホド、そうと知ってあらためて千代紙を見てみれば
さもありなんって感じよね〜♪って思ったことがあった。

f0229926_8353099.jpg

普段はそうそう使わないけど、何かを包んだり、覆ったり、
思いついたときに千代紙を引っ張り出してきて使うことがある。

お友だちに頼まれた小物や、若い友人に帯留めを贈るのに、
そうだわ!と、手持ちの小箱を再利用して
千代紙をさっと切って貼り付けたりくるんだり・・・。

千代女に習って、綺羅な(布ぢゃなくて)紙をあれこれと
自分だけの楽しいひととき♡
Commented by セージグリーン at 2016-05-24 13:15 x
布は勿論、美しい紙もあれこれ集まってきててしまいますね。
なにやら琉球紅型を思わせるような柄のもあり、
千代紙の絵柄も世に連れ、どんどん新作が加わってゆくのですね。
10年ほど前、母が昔々から集めていた伊勢辰の千代紙を沢山引き継いだものの、顔料が手について閉口することしきり、シミも沢山出ていて、経年劣化には勝てずに多くを処分しましたが、千代紙好きの友人が「額装する!」と申し出てくれまして、何枚か譲れてよかったです。
掛け紙として使うの、よいアイディアですね。
さすが!
Commented by team-osubachi2 at 2016-05-25 16:22
セージグリーンさん
前に書籍のお仕事をいただいたおり、作家の三田完さんが日本橋榛原の千代紙の化粧箱入りセットを贈ってくださったことがあり、洒落たことをなさるものだなあと感心したことがありました。
個展「和服女性」でお求めいただいた方々に額絵をお嫁に出す(?)ときに、その榛原の千代紙を掛けてお送りしましたが、こんな風にして大きな紙も小さな紙もどんどん使った方がいいですよね。
コレクションしても、結局自分でゴミにするくらいならどんどん使って手放す方がいい。人さまへ贈るものになら、ましてや喜んでいただけますもんね。ま、収集したくなる気持ちも分からなくはないですけども・・・ねえ?笑
by team-osubachi2 | 2016-05-23 08:55 | これが好き | Comments(2)