『和服女性』七月の展示@ゑり華

*この展示は終了しました
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青山・骨董通りわきにある「青山ゑり華」さんで、
思いつくままに描いたいろんな着物姿の人物画を
今年一年の間、月替わりで展示させていただいています。

だいたい月のあたまには更新していたのが、今日はもう7月10日。
あたふたあたふた、更新がすっかり遅くなってしまいました。

今月は「おはなし」を三つ、題材に選んで描いてみましたが、
いざ取りかかってみると、物語の絵を一枚にするのって
こんなに難しいことだったのか?!・・・と四苦八苦。
下図で悩んでみたり、描き直してみたり、まだまだ消化不良もいいところですが、
ともかくいったん仕上げてみました。

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まずは、『鉢かづき』というおはなし。
鎌倉・室町時代から編纂された『お伽草子』の中にある物語のひとつ。

亡き母によって被された鉢がなぜか取れなくなってしまったある娘が
最後にしあわせをつかむまでをたどるサクセス(?)ストーリー。
無事、ハッピーエンドに終わるのですが、
被っていた鉢から宝物がいっぱい出てきます。んな阿呆な・・・(笑)

いえいえ、こういう類いのおはなしは和洋問わずありますが
宝物がどうやって登場するのかが不思議で、
子供時代に何度も何度も想像して遊んだものでした。

鉢かづき
http://ja.wikipedia.org/wiki/鉢かづき

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先月、無事ダイビングのライセンスを取得しましたが、
昨年の夏、はじめて体験ダイビングをした越前の海に潜って以来、
乙姫さまの居るところってこういうところかも、
海の中には別の世界があるのだなあ〜・・・という思いがありました。
(テレビや映画で見るのとはまるで異なる、リアルな海の中の世界です)

乙姫さまを描いてみたかったので、トライしてみました。
まだまだ納得がいかないのですが、
もっと上手に潜れるようになって、いつかまた再挑戦してみたいと思っています。

浦島太郎
http://ja.wikipedia.org/wiki/浦島太郎

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アニメーション『風の谷のナウシカ』の作者・宮崎駿さんは
この『虫めづる姫君』に着想を得たらしい・・・?!
ということで、つとに知られるようになった平安時代後期のおはなしです。

侍女らはもちろん、両親や家の者にも呆れられつつも
虫が大好きで愛でて観察するお姫さまのおはなし。

今読み返してみますと
「さはありとも、音聞きあやしや。人は、みめをかしきことをこそ好むなれ」
「苦しからず。よろづのことどもをたづねて、末を見ればこそ、事はゆゑあれ」
など、ナルホドなあ〜と思ったりします。
(そういう私も、いま、アゲハチョウの幼虫が蛹になる様子を
毎日観察して愉しんでいますので ♪)

まあ、まだまだ世間知らずなところもあるお姫さまですが、
虫一匹(男子)寄りつかない、いえ、寄せつけないような
堅物女学者みたいになっちゃうよりは、
恋のひとつふたつ経験するくらいの虫好き女子になるといいなあ〜。
・・・などと、ありもしないおはなしの先をつい想ってしまいます。

虫めづる姫君
http://www1.plala.or.jp/yossie/words/020501.htm

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*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

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スキャニングがあまりよくなくてすいません。
もしもお近くにいらっしゃることがありましたら、
ぜひ「ゑり華」さんの店頭で、額絵としてご覧いただけましたらさいわいです。

青山ゑり華(水曜定休)
http://www.erihana.co.jp
Commented by 香子 at 2013-07-10 16:57 x
今頃ランチしております。
(陰が伸びて外にでるのが少し楽w)
ゑり華さん、ちょうど11日から
夏のセールなんですよねえ。
イラストは見たいがセールはコワイ?
悩ましい~(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2013-07-10 23:47
香子さん
それはそれは、お仕事お疲れさまでした〜。
かけ替えにうかがったのですが、セールの準備のぼちぼち入っていらしたような・・・?悩ましいところですが、よろしければセール中にぜひお出かけくださいませ。見るだけでもぜひ〜 ♪ な〜んて、私も近寄れないかもですが。 ^_^ ; ) いつもありがとうございます!

*BSの手塚&石ノ森の初回・最終回シリーズ、見てますかあ〜?見てますね〜、きっと!
Commented by fuko346 at 2013-07-11 10:44
こんにちは。

鉢かづき姫は愛読書でありました 笑
こんなの頭に乗せていたら 重かろうとか、いろいろ感情移入していた子供の頃 思いだしました。
ウラシマさんは、最後が衝撃的で 「どうするの!?」って思った
ことを覚えています。

それと 私 虫愛でる姫君、、、とも自分を重ねております。
これを読んだ時も 子供ながらに感激した記憶が「私だ!」
って。
姫じゃないのですけど。

それにしてもtomokoさんの絵は いつも暖かいですね。
Commented by team-osubachi2 at 2013-07-11 19:55
fukoさん
ありがとうございます。
鉢かづき、まあ?!愛読書でしたか〜。私は知らなかったんですが相方が好きなお話だと言うので数年前に初めて知ったお話なのでした。
「お伽草子」を展覧会でも観、文庫で古文のまま読んでみると、なかなかに味わい深いお話でした。苦難を越えて二人めでたしめでたし。
浦島太郎も、あのショーゲキテキな結末のあと、泣く浦島太郎をよく想像しました。今ならなおいろいろ妄想する余地があるお話ですね(笑)。
虫めずる姫は私たちのアイドルかもです ♪
今日、絵本で有名な某社の編集の方と会ってお話してたんですが、日本の昔話を絵本にするのは、非常に非常に難しいそうです。なんで難しいのか、出版する側だけでなく読者の側の意識にも根深い問題ってありそうです。うう〜む・・・。
Commented by 朋百香 at 2013-07-12 09:55 x
tomokoさま
いつも書いていますが、tomokoさんに日本の
昔話の本、作ってほしいわ。
ほっこりした絵が、子供に安らぎを与えて眠る前に
読んだら、夢の世界にいけそう・・・。
なーんか、現代って過激なものが多いでしょ。
どこかでホッとしたいわよね〜。
私もちょうどタロットで、「勾玉の帝」で浦島を描いて
います。こちらは、玉手箱を空けて白髪になって
しまった場面ですが・・・。あれは、何だったので
しょうか? 乙姫様の思いやり? 
Commented by team-osubachi2 at 2013-07-12 15:15
朋百香さん
日本の昔話、自分の中ではまだはっきり意識していなくて・・・といいますか「意志」を持っているワケではないのですが、描けたら(描かせてもらえるなら)嬉しいな、愉しいだろうな〜って思っています。もちろんもがきくるしみつつも、それも含めて面白そうに思います♪
きっともっとハッキリと願望を持った方がいいのかもしれませんね。現実問題、日本の昔話を絵本にするのはとっても難しいそうですが、そういう諸問題を楽々と越えて現実にお仕事いただけるといいなあ〜。なんてたなボタでしょうか?(笑)
おお、なんとそちらもちょうど浦島太郎サン描いていらっしゃるんですね?!最後になってあの結末はホントビックリしますけど、これこれはこうだから浦島はこうなったという意味付けがことさら無いのがまた不思議で面白いところですよね。
>乙姫様の思いやり? 
そうかもしれません。というか、どのようにも解釈できる不思議なエンディングで、そこがまたミステリーというのか、どう捉えていいのか不明ですよね。またいつかトライしてみたいものです、浦島太郎。
by team-osubachi2 | 2013-07-10 09:44 | 時代もの画 | Comments(6)