清々しい藍色いろいろ

今日は着物仲間の方からお誘いをいただき、着物を着てお出かけ。
朝の寒さに思わずモスリンの長襦袢を引っ張りだしてきちゃった。
着物はざざんざ織り。地厚とはいえ単衣だもの、
屋外をずっと歩くにはモスリンくらい着ないとね。

あわせた帯は正藍型染師である田中昭夫御大のカタバミさん♡
焦げ茶と藍、この色の組み合わせは大好きで絵の具でもよくやる。
帯締めには道明の江戸紫。これも好きなとりあわせ。
ホントはね、法事とか法要に使うつもりで買ったものの
いまだそんなときに着物を着ないものだから、もうすっかり洒落ものあつかい♪

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出かけた先は明治神宮。
日英協会の主催で明治神宮の見学と参拝のツアーに参加してきた。
お誘いくださったYさんとRさんも、実は田中御大の藍染めと出会って
それぞれにお気に入りを手に入れて、
今日はお互いそのお披露目っこに集まったのだった。w

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Yさんは小紋の着物に、爽やかな葵の唐草模様の帯。
秋色の小物あわせ。

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Rさんは裏葉柳みたいな色の無地の紬に、葉っぱの模様の帯。
白い帯締めが清々しかった。

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ひと口に藍色と言っても、色味の幅は実にさまざま。
これまでもほかの方々の帯や着物も拝見しているが、
布が着物や帯になったとたん、ただの布のときよりも
ウンと生き生きとした表情になるのを見るのが本当に面白い。
なんとも素敵だ。見てるとワクワクしてくる♡
そしてまた、ちゃんと似合う人のもとへと布が嫁いでゆくのも不思議で面白い。

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でも、なんのかんのと人さまのものを愛でつつも
結局自分は自分のものが一番カワイかったりするんだけどネ。
ね〜?カタバミさん♡

外は寒かったけど、着物はやっぱりあったかいね。
今日はありがとうございました。

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おまけ

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七五三の親子連れや、祝言をあげるカップルの姿に
着物姿がいくつも見え、明治神宮の境内は賑やかでよかった ♪


Commented by セージグリーン at 2015-11-21 07:38 x
深まる秋の藍もよいものですね。
お三方、それぞれにしっくりとした着こなしがステキ。
焦げ茶に藍は、いかにも上級者の取り合わせですが、カタバミ帯、こうやってお日様に当たって嬉しそうです。
ご体調が緩やかに回復されているとのこと、安堵しています。
長い目で見れば「あのとき、しっかり休んでおいてよかった、、、」と振り返られる日がきますよ、きっと。
Commented by team-osubachi2 at 2015-11-21 10:20
セージグリーンさん
昨日ご一緒したお二人だけでなく、いろんな方々がそれぞれお似合いの一本一枚を手にされて感心しきりです。グレート御大!長い間眠っていた布がキラキラしています。
ところで、以前読んだ本で、年をとると藍色紺色は似合わなくなるとあってそういうものかなと思ってましたけど、やっぱり色目や個性によって似合うものもあるんじゃないかな?と思うこのごろです。藍色の着物を着るときは帯に緑や焦茶をあわせようと思っています。着物はほんと年を重ねる喜びをくれますですね。

>長い目で見れば「あのとき、しっかり休んでおいて
きっとそうでしょうね。このごろ、将来「ああしまった、あのときもっと休んでおけばよかった〜!」という後悔のないよう、もうちょっと怠けておこうかなと思っています〜(^_^;;
Commented by 朋百香 at 2015-11-21 10:25 x
tomokoさま
藍と言っても、いろいろな色があるものですね〜。
そして本当に皆様、自分らしい帯をお選びになて・・・。素敵ですー。きものや小物選びもそれぞれに楽しいですね。tomokoさんのこの帯に江戸紫の道明、新鮮だわ〜♪
Commented by team-osubachi2 at 2015-11-21 12:13
朋百香さん
たとえば墨の色にもレンジの幅は無限と思いますが、ねえ、見てるうちに藍の色も相当無限に幅があるような気がしてきました。「一色」というのは強くて大きくて広いんだなあ〜、と。
この江戸紫、たまにしか使いませんけど、伊兵衛織のビリジアンにもくっきりと映えるのでお気に入りです。
藍色はでも、逆をいえばこんな江戸紫とも解け合える懐の深い色・・・ということかもしれないですね。
Commented by sogno-3080 at 2015-11-21 16:19
染めたご本人様がこの写真を見たら、泣いて喜ぶの
では!と想像します。
江戸紫さん、よいシゴトしています。
色の組み合わせもさすが素敵ですね~
Commented by team-osubachi2 at 2015-11-21 20:03
sognoさん
ねえ、もしもこれをご覧になったなら、きっと照れながらぶっきらぼうに「ふうん」ですね、これは。笑
でもけろ企画さんによれば、「ふうん」は「嬉しい」と同義語なんだそうです。笑
江戸紫さん、出番はとても少ないながら、想定外の活躍ぶりです。まるで映画の特別出演並み!?笑
って、笑ばっか。笑
Commented by 神奈川絵美 at 2015-11-22 23:09 x
こんにちは! FBの方にもコメント入れさせていただきましたが、本当~に三人三様、かつ、それぞれにぴーったり雰囲気が合っていて、藍の、着物の奥深さを改めて実感した次第です。
カタバミさんは無邪気でおおらかで、でもお行儀もよくて、仕事の確かさがお写真でも伝わってきます。
お三方の藍の色が少しずつ違うとはいえ、いろんな色のお着物に藍って合うものだなーと、その点にも感心です。
Commented by team-osubachi2 at 2015-11-23 11:37
絵美さん
ほんと、藍は奥深いものがありますですねえ。
田中昭夫さんの藍染めのほとんどは木綿地に染められたものですが、Yさんの(英さんとこのだそうですが)小紋にも素材の違和感なくマッチしているように見えました。Rさんの無地紬にもすんなりなじんでいて、こう、なんといいますか気取りのない装いで、着る人の素直さになじむところが田中御大の布の持ち味かもしれません。本当は私はね、越後型の唐草模様が欲しかったのに、相性ってものですかね、ご縁があったのはカタバミでした。笑
by team-osubachi2 | 2015-11-20 23:32 | 着物のこと | Comments(8)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


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