菅刈公園での秋の茶会へ

*11月23日(日)晴れ

連休中日の昨日、目黒区にある管刈公園という
西郷隆盛公の弟・西郷従道氏の別邸跡にある公園で茶会があったので
着物仲間の方々と秋の茶を喫しに行って来た♪

f0229926_11204394.jpg

大寄せの茶会とはいっても午後のお客様はそう多くはなく、
広間でいただく濃茶のお席はゆったりとして和やかだった。

三客に座らせていただき、可愛らしい蕪の主菓子をいただいたあと
ちょうだいした濃茶はほどよく練れて
三客の私の口にもトロリと入ってきてとても美味しかった♡

f0229926_1103526.jpg

茶器を拝見して三客からお返しするときに、
ん?なんか並びが違うなあ〜と思いつつ、ついそのまま返してしまい
あとになって間違いに気付き、ああ、もはや自分には
茶道は遠いものになったのだなあ〜と実感した。

続いて、昨年は如庵の写しであるという茶室で、
http://okakara.exblog.jp/20747675/
好いひとときを味わわせていただいたS先生の薄茶席へ入った。

f0229926_1122576.jpg

薄茶席の床に掛けられたお軸には『苦中楽』とあった。
ーーー苦ノ中ニモ楽ーーー
見る人さまざまに感じ入る言葉だろうなあと思う。
私自身もいろんな経験をしてみて、今しみじみと身に沁みる言葉であった。

砧のかたちをした花入れには、懐かしい数珠玉と可憐な小菊。
香合の葛屋は、ちいさな田舎家の秋の風情。

f0229926_17371599.jpg

お菓子がまた美味しかった ♪
ほこほことした栗きんとんを芯に蒸し羊羹で巻き、
さらに外側を香ばしい朴葉で巻いてあった。
「山のつと 栗絵巻」信州里の香工房製・・・だそうな。

お菓子が美味しいと、いただく一服もさらに美味しくなる。
私の茶碗は、素朴な筆致で鮮やかな紅葉の木が描かれた椀で、
掌に収まるほどの空間にも里の秋を味わわせていただいた。

f0229926_1749488.jpg

昨秋の茶会以来感じ入るのは、茶道に身を置くS先生のお人柄だろうか。
おおどかな様子ながらも、どこかしっかりとした落ち着きがおありで、
実際の道具立ての向こうにどれだけ「心を込める」ことができるか、
目には見えないところに、この方の目指すところ、
茶道の高みがおありになるのだろうなあという気がする。

f0229926_1819991.jpg

・・・なんてネ。
そんな知った風なクチをきいてみたところで
お道具の知識も非常に乏しく、茶道から遠ざかる一方の自分には
あくまで美味しいお菓子とお茶がいただければ十分なのだけれど、
そういう人間味を感じさせてくれるお茶が好きだ。

f0229926_1822416.jpg

お茶会の着物は全体的に控えめな装いが多いけれど、
ご一緒したお三方の着物も帯もそれぞれ人柄を感じさせてくれるもので、
考えてみれば、茶の湯であろうと着物の装いであろうと、
そこに人それぞれの「人間」を感じるのが私は好きらしい。

f0229926_18553855.jpg

じゃあ自分はどうなの?ときかれれば、
自分の装いなんて実はよくわからない・・・というのが正直なところ。

f0229926_18281955.jpg

はたして似合っているのか似合っていないのか、
ただ好きで選んだ着物は、秋から初冬にかけて袖を通したい能州紬の付下げ。
http://okakara.exblog.jp/20959952/

f0229926_18581795.jpg

舞い散る木の葉の季節にあわせて纏う着物は嬉しいものだなあと思う。
西郷山も菅刈公園も木々の彩りがにぎにぎしく、
おだやかな初冬の好い一日を過ごしたのだった。



Commented by 朋百香 at 2014-11-24 19:30 x
tomokoさま
おおー、お待ちしてました、お茶会のアップ。
お天気も良くて、最高でしたね。
皆様のお着物姿もそれぞれに秋を感じさせる装いで
素敵。「苦中楽」沁みますねぇ。
Commented by team-osubachi2 at 2014-11-24 23:59
朋百香さん
ご同行のE美さんがうまいことを言っていて、
お天気がいいとそれだけで(催しなんかの)八割は
成功したも同然のようなキモチになるとかなんとかって。
その通りなお天気でした。笑
苦中楽、まったくな言葉でした。
Commented by セージグリーン at 2014-11-25 08:28 x
苦中楽、茶の道は無論、すべてに通じる至言ですね。
目黒にこんなお席があるなんて、全く存じませんでした。
上京して40年以上になりますが、知らないところだらけです。
皆様のお召し物、毎度同じことしか書けませんが、それぞれの
個性に合って、しかも季節感を感じます。さすがぁ、、、。
Tomokoさんの能州紬の訪問着についての日記、覚えておりますよー。
この季節、コックリとした色をお召しの方が多い中、ホットミルクみたいな温かい生成り色もよいものですね、、、。
Commented by team-osubachi2 at 2014-11-25 10:22
セージグリーンさん
お茶会は、茶会という枠の中とはいえ、人それぞれの装いに心惹かれますよね。E美さんのブログでもっとお写真が紹介されると思いますのでお楽しみに。
あああ、そうそう!白山でなく、能登の能州紬。
何気にパラパラ文字打ってて、なんとなく変な感じのままアップ・・・お茶器のお返しのときと同じです。おや?っと思いながらすぐに間違いに気づかない。ま、私自身はそんな間違いは気にしないんですけども、産地の方にご迷惑ですね。修正しました。
好きな着物です、これ。明るい山吹色の八掛けをつけてあるのですが、そろそろベージュ系の八掛けに直そうかなあ・・・とも。でも直し物が多くてどうなりますやら。
Commented by yukiko at 2014-11-25 10:37 x
このたびはいろいろお世話になりました。
大寄せと言うと何十人もの方がお席に入るまでに何時間も行列して待たされてという経験を何度もしておりますが、この日の午後は個人的にお呼ばれしたようなゆったりとした雰囲気で里の秋の風情を楽しませていただきましたね。お濃茶のお席もおっしゃるとおり、先生のお人柄が醸し出す雰囲気で、まろやかな美味しいお茶、堪能させていただきました♪
紬の付け下げ、20代でこれを選ばれた選択眼、ほんとに素晴らしいと思います!
老猫の介護の合間に「苦中楽」、心からありがたい、幸せな午後でした。
Commented by team-osubachi2 at 2014-11-25 12:36
yukikoさん
こちらこそ、ありがとうございました。
大寄せとはいえ、やはり現役の方が同行してくださるとホッとしている自分を感じました。笑
私の先生方から経験させていただいたのは、茶の湯は亭主の宇宙なのだなあ〜ということ(大袈裟に言ってます/笑)。美味しいお菓子とお茶を、わずかでもその宇宙を感じながらいただけたなら、私的にはもう素晴らしくオッケーなのでした。
ただ、あまりにも大勢の茶会は、そういう時空は生まれないのかもしれませんですね。私もあんまり大勢さんの茶会は・・・いっかなあ〜、と。またいつかご一緒させてください。
「苦中楽」はしかし実感ですよねえ。
Commented by 神奈川絵美 at 2014-11-26 00:16 x
こんにちは! 改めて写真を眺めながら、楽しかったひとときを思い返しています。
S先生のお茶会は、文字通りの大寄せ(20人くらい集まったことが)でもとーっても朗らかな空気に包まれていました。先生や、先生の周りに集まる方々のお人柄なのでしょう。

苦中楽のお軸も、可憐で儚い白菊も、お床の世界観が統一されていて、心にしんと沁み入ります。
そしてお菓子・・・!可能ならお取り寄せしちゃおうかな、なんて。
Commented by at 2014-11-26 01:33 x
今年もお越しいただきありがとうございました。
皆様それぞれ素敵な装いで、しかも4人様で一枚の絵のように調和していました。
tomokoさんのお召し物は能州紬だったのですね。
茶室に差し込む光にドレープが映えて美しかったです。
私たちは茶会の度に精一杯なのですが、反省点も多く…
次回に向かっての課題が「苦中楽」なのでしょうか。
先生の選んだお軸にドキッとしました。
来年もぜひお越しくださいませ。
Commented by team-osubachi2 at 2014-11-26 08:53
絵美さん
本当に愉しいひとときでしたね〜。
今回は80人さま以上おこしになっていらしたようですが、午後に伺うとこんなにゆったりするのかあ〜、と。私もたいがい朝早めに出かけてたんですけど、今度もしまたどこかでご縁があったら、午後に出かけてみようかなあ。と思いました。
S先生みたいな方のもとでなら、またお茶、再開できるかなあ〜?と思ったりします。お茶会だけでなく、お稽古のときなんかも、普段使ってない脳ミソのある部分がコトコトと働く感じがすごくいいのですよ。お茶のそういう部分も好きですねえ〜。お菓子、お取り寄せ、できそうですよ!笑
Commented by team-osubachi2 at 2014-11-26 09:12
環さん
こちらこそ、どうもありがとうございました。
おかげさまで、いい心持ちで一服ちょうだいしました。
お菓子もたいそう美味しかったです!笑
>私たちは茶会の度に精一杯なのですが、反省点も多く…
きっとそうなのだろうと思います。
苦中楽、私も昨年暮れに父親が、続いてこの夏には母親が逝き、体調もドカンと崩してなんだかトンネルの中にいるみたいなんですけど、でも俯瞰で見てみると、逆にその中に面白いことも見いだせたりして、この言葉はきっとこれからも折りにふれ思い出すに違いないという気がします。
環さんのお召し物も素敵でした。無地のお色といい、帯といい。振り返っていると、また茶会の余韻に浸っちゃいます。笑
Commented by fuko346 at 2014-12-02 12:52
戻りましてございます~。コメント遅くなりました。
その節は お声かけててくださって本当にありがとうございました。東京での 素敵なひとときを楽しませていただきました。
お召もの、この季節にぴったりでとても美しく、秋晴れに映えておいででした。
この会のような 大寄せとはいえ こじんまりした御亭主のこころのこもったお茶会には なかなか出合えません。
苦中楽 それができれば 人生楽し。
目指しますう~。
Commented by team-osubachi2 at 2014-12-02 17:55
fukoさん
おかえりなさいませ〜♪
こちらこそ先だってはご一緒していただき、ありがとうございました。和むお茶会でしたね。
だんだんこのS先生のお茶会を楽しみに待つようになりそうです。大量のお客様に混じってベルトコンベアーに乗ってお茶をいただいたらおしまいというようなお茶会はもういいかもしれませんね。
fukoさんのお着物も素敵でした。ああいうシンプルな型染め、大好きです。私もお茶会に着ていけそうな小紋が一枚あるといいなあ。
苦中楽、どんな風にfukoさんの中で活かされるのか、またゆっくりとお会いしたときにでもきかせてくださいまし♪
by team-osubachi2 | 2014-11-24 19:00 | 着物のこと | Comments(12)