着物ブラシと洋服ブラシ

昨日はまたひときわひどいお天気だった。
富山の高校を出て、はじめて東京に出てきたとき、
関東に吹くカラッ風で
目や鼻や耳が汚れてビックリした覚えがある。

まだ社会人になりたての頃のこと、
小津安二郎さんの映画『晩春』でだったろうか、
原節子さんが外出から帰宅して
着ていた上着にブラシをかけて埃を払うシーンを見て、
「ああ、いいなあ、私もコートとか大事に着よう!」と思い
東急ハンズで洋服ブラシを一本買った。

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だからこの洋服ブラシは、かれこれもう四半世紀も使っていて、
何の毛が植わってるのかすっかり忘れてしまったけれど、
いまも重宝にしている。

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それから着物を着るようになって、和装用のブラシも一本買った。
サラサラと手触りのいいブタ毛のブラシ。
秋から春先にかけて、ことに埃っぽい日のお出かけのあと、
コートや羽織、ちりめんでも紬でも、
肩から裾までサラサラとこのブラシをかけて
目には見えない埃を落しておく。

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春生まれの私でも、三月の東京(および関東平野)に吹く
砂埃まみれの強い風はキライだ。
花粉に塵芥に黄砂にPM2,5、エトセトラ・・・。
根はズボラで忘れっぽいから決して毎日、毎回じゃないけれど、
外出から帰宅して、ふと思い出してサッとブラシをかける。
自己満足か、ほんの心持ち
「ものを大切にしている」感を味わいながら・・・。

私の「一生もの」になるかもしれない二本のブラシである。
Commented by abemayu at 2013-03-15 17:07 x
着物姿で家に戻ったらまず裾のホコリを落とす事、って本にかいてあるのでタオルを丸めてサッサと払っていました。こういうブラシがあったんですね。これから買う物は「一生もの」になると思ってお皿一枚でも吟味して買うようにしています。
Commented by team-osubachi2 at 2013-03-15 21:15
abemayuさん
静電気や乾燥風などで、裾のあたりなんてかなり埃吸ってますよねきっと。落とすのはタオルでもいいみたいですし、一越ちりめんなんて目の細かいタオルのほうがよさそうな気もします。私は紬が多いので、このブラシなんかでシャーシャー撫でてますが、目に見えない塵芥のこと、どの程度落ちてるのか自己満足かもです〜(笑)。

「一生もの」、私も若い頃よりもモノを見る目や、モノとの付き合い方が一段二段あがったのだと思いたいです〜。
by team-osubachi2 | 2013-03-14 08:25 | これが好き | Comments(2)