美しいひと

昨日の朝、テレビをつけたまま布団を干したり洗濯をしていたら
BSプレミアムのアーカイヴで懐かしい番組を放送していたので
思わず手をとめて見入ってしまった。

『とびっきり京都』・・・わっ、懐かしい!

当時はまだ京都へたびたび遊びに通っていた頃で、
NHK BSで放送していたこの番組をいつも録画しては
嘗めるようにして見ていたっけ・・・。

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「おばんざいを極める」というタイトルで、
女優の樋口可南子さんが京都のおばんざいを習いに行った回で、
うろ覚えだけど、樋口さんにとって、
後にとても深いご縁で結ばれることになった
お料理の先生・首藤夏世さんと樋口さんとがはじめて出会ったのは
たしかこのお仕事がキッカケだったのではなかったかしらん?

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いまから16年も前のこの放送当時は樋口可南子さんもお着物にハマっていらして、
某紙で連載していたお着物のページが、
のちに『きものまわり』という一冊になったのだけれど、
この本の頃の樋口可南子さんは、着物姿はもちろん、お顔もとても美しいのだけど、
個人的にどことなくあだっぽく感じられて、私は少〜しばかり苦手だった。
(一読者として、実に勝手な言い草だなと思いつつ)

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それがある時期から変わった。
いつ頃からか、樋口さんのお顔がスッと明るくなられたような
またはどこか透明感が増したように「変わられた?」と感じたことがあった。
そんなあるとき、雑誌のインタビューで、
この当時までのご自分のことお話されていたのを読んだ。

若い頃から注目されてきたこの方も、この方なりに背伸びもし、
人を羨みもし、悩みもがき苦しんだ末に、自分の程を知り、
等身大になったということなのだろうか、
今はとても楽になった・・・というような内容のお話だったのだけど、
ああ、心の中のものって、こんな風に人の顔に現れるものなのか
・・・と、この方はそういうコトを教えてくれた女優さんである。

美しいひと_f0229926_1443527.jpg(c) NHK-BS Premium

悩んだり思い惑うというのは、心の伸びしろなんだなと思うことがある。
持って生まれた美しさと、女優というタレント性にすぐれた星を
人の二倍も三倍もお持ちのこの方は、そういう時期を乗り越えて
これからもますます美しく輝いてご活躍なさることだろう。

それにしても・・・こう、あらためて見てみると
グラビアなどのすましたお顔ではなく、好きなコトをしている
16年前の樋口可南子さんも、うん!やっぱり、むっちゃキレイだ!!
(今の方がより素敵だなって思うけどネ)

あの当時、どうして私は苦手に感じていたのだろう・・・?
自分の心も探ってみる必要がありそうである。
by team-osubachi2 | 2014-07-09 08:34 | 着物のこと | Comments(0)

イラストレーター岡田知子の、暮らしと、着物と、お絵描きの日々


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