『和服女性』九月の展示@ゑり華

*この展示は終了しました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

青山・骨董通りわきにある「青山ゑり華」さんで、
思いつくままに描いたいろんな着物姿の人物画を
今年一年の間、月替わりで展示させていただいています。

昨年の異常に厳しかった残暑に比べて、
今年は朝晩に秋の気配が漂う初秋らしい九月のように思います。
(というか、本来の九月はこうでしたよね?)
今月19日は仲秋の名月なので、今回は月に詠める歌を題材に描いてみました。

****************************************


くらきより くらき道にぞ 入りぬべき はるかに照らせ 山の端の月


和泉式部の歌です。
持って生まれた女性ならではの性の闇を言い表しているようで
どこか普遍性があるように感じられる歌です。
一昨年に描いたものですが、今回一緒に展示させていただくことにしました。

f0229926_8353499.jpg




闇の夜は 苦しきものを いつしかと 我が待つ月も 早も照らぬか


誰が詠んだものか、詠み人知らずの一首です。
これも月になぞらえて詠んだ心象風景と感じますが、
これを詠んだ人は、どんな闇をかかえて、
待つ月はいったい何(誰)だったのかなあ〜?と想像してみています。

f0229926_8302651.jpg



嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな


西行法師の詠んだ恋の歌だそうです。
西行さんがいつごろ詠んだ歌なのか知りませんけれども、
あの源平の栄枯盛衰の時代を、はじめから終わりまでを見はるかすように
野の鳥のように生きた人の思いがどれくらい深いものだったのか・・・。
自分の想像力にも限界があるなあ〜と感じるばかりです。

f0229926_8304722.jpg


*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

****************************************

スキャニングがあまりよくなくてすいません。
もしもお近くにいらっしゃることがありましたら、
ぜひ「ゑり華」さんの店頭で、額絵としてご覧いただけましたらさいわいです。

青山ゑり華(水曜定休)
http://www.erihana.co.jp

****************************************

石川県金沢市に大元のお店があるえり華さん。
私の好きな牛首紬も、織元2社それぞれ違いのある牛首紬も置いてあります♪

f0229926_9493752.jpg


もしも機会がありましたら、ぜひお手にとって
この紬の良さをじかに見ていただければな〜と思います。
Commented by 朋百香 at 2013-09-06 10:15 x
tomokoさま
すみません、お店の方にはまだ伺ってないの
ですが、tomokoワールド、ブログで楽しませて
頂きました。心の闇を読む歌もtomokoさんの
絵がつくと、やっぱりなんか和むなぁ〜。
絵の具の滲み具合がいいですね。

縞というとシャープな感じですが、この牛首紬は
優しい色で縞でもソフトに感じますね。
さあ、そろそろきものも秋のお支度でしょうか・・・
Commented by team-osubachi2 at 2013-09-06 13:28
朋百香さん
いつもありがとうございます。
いやあ、自分なりに心の闇を経験をしたと思ってはいますが、深い憎しみや怒り、大きな悲しみは、自分の器ではとても負えないなあ、と。それらは、たぶん一生かかっても私にはとても描けそうにないです(笑)。性分が違うんですかね。

牛首紬、縞は横糸に玉繭を使い、無地のは縦横座繰り糸で織り上げてあります。手触りも違いますが、どちらにも惹かれるものがあります。って、私にはもう無用ですが〜(笑)。いよよ着物のシーズン到来ですね!
Commented by 神奈川絵美 at 2013-09-08 23:37 x
こんにちは! 月といえば秋、秋といえば月ですねぇ。
西行法師の恋の歌は、だれか特定の、というか、女性に対するということではなく、普遍的な人間愛を歌ったもの、という説もあるようですが、百人一首では恋の歌として有名ですよね。
やっぱり月といえば、どこかメランコリックな、平静を装えない、
心の乱れとかを連想しちゃいます。

上の記事も拝読しました。秋単衣にぴったりの一揃い☆結城縮、私も欲しいなあなんて思っちゃいました。半衿も付け替えないと、ですよね。忘れてた・・・。
Commented by team-osubachi2 at 2013-09-09 08:21
絵美さん
今年もいつの間にかもうお月様を愛でる月になりました。
私は子供のときから国語の文章の理解が外れてしまうことが多いようで(だから国語の成績がとても悪かったです)、この西行さんの歌も(といいますか、どんな歌も俳句も)自分なりの解釈が間違ってても、ま、いっか、いつか歌のホントの意味も自然にわかるようになるかもだし・・・なんて思っちゃうのでした。
夜中に女性がひとり月を眺めますとですね、そりゃあ深い孤独を覚えます。男性も月を眺める感受性のある人だと、やっぱり西行さんのような心持ちになったりもする・・・かな?
私は塩沢を持っていないので結城縮を着ますが、どちらもサラリとした肌触りで着易いですよね。
by team-osubachi2 | 2013-09-06 09:02 | 時代もの画 | Comments(4)