2014年の個展に着た着物ー3

*1月27日(月)五日目、晴れ

個展の会期も残すところあと二日となったこの日は
前日に続き無理せず半幅帯という軽装で会場へ。

色合いも昨日と同じような焦茶色の着物だけど
生まれが大きく違う沖縄の久米島紬。
あわせた帯は同じ沖縄の産であるミンサー帯。
帯揚げは昨日と同じくボルドー色のちりめん。

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自分にはどうも黒が似合わないと思う反動か、焦茶色に親しみを覚える。
大島にしても久米島にしても泥染めの深い色が大好き ♪

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だいぶ前のことになるけれど、この久米島紬は、可哀想に、
某デパートのリサイクル売り場で「信州産」と間違われて売られていた。
でも、その業者さんが見誤ったおかげで
私のようなしがない挿し絵職人でも手に入れることが出来た
思い出深い(?)一枚であ〜る。

*1月28日(火)最終日、晴れ

気温差の激しい日もあったけれど、
連日お天気にも恵まれ、なんとか体調も保った最終日。
最後くらいは明るく元気に終わらせたいな〜、と
白地(生成り)に黒、藍、臙脂の三色で矩形が織り出された結城紬に
これもだ〜い好きな幕末の手紡木綿地布団皮(側)の
名古屋帯をあわせて出かけた。

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思えばこの結城紬も憐れな代物で、
三色の矩形の中にちゃ〜んと百亀甲が織り出された凝ったものだのに、
一本の縦糸に起きた織り傷のせいで、
おそらく(てゆーか間違いなく)証紙はナシ、
二束三文でこっそり裏から世にでたものではないだろうか?

仕立てられても着てもらえないまま古手として安く売られていたのを、
これもご縁・・・と救い出して着ているが
(でなきゃ地機の本場結城紬なんて逆立ちしても私には無理!)、
袖を通すたびに軽くて温かくて結城紬の良さを実感する一枚。

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帯揚げは鴇色のちりめんに、
帯留めはかまぼこ板から彫った自作の白梅を黄色い真田紐で ♪

毎度個展のときは、極力着物で出ているんだけど
今回も体調不良でもなんとか無事に着物が着られて嬉しかった。
ふう〜・・・。

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おまけ:可愛い色が飛び交う南風原花織の着物に
心惹かれる帯姿で登場した友だちの装い。

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見れば見るほど、なにやらパワーを感じる帯地は
なんと北海道のオヒョウの樹皮で織られたものなんだって!?
温かみのある色は茜染め。

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また別の友だちのママで、いくつも巾着を縫ってくださったキク子さんは
「これね、いただきものなんだけど」と
グリーン系のバラの小紋にバラ模様のお襦袢という装いで。

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最終日に遠方からいらしたマダムは
飴玉くらいのお福さんや漢字が飛んでいる
黒地の「笑門来福」小紋に、鬼の面に豆まきの帯。
チラリと見える赤い襦袢は、
表からは分からないけれどなんと般若の模様だった!!ひょ〜っ!!
(お襦袢の写真撮り損ねてしまった・・・)

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とても全員のお写真を撮れなかったけれど、
会期中に素敵なお着物姿でいらして会場に華を添えてくださった皆さまに感謝です。
どうもありがとうございました ♬
Commented by 神奈川絵美 at 2014-02-05 23:39 x
こんにちは☆久米島もその下の結城も懐かしいわー。目黒にご一緒したときのことを想い出しました。どちらもとてもTomokoさんらしいお着物なんですよね。
マダムの遊び心いっぱいの一揃い、ベテランの味わいですねぇ。帯の地紋もいい雰囲気ですね。
Commented by cello87 at 2014-02-06 07:00 x
帯も着物も素敵すぎます。リサイクル売り場に駆け込みたい気分になりますが 久米島紬もなんでもまだ写真かブログでしか見た事がないので とんでもないものをつかんで帰ってきそうなので 今は我慢我慢。人間国宝展とかいろいろ開催されてるようなので まずは本物をみて勉強です。
幕末の布団側の帯いいですねえ。ため息まじりに眺めてます。
Commented by sogno-3080 at 2014-02-06 07:46
Tomokoさんの個展、絵はもちろんだけど、
Tomokoさんの装いとそこに集まる人の着物姿も
魅力だったりしますよ♪
人柄が良くて、人を引きつける魅力を持っているんですね!絵は人が出ますから。
Commented by セージグリーン at 2014-02-06 10:26 x
個展期間中のお召し物を一同に拝見できて、嬉しゅうございました。
うーん、白地の結城、きっぱりしたTomoko様にとってもお似合いですね。要は、自分をどれだけ知っているか、、、につきますね。
それにしても、「今でしょ!」着物を楽しくお召しのマダムたちのたくさんいらっしゃること!
Commented by 櫻子 at 2014-02-06 11:30 x
久米島紬も結城紬も似合うだろうなぁと想像ついちゃいます(^^)
ボルドーの帯揚が色っぺーです♡

帯留、そろそろ新作は?
ウチにかまぼこ板余ってますけど〜
Commented by team-osubachi2 at 2014-02-06 14:19
絵美さん
はい、いま私の箪笥にある着物や帯はどれもだ〜い好きなものばかりです。20年以上かけて集めて纏ってきた着物や帯ですが、来年いよよ幸若舞の敦盛よろしく人間五十年を迎える私。今後、体力的に元気に着られるのは来し方と同じちょうど20数年くらいかなあと思うと、もう増やす必要がないような気がします。(な〜んて言ってても先のことはわかりませんけどね/笑)
マダムの時期ぴったりのお召しもの、楽しませていただきました。
ああ、絵美さんの茄子紺結城と紅型帯も寄りで撮りたかったのに・・・!
Commented by team-osubachi2 at 2014-02-06 14:25
cello87さん
ひと様の持ち物を見ると、自分もいっぺんにあれもこれも欲しくなったりしますよねえ〜。でも、ホント、どうぞくれぐれも焦らずに、本物をいっぱいいっぱい見てお勉強しながら、ひとつひとつお好きなもの、いいものを揃えていってください。
って、エラそうに云いましたが、今私の手元にあるものの半分以上は古手ばかりで、思えば江戸時代だって一般庶民にとって絹物は高嶺の花、やっぱり古手の売買が多かったみたいですし、そういう点では現代の自分もいかにも庶民だなあ〜と思うのであります。
Commented by team-osubachi2 at 2014-02-06 14:32
sognoさん
ありがとうございます。
何かお出ししたいところですが、何も出なくてあいすいません!(笑)
私の着物は、どうでしょう、華やかな色味に欠けていると思いますが
性分が現れてるなあ〜と思うことあります。
パッと見、人と和するように柔軟に見えて、実は相当に我が強くて・・・ね?(笑)
>絵は人が出ますから。
はい、もっともっと自分が現れるような絵になっていくよう
これからも励みます〜!
Commented by team-osubachi2 at 2014-02-06 14:37
セージグリーンさん
だんだん着物でも自分の好む範疇が定まってきましたが、
もともと洋服でも赤、白(生成りも)、紺の三色が大好き!
デニムに洗いざらしの白シャツと赤いニットがあれば
どこへでも行けちゃう気がしています。
喪が明けて、少しずつ赤い帯もまた締めていこうかなって思います。
着物好きマダムたちには上級者の方々が多いですね。
Commented by team-osubachi2 at 2014-02-06 14:41
櫻子さん
やっぱりどこかに一点でも「赤」系が欲しくなっちゃうんですよ〜。
色っぺ?普段がガサツすぎるから(笑)、
ちょっとでも色が出ると嬉しいな〜♪

かまぼこ彫り、ホントはね、去年のうちにうずくまる鶴とか雀とか鳥さんシリーズの下絵まで描いておいたんですけど、いかんせんバッタバタのまま逃避時間(=掘る時間)もなかった〜。
確定申告終わったら(ってこれからだけど)また彫りたいな。
櫻子さんもいかが?一緒に彫りましょ〜よ〜、かまぼこ彫りぃ〜♪
Commented by 香子 at 2014-02-06 23:03 x
ワタシはTomokoさんと逆で焦げ茶は苦手で黒(とはいっても墨色)の方が好きです。
えり華さんでカラー診断していただいてオータムも似合うから大丈夫なんですけどね (^-^;;

あ、母譲りの緋色の襦袢をちゃんと着られるようにしてあったんだ!
思い出させて下すってありがとうございます〜 (^-^)b
来週出そうっかな〜♪
Commented by team-osubachi2 at 2014-02-07 08:31
香子さん
正直いって、自分に焦茶がはたして似合うのかどうか分からないんですけど、(笑)
ナゼか惹かれちゃうんですよねえ。
緋色のお襦袢、やっぱり袖を通したいキモチ、女性にはありますよね〜。
私は20代のうちにやらかして溜飲下げました。今はもちっと茶がかった赤を着ますが、やっぱり焦茶に合うからかも。
綺麗な緋色は黒に合いますね!
Commented by 朋百香 at 2014-02-09 22:50 x
tomokoさま
何度見てもこの布団側の帯、いいわ〜。
色といい、柄といい好みですー。
この結城のおきものも、tomokoさんらしい。
いらしたお客様も、皆様それぞれにおきものを自分
らしく楽しんでらして、見ていてこちらも楽しく
なりますー。個展のきものシリーズ、ありがとう
ございました。
Commented by team-osubachi2 at 2014-02-10 14:23
朋百香さん
この帯、おたいこの裏部分(返し)も全部共布で出来ていて(よく古裂は返しの部分やひと巻き目など別布をはぎ合わせるんですが)、よくこれだけ生地が残ってたものだなあ〜と思いました。当日、木綿織りの白井仁夫妻も来てくれたので、思わず白井さんにもルーペで見てもらったりして遊んでました(笑)。
一月は個展のときだけしか着物を着なかったんですが、今月からまたポツポツ気が向いたら袖を通したいな〜って思っています。
Commented by lilakimono at 2014-02-19 05:43
遡りで失礼いたします~。
あの節はお忙しい最終日でしたのに、本当に楽しいひと時をありがとうございました。
Tomokoさんの蒲団側の帯を直に拝見することができて、嬉しかったですぅ。
画像で見るよりまた一段重みがあって、色も深い藍で、元々帯地のようですねぇ。

私のヘナチョコお太鼓も上手な角度で撮っていただくと、こんなにスッキリ~、感動です。
うふふ、長襦袢は般若と小面も描かれているんです。
お面揃えということだったんです~。
Commented by team-osubachi2 at 2014-02-19 08:45
りらさん
こちらこそ、遠くまでお出かけくださいましてありがとうございました〜♬ 私の思いつきといいますか、宿題(?)に応えてくださってありがとうさんでした。
帯地、明るくてお着物の柄と可愛らしさが釣り合っていてよく映えていましたね。
>長襦袢は般若と小面も描かれているんです。お面揃え・・・
あ、そうでしたかね、襦袢の写真もちゃんと撮ればよかったなあ〜ってあとになって思ってももう遅い・・・。苦笑
またいつかお着物姿でゆっくりとお目にかかれる機会(ブログも)を楽しみにしています。ありがとうございました。
by team-osubachi2 | 2014-02-05 21:46 | 着物のこと | Comments(16)