内田善美『星の時計のLiddell』

私も物心つくそれ以前から、成人するまで
どっぷりと漫画に浸かって育った。
(そゆ意味でいえば、私の絵の最初の “先生” は萩尾望都さんかも)

高校生のころには、数本短編を描いてS社に投稿もし、
ある年のまんが大賞で佳作をもらったコトもあったけれど、
そのあたりでハッキリと悟ったコトがある。

「自分には絵は描けるけど、物語が書けない・・・」
それで漫画家になるのはきっぱりと諦めた。

富山の片田舎にいながら、
よくもまあコミックを買い集めたものだと感心するけれど、
古い木造家屋の実家に置いてあったコミックは、
(能登半島地震が起きたのをキッカケに)
ほんの数冊だけ残して、ほとんどすべて自分の手で処分した。


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その救い上げたわずかな漫画のひとつ、内田善美さんの『星の時計のLiddell』。
昨晩、何十年?ぶりに手にとって読み始めたらとまらなくなってしまった。

印刷された紙こそは少々経年を感じても、この中に描かれた世界観だとか、
香気のようなものは、何十年たってもまったく失われていない。
・・・素晴らしい。

ああ〜、漫画家にならなくて、いや、なれなくてよかった。
今ごろになって、しみじみそう思った。
Commented by はつき at 2013-04-17 13:37 x
うわ。なつかしー!これは名作!
私は「空の色に似ている」も好きでした。
内田善美先生が表紙をかかれたハヤカワ文庫の「ゲイルズバーグの春を愛す」も大事にしていましたね。
そういえば、こういった本、どこにやっちゃったんだろう…。
Commented by team-osubachi2 at 2013-04-17 14:37
はつきさん
うわ、「空の色に似ている」は表紙の絵しか浮かばない・・・。どんな話でしたっけね?もはや忘却の彼方へ・・・。
>ハヤカワ文庫の「ゲイルズバーグの春を愛す」
へえ〜こういうお仕事もなさってたんですね。
いまどこでどうしていらっしゃるのやら。こうして当時の作品だけが、時間をとめられて生き続けるのであります。まるでご本人の作品世界そのままに・・・。
Commented by 朋百香 at 2013-04-17 20:58 x
tomokoさま
右に同じー。 私も絵は描けるけど、ストーリーが・・・で、漫画家は
諦めましたー。 萩尾望都さん、懐かし〜。 何て題名だったか、
バンパイヤのやつ、よく読んでました。
あと、大島弓子さん(でしたっけ?) 「麦畑でつかまえて」とか
「ホウセンカ、パンッ」とか・・・
私も大切な宝物だったのに、どこにやっちゃったのかな・・・?
Commented by team-osubachi2 at 2013-04-17 22:53
朋百香さん
萩尾望都さんの「ポーの一族」ですね。主人公エドガーと同じ14歳から15歳になってしまうとき、哀しかったものでした。自分の時間はとまっていなくてエドガーの年を越してしまうということが。(笑)
あ〜、大島弓子さん。私もボロボロにした「綿の国星」をね〜〜出しちゃいましたよ、廃品回収。新装版でまた買っちゃおうかなあ〜。
このテの話題、着物に負けないくらいいくらでもコメント書けちゃいそうです〜(笑)。
Commented at 2013-04-17 23:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by team-osubachi2 at 2013-04-18 07:16
鍵コメントさん
うちの相方も漫画大好き人間で、中学ぐらいに鍵コメさんと同じような夢と諦めを持ったそうです(なんか共通した空気を感じますですね〜)。彼の場合は、でも、もう一方の憧れだった技術系のいまの会社に進むことになりましたが、その趣味趣向のおかげで私の仕事に理解があってくれてありがたい限りです。
子供のときから一貫して好きな世界があるっていいものですよね〜。

Commented by naomu-cyo at 2013-04-18 08:49
 わたしも描いてました、小学生のときに漫画を。キャプテン翼の影響で、サッカー大好きの女の子が男子のふりをしてサッカーチームに紛れ込む話。でも、サッカーボールがうまく描けないわ、動きの絵が苦手だわで早々に退散。いまや、女子サッカーは認知度上がって、こんな日がくるとは!とびっくりです。中学のときはライトノベルもどきを書いていたし、昔は将来を見据えた訳でもなく意識せずにいろいろトライしていたなあって。あのゆとりはなんだったんでしょう・・・
Commented by team-osubachi2 at 2013-04-18 11:46
naomu-cyoさん
小学生のときに「キャプテン翼」でしたかあ〜!?こゆときだけ世代ギャップを知るワケでして・・・(笑)。私が小学生になるころだかに「あしたのジョー」の連載が終わり、単行本になってから模写しました。もちろん、あの“真っ白な灰”になっちゃった姿とかも模写して壁に張ったりしてました(笑)。
>あのゆとりはなんだったんでしょう・・・
ホントですよね。時間って不思議です。しかし、やりたいときにやりたい事をやるのって大事ですね!
Commented by miki_kawa at 2013-04-18 13:24
漫画の話は尽きないですね!!世代が少し(?)ズレても、コミックに夢中になったあの感覚を共有出来るのは嬉しいもの。私はここに登場するものでは萩尾望都さんの「ポーの一族」が、ちょっと衝撃的だったな。全然違うタイプの土田よし子の漫画は、友達と一緒に読みながら大爆笑してたけど、本のタイトルはハッキリ思い出せない!?「わたしはしじみ」だったかな?絵はよく覚えてるんだけど。
Commented by 朋百香 at 2013-04-18 16:05 x
tomokoさま & miki kawaさま
あまりに懐かしく、またお邪魔してしまいました〜。
そうそう、「ポーの一族」でした(あー、スッキリした)
そして、土田よし子さん。ああいう漫画、絶対描けないので
尊敬の念を持って笑ってましたよー、毎号。
「つる姫じゃ〜」好きでしたね〜。あのカラス、真似して
描きましたっけ。そう言えば、中学の時、漫画研究会に入って
たわ・・・今、思い出した(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2013-04-18 16:42
mikiさん
ああ〜っ!土田よしこさん!すっかり失念してましたけど、名前を見た瞬間に絵がフラッシュバックするって、やっぱり脳にある子供時代の引出しに入ってるものって、鮮明なものですねえ。私は「つる姫じゃ〜〜!」くらいからが自分で買えるようになった時代のように思います。
むふふふ、やっぱり好きだった我々みたいな人間の間で漫画の話題って、いったんフタをあけると止めどなく出てきたりしますよね。(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2013-04-18 16:52
朋百香さん
「ポーの一族」新装の文庫版でよければお貸ししましょうか?もし読んでみたくなったらおっしゃってください。内田善美さんのこの本とはまた違う世界がありますよね。どちらも幻想的ですが・・・。
>中学の時、漫画研究会に入ってたわ
以前ブログにチラと載せてた原稿は、その時代のものですか?私もあんなに頑張って描いた原稿、全部とってあったのに、全部一気に処分してしまったみたいで。まあ、捨て魔なので後悔はしてないんですけども、とっておいても良かったかな?と思わないでもないです。二度と戻ってきませんのでねえ〜。


by team-osubachi2 | 2013-04-17 09:57 | これが好き | Comments(12)