『和服女性』八月の展示@ゑり華

*この展示は終了しました
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青山・骨董通りわきにある「青山ゑり華」さんで、
思いつくままに描いたいろんな着物姿の人物画を
今年一年の間、月替わりで展示させていただいています。

今月は夏の句から題材をいただきつつ、
過ぎゆく季節の名残りに、浴衣姿の女性たちを描いてみました。

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祭来る町に こんなに 子供たち
               菅谷たけし

昭和40年代に子供時代を過ごした自分には
ことのほか楽しみだった村のお祭りや盆踊り。

それが社会人になって帰省するころには、
片田舎の祭りはものすごい勢いで規模がちいさくなって、
人も集まらなくなっていきました。

いまでは遠くに住み暮らして、
そういった村のお祭りに行けなくなった身でも
祭りの灯が消えていくのは寂しく残念に思ってしまいます。

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真処女(まおとめ)や すいかを食めば はがねの香
                 津田清子

これは若い頃に知った夏の句で、いまもずっと好きな俳句のひとつです。
俳句をよむことのない私には、
この句をどう解釈するのが正しいのかはわかりませんが、
研ぎ立ての菜切り包丁でパンッと切り割りしたすいかを口にしたとたん
あの鉄の香りがほんのり鼻にきたようなシーンが浮かんでしまいます。

研ぎ立ての包丁の刃の切れ味とはがねの香り・・・
まだ人生こなれていない若い女子(真処女/まおとめ)の感性と
重なるところがあるように感じるのでした。


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夕顔や 女子の肌の 見ゆる時
              加賀千代女

この句は、もしかしたら一人の女性がたそがれ時に縁側に佇み、
浴衣の衿をゆるめて団扇で風を入れている情景かもしれません。
でも、私の頭に浮かんだのは、盥で行水をつかったあとに
こざっぱりとした浴衣に袖を通しているところでした。

夏、着物を着る醍醐味のひとつは、昼間着ていた着物(浴衣も)を脱ぎ捨て、
シャワーで汗を流す瞬間だと思っています。
何ものにも代え難いほどの解放感があります。

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*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

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スキャニングがあまりよくなくてすいません。
もしもお近くにいらっしゃることがありましたら、
ぜひ「ゑり華」さんの店頭で、額絵としてご覧いただけましたらさいわいです。

青山ゑり華(水曜定休)
http://www.erihana.co.jp
Commented by ake at 2013-08-04 17:14 x
こういう着物姿の女性を描く画文こそ、知子さんのお仕事!!自身がお召しですから画が違いますねえ。

近ければ拝見しに伺いたいのに、残念です。
Commented by team-osubachi2 at 2013-08-04 18:46
akeさん
ありがとうございます〜。
ま、このブログで綴る拙い文章は依頼を受けて書くものでなし、
まことに気楽なものであります。
画の方は反対にいつもいつも「これでいいのか?」とドギマギ。
自信のなさが有りありのように思います〜(笑)
akeさんにも、いつの日か見ていただける機会があるといいなあ〜と思っております。
Commented by 神奈川絵美 at 2013-08-04 22:41 x
こんにちは! 三つ編み女子の浴衣の色柄(撫子?)、清楚でいいですね。昨今の浴衣は派手を通り越して毒々しさを感じたりもして・・・。ヨーヨー、すいか、縁側…今も、一つひとつは見られないわけではないけれど、風景として成すのは難しいですよね。ヨーヨーをもてあそびながら、スマホもいじってるとか(笑)。夏の風物詩に、たまにはどっぷり浸かってみたいものです。
Commented by りら at 2013-08-05 01:34 x
Tomokoさんの描かれる若い女性の髪形(前髪を真ん中で上げたお下げ)が好きです。
ずーっと短髪できちゃいましたが、10代の頃にこういう髪型にしたかったなぁ・・・と、いつも思うんです。

三枚目の絵にドキッとしました。
日本女性の夏・・・ですねぇ。
Commented by kachimo at 2013-08-05 02:48 x
昨日は、ヨウカンさん目撃情報ありがとうございました。おかげで奇跡的な一日になりました。
Commented by team-osubachi2 at 2013-08-05 09:23
絵美さん
こんにちは。そういえば、この西瓜を食む女子の浴衣の色って、絵美さんのお好きな色味かもですね。色白さんの肌に合いそうな青ですよ。(ちなみに私はこの青ではなく、インディゴ藍系の方です)
浴衣を着て夏祭りや縁日へ出かけるなんて、もう何年もやっていません。
たまにはあの灯りがこうこうと灯る場所で行くのもいいなあ、と思いつつ浴衣はすべて処分してしまって一枚も持っていない私であります。人さまの姿を見るといいなと思うんですけどもねえ、熱と汗で、やっぱり麻にいっちゃいますですね。
Commented by team-osubachi2 at 2013-08-05 09:27
りらさん
私もショート派ですが、今となっては若いときに一度伸ばしておいてよかったなあ、と。
そうそう、私もおさげ髪にあこがれてやりました。この年でおさげ髪はもう無理すぎ、てゆーかイタイ(笑)。若いうちにやっておいてヨカッタです。ははは。
外に出るのでなければ、湯上がりの素肌に浴衣を着る・・・もはや温泉でしかやりませんが、羽織った瞬間の肌触りはやっぱりいいなって思います。実際には浴衣持っていないくせにねえ。
Commented by team-osubachi2 at 2013-08-05 09:31
kachimoさん
わああ、こちらへもコメント、恐れ入ります!
さっそく見に行かれたのですね!よかったですね、女性専用時間だけだったりすると乗れませんもんね。女装もキビシーですし(笑)
勝手にリンクさせていただきましたがよろしかったでしょうか?
これからも楽しみにしています!!
Commented by 香子 at 2013-08-06 01:06 x
お暑うございます。
今月は拝見しに行けるかなあ? 

津田さんの句で
スイカ(赤)、ハガネの香(血の味)⇒乙女(初潮)
…とかイメージしてしまいました (^-^;;
深読みし過ぎかも(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2013-08-06 09:21
香子さん
お暑うございます〜。
暑さが戻ってきましたので、どうぞご無理なさらず〜。
(来年1月下旬に一年ぶんまとめて展示いする予定ですので〜)

津田清子さんの句、なるほど、そういう解釈もアリです、アリ。(笑)
Commented by 櫻子 at 2013-08-08 23:14 x
ウチの田舎なんて年寄りばかりになってしまって
祭りどころか、子供自体が少ないですもん。

ブログにアップしてくださるのを良い事に、
なかなか青山に足を運べずにおります。
1年分まとめて展示ですか!それは楽しみ♪
Commented by team-osubachi2 at 2013-08-09 09:10
櫻子さん
うちの実家も村全体に若い雰囲気はもうないですねえ。気がつけば、村の外側に新しい家々がたって、村内は老人の家か空き家が増えています。
どこもそんなものかもですね。

いま櫻子さんからのコメントを読んで、ひらめき!
ご相談したいことがありますので、あとでメールかお電話いたします!
by team-osubachi2 | 2013-08-04 18:58 | 時代もの画 | Comments(12)