透ける着物を透けにくく着る

梅雨も後半に入っていよいよ湿度の高い毎日になってきた。
よほどヒンヤリするような日ならともかく
これだけ高い湿度に恵まれてしまうと、歩けばそれだけで大汗になる。
着る単衣も「もう透けてもいいんでない?」ってくらいの気分。

とはいえ、紗には早すぎるし、
あれこれ選べるほど持ってはいないから手持ちを工夫して着る。

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ひと様からいただいた格子柄の夏紬は不思議な織りもので
太い糸と紗の糸が交差している。
紗が交差するところは当然のように透けるのである。

いただいてすぐに、六月や九月の蒸し暑い日なんかに
これを着たら具合がよさそうだ!・・・と思った。
下に濃い色の長襦袢を着て、
要は紗の窓が透けないようにして着ればいいのである。

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いただいたこの着物も何度か夏場に着て、その後洗い張りに出し、
白い居敷あては外して仕立て直してもらった。
その間、それとなく濃い色の夏の襦袢を思い描いていたら、
藍色の男ものの麻襦袢に出会い、ようやく念願かなって
今月透けない具合にして着られるようになった!・・・うん、いんでない?

時期を見て、今度は下に白い襦袢を着れば、
この着物はサッとほどよく透ける着物に変わるのであ〜る ♪

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昨年の夏はとうとう出番がなかったしな布の無地帯。
植物から成る繊維は正直に湿度に反応する。
この季節に重宝される理由である。
今年はちょいちょい締めて、
もっと柔らかくしてあげたいなと思っている。


Commented by gongxifacai at 2015-06-17 14:40
夏紬、すてきです。
とってもよくお似合いだろうと想像してしまいました。
しな布は時が経つとあめ色に透き通ってきてそれはそれは美しくなります。
ぜひ育てて楽しんでくださいませ。
Commented by 香子 at 2015-06-17 16:49 x
はい、ご同様に思います。
6月9月は濃い目の夏襦袢で透け感押さえ目(^.^)b
ともすると5月でも便利に使えてます♪
Commented by team-osubachi2 at 2015-06-17 18:56
gongxifacaiさん
黒と紺や藍やほんのわずかに白も糸の調子に入っていて
いったいどこの誰?・・・な夏紬。洗い張りしましたら、さらに艶が出てきて、畳む時にほお〜と見入ってしまいました。
しな布も、ほお〜!そんな風に変化するのですか。
どうにも避けられないこの日本の夏。しな布の変化を楽しみに毎年過ごすのも乙かもですね〜♪
Commented by team-osubachi2 at 2015-06-17 19:05
香子さん
ね〜〜!5月から私も着てみました。具合いいですね。
いろんな濃い色目の麻襦袢地、海島綿襦袢地、もっと(できれば先染めので)登場してほしいなあ〜と思います。
そして紗(紗紬も)も6月から9月前半まで着ちゃいましょうよ〜!って思います。
もうね「着物で熱中症」はシャレになりません。緊急ともなればハサミ入っちゃいますからねえ。
Commented by fuko346 at 2015-06-17 21:27
ほんと この紬の色に 濃い藍の襦袢は ぴったりです。
下手すると4月末くらいから 麻襦袢を着たくなるこの頃、
色柄物が もっと出てくるといいなあ、と思います。
最近は薄いきれいな色のものが あるけれど あれも盛夏、
に使う用ですものね。濃い色や柄物、ありませんか~、
ってあちこちで聞いて回っているのですが、そういう人が
増えると 製品も増えるかも (^v^)
ところで 帯飾り 見覚えが、、、、それは宮古の、、、
Commented by sogno-3080 at 2015-06-18 05:29
襦袢で調節、うふ、たまりませんな~♪
だから着物はやめられないっ。
それにしても科布の帯の美しいこと・・・
歳を経た色にも興味があります。どんな所でどなたが
作ってらっしゃるの?なんて想像の翼で遊んでみました。
Commented by 朋百香 at 2015-06-18 07:36 x
tomokoさま
人様のものなれど、このおきもの大好きです。
よくお似合いでしたよねぇ。それにしても、洋服は冬でも透けたドレスあるのに(特に今は異素材を組み合わせるのが流行だから)着物は、透けにはうるさいですよね。暑い日は着物は透けててもいいんじゃないかって思ってしまいます。そんな時の助っ人はやっぱり濃い色の襦袢ですよね。
K子さん見習って、麻の襦袢染めようと思いながら早1年、今年は出来るかな?(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2015-06-18 10:08
fukoさん
そうそう、帯からぴろり〜んと提がっているこれ、宮古の布と塩で〜す。シーサーの方ではなく、これをいただいてきました。どちらも魔除けですかね。笑
濃い色目の麻襦袢、欲しいですよね〜。もしもう一枚あるとすれば、焦げ茶か深い緑色が欲しいなあ〜、と。でも着る回数からいって、ひとまずこの一枚があればいいんですけどね。
業界や〜い!先染めの麻襦袢や〜い!いまや必需品だ〜い!
Commented by team-osubachi2 at 2015-06-18 10:19
sognoさん
むか〜し八月の京都四条大通りを歩いていたら、黒い髪を結って黒い紗のお召し物に、下は流水とメダカのようなおトトを描いたお襦袢を重ねていらしたご婦人に遭遇し、ちょっとの間、吸い付くように(笑)うしろにくっついて歩いたときがありました。夏の着物の楽しみ方をおせ〜てもらった気がしました。
いまでもそういう御仁はいらっしゃるとは思いますが、絶滅危惧種ですよねえ。はあ。
科の樹皮の帯、これも手がける人は減ってゆく一方なんでしょうね。こちらも危惧種にはちがいないですよね。はあ。
Commented by team-osubachi2 at 2015-06-18 10:37
朋百香さん
不思議な着物です。色目も決して主張の強い着物じゃないんですけど、見てると織った人の主張のようなものが静かに伝わってくるような気がして・・・いただいたご縁に感謝です。

はじめて手にした濃い色の麻襦袢、とても具合がいいですね。
http://okakara.exblog.jp/19482232/
↑これ覚えていらっしゃいますか?9月あたまの厳し〜い残暑には、この紗紬の下に重ねて着るのもいいかな〜って思ってまして、あ、でもまだ仕立ててないんです(笑)。もうこれは来年だな。あ〜鬼が笑ってるや。
朋百香さんもぜひ染めるもよし、男ものをチェックするもよしでオススメします。ただ麻ってどうしても染みる度合いが浅くなるので、洗濯の回数を考えると業界が先染めで出してくれるの理想的なんですけどもねえ。
by team-osubachi2 | 2015-06-17 10:28 | 着物のこと | Comments(10)