Rehabilitation-6『メビウスの輪の上』

三十代のある時期から、大きな仕事をいただいたり、
実家の両親が入院したりしても帰省してケアに勤しんだりして、
ある意味とても充実した日々を送っていました。

でも、どういうわけか、その忙しさにもかかわらず、
「何か、し忘れてる気がする」
「何か、やっていない気がする」
「いつまでも同じところをグルグルまわってる気がする」
という想いがキモチの奥底から浮び上がってきて、
気がつけばいつの間にかメビウスの輪の上を
ずーっとずっと歩いているような気がした時期がありました。

それがある時、ひとつの失恋をキッカケにして、とうとうそのメビウスの輪は破れて、
自分はドスン!と地べたに落っこちたような心持ちになったことがありました。
しばらくして、その暗い地べたで立ち上がり、ふたたび前へと歩き出したとき、
不思議とそのメビウスの輪はもはや感じられなくなっていました。

あの当時を振り返ってみると、
きっとあの頃の自分の足は宙に浮いていたのだろうなあ、という気がします。
足はやっぱり地べたにつけて歩くのがいいですネ ♪
つくづくそう思います。w

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『メビウスの輪の上で』©Tomoko Okada


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by team-osubachi2 | 2016-03-08 11:35 | らくがき帖