NHKスペシャル『“新富裕層” vs. 国家』

ずいぶん前に、あるお笑いタレントがこんなコトを云っていた。
お金というのは「さみしがりや」だから、
仲間(お金)がたくさんいるところに集まるものだ・・・と。
言い得て妙!ナルホド〜、そういうものかもしれないなあ〜と
感心したことがあった。
(だから私のところにやってこないのか・・・とも)

先夜放送していたNHKスペシャル
『“新富裕層” vs.国家 〜富をめぐる攻防〜 』を面白く見た。
もう何年も前から、大人たちはみんな薄々と感じていたハズだ。
これから貧富の差が広がるのではないだろうか?・・・と。
でも、なぜ、どうやって広がってゆくのか、
そのしくみについてはよく知らなかったけれど、
この番組を見ていたら、なんだ、そういうワケかと
こんな私でもちょっと理屈がのみ込めたような気がした。
(ま、あくまで気だけ、ね)

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一般庶民にはワケがわからない「グローバル化」というコトバが登場して、
国も企業もマスコミもグローバル化だ、グローバル化!と唱えているうちに、
お金の数字をグルグル回す人たちばかりが
グローバル化の甘い汁を吸ってどんどん膨張していったらしい。

でも、その新しい富裕層の人たちは
高い税金を払うのがイヤだったりバカバカしくなったりして、
ついには自分の国を出て、より安い税金の国に移住するものだから、
当然彼らの母国にお金は落ちない。
当てが外れた世界の国々は、いま慌ててこのお金持ちの人たちから
どうやって税金を徴収するか、国境を越えて相談し始めたらしい。

経済のしくみについてあれこれ言えるような知識は持っていないけれど、
自分なりに思うことは、お金がたくさんあるというのは
決して悪いコトではないと思う。
そのお金でまわっていく世界もあるのだから。
(たとえばだけど、伝統や文化・芸術というものにはパトロンが要る)
問題は、やはりそのお金を持つ人間の中身ということになるのだろうか。

番組に登場する新富裕層の人たちの雰囲気はどこか生臭い。
そんな彼らの目は、ことにお金を動かすときの目つきは凄まじい。
お金というのは、強烈な欲望に引っ張られてしまうものなのだろうか?
欲望はお金を呼んでますます膨らんでいくばかりのようである。

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でも、財産の多寡と人間の幸福感とは比例するものではないし、
たとえ巨万の富を得たとしても、持っていられるのはせいぜい数十年がいいところで
どんなお金持ちもやがて死ぬ。
自分の欲望や名誉のためか、または家族のためか、
そのために築いた富も、死んでしまえば(たとえ遺言がどのようなものであっても)
一切合切、生きてる人たちの手によって
いろんなルートで世に散らばっていくコトになるのだろうと想像する。

まあ、お金持ちにもいろんなタイプがいるから、
子々孫々、その富のもとで栄えてゆく家もあれば、
「三代続く分限なし」という格言が当てはまる家もあるだろう。
そして、激しい骨肉争いを展開する家も少なくはないだろう。

作家のよしもとばななさんがよく云うように、
人間死んだときにあの世へ持っていけるのは「思い出」だけだ。
どんな生き方をして、どんな経験をして、
どんな思いを抱いて生きてきたのか・・・。

世のお金持ちには、もちろんきちんと税金を納めていただきたいが、
でもそれ以上に、その富に見合うだけのお金を
一般社会でおおいに使っていただきたいものである。
お金は貯め込んで澱ませるよりも、
新鮮なうちに、実体を伴うカタチで世の中に回した方がいい。
・・・なんて思ってしまうのは、持たざる者のひがみかもしれないが。
Commented by abe-mayu at 2013-08-23 09:25
私たちがもっと良い絵が描けるように努力しているように
お金を増やすのが好きな人は、全く別の所で努力していると思う。
増やしたお金は使ってもらわなきゃね。
そうそう絵をたくさん買ってもらいましょう!!
あっでも、持ってて値があがる絵じゃないとだめかな。

Commented by team-osubachi2 at 2013-08-23 18:56
abe-mayuさん
そうですよね、あの人たちはあの人たちなりに努力しているからこそ得られる富なんだろうと思いました。番組の中で、ちょっとした判断ミスから一億どんだけ損をして、それを取り返そうと奮闘中(やや焦り)の表情に人間くさいものがありました。この人たちもまた、ある意味、五里霧中を走っているのだなあ〜、と。
絵、買って欲しいですねえ〜。もっとも、私の絵はお金持ちと無縁かもですが(笑)。バカバカしい例えかもですが、たとえばある一家がすっごい豪邸を建てると、それだけで、建築や家具やそ美術品からその他の日用品まで買うことになり、そのおかげでひと月から数ヶ月は首がまわる職人さんたちもいっぱいいると思うんですよねえ〜。お金、ぜひ使って欲しいです!!
Commented by 朋百香 at 2013-08-23 21:10 x
tomokoさま
以前テレビで代々続く老舗の特集をしていた事が
あるんですが、そういう家には必ず家訓があって、
どれも「なるほどな〜」って思うものばかりでした。
例えば深儲けしては、いけない。損をしないように商いなさい。設けた分はお客様にお返しする。とか、2の
付く。ものを持たない。つまりニゴウさんとか、別荘とか。昔の人はいいこと言うな〜と感心しました。
お金を扱うには、「心」が必要ですよね。
心のありようで、生きたお金になるか死んだお金に
なるか分かれ道だと思います。

Commented by team-osubachi2 at 2013-08-23 22:35
朋百香さん
長く在り続ける老舗にはいろいろな家訓があるそうですね。
(深儲けはいけない、の深儲け。うう〜む、絶妙なコトバだなあ〜)
>お金を扱うには、「心」が必要ですよね。
きっとそうなんだろうなあ〜って思います。
老舗の暖簾を守り続けているお店は
(そういうのは、おみせ、ではなく、おたな、と呼びたくなります/笑)つまりきっと、家訓の奥にあるご先祖の「心」を
大切にしているというコトかもしれないです。
お金を生きたものにする気持ちって、
貧しかろうがお金持ちであろうが大切なことですよね。
by team-osubachi2 | 2013-08-23 00:25 | 日々いろいろ | Comments(4)