『和服女性』三月の展示@ゑり華

*この展示は終了しました
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今年から、青山・骨董通りわきにある「青山ゑり華」さんで、
思いつくままに描いたいろんな着物姿の人物画を
月替わりで展示させていただいています。

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今月は弥生(なんだかいかにも春めく響きですよね)。
上巳の節句に欠かせないのはやっぱりお雛さま。
いくつか頭に浮かんだ中で、手が最後まで動いたのは流し雛の情景でした。

「ゆび先も ほっぺも赤く 流し雛   紅春」

・・・お粗末。若いころ、元いた会社の同僚の人たちや
そのお仲間らの句会によく参加していました。
(句さえ読まなければ愉しい飲み会・・・といった句会でしたが)
「紅春」はそのころにつけた自分の俳号です。


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何年も前になりますが、某女性誌で
美輪明宏さんがレギュラーで若い女子たちの悩み相談にのるページがありました。
いつもはイラストなど使わないそのページに、その年の春にだけ、
唱歌『朧月夜』の歌詞について日本の美しい景色や心模様について
美輪さんのお話が綴られることになり、
私が挿絵を担当させていただいたことがありました。

なぜかちょっと前からこの『朧月夜』の唄が何度も浮かんでくるので
今回また一枚描いてみました。
春の夕暮れの空の色や、遠く汽車が通りすぎてゆく音が
遠くからもったりと聞こえてくるのが好きでした。



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江戸初期から中期にかけての風俗画を見るのが好きで、
また、その当時の小袖の意匠も大好きなので、
そんな展覧会があるとよく観に出かけます。
たとえば京の都なんかには、こんな男とも女ともつかないような洒落者や傾き者が
うろうろしていたのかなあ〜と想像しながら、
こんな小袖の模様が好き、あんな小袖を着てみたい、とか
自分だったらどんな小袖を着せようか、
いつか機会があったら描いてみたいと思っていたら、この芭蕉の句に出会いました。

「艶なる奴 今様花に 弄斎す   芭蕉」

弄斎(ろうさい)節とは、ある時期に流行った歌謡のひとつらしいです。
実際芭蕉が見た「艶なる奴(やっこ)」はこの絵よりも
もう少し後の時代かもしれませんね。
はたしてどんな色男が謳っていたのやら・・・。
(こちらは男性になってしまったので、和服女性の番外編というコトで)



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*イラストレーションの無断使用及び複製・転載をかたく禁じます

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スキャニングがあまりよくなくてすいません。
もしもお近くにいらっしゃることがありましたら、
ぜひ「ゑり華」さんの店頭で、額絵としてご覧いただけましたらさいわいです。

青山ゑり華
http://www.erihana.co.jp
Commented by 神奈川絵美 at 2013-03-03 22:23 x
こんにちは! 弥生っていい響きですよね。私、弥生という名前が良かったな、ナンテ(笑)。
春は秋とはまた違う「物思い」にふける…というか、ふっと不安定な心情になることがあります。このおぼろ月夜の女性も、なんとなくもやもやしたものを抱えているように見えて、それも含めて、春らしい絵だなあと思いました☆
Commented by 竹とんぼ at 2013-03-04 00:35 x
初めまして。
素敵なイラストと温かな文章をいつも楽しみに拝見しております。
先日三井記念美術館で「三井家のおひなさま」展を見に行きました。
展示室6に「三井好 都のにしき」浮世絵師の水野年方が書いた絵が展示されていて、とても綺麗で感動しました。時代は江戸後期から明治ころだったと思います。もうご覧になったかもしれませんが お知らせしたくて・・・・
Commented by team-osubachi2 at 2013-03-04 12:45
絵美さん
弥生、やよい、字面も響きも女性のたおやかさみたいなものを感じますよねえ。まだ寒気はあっても、冬から春へとガラリと気候が変わる時期になりました。どうしてか、おだやかに交替してくれるでなく、案外この時期はお天気が乱れがち(沙漠などでもひどい嵐が起きるワケですね)。
>ふっと不安定な心情
ホントにそうですよね。人もやっぱりお天気のように(ただ伸びやかで明朗なばかりでなく)内面に乱れるものがあってもおかしくない時期なんだろうなあ〜と感じられるようになりました。ありがとうございます〜。
Commented by team-osubachi2 at 2013-03-04 12:51
竹とんぼさん
はじめまして♪ ありがたいコメントをありがとうございました。
三井記念美術館、いまだちゃんと訪れたためしがないところでして、偶然にもちょうど昨日「三井家のおひなさま」展のチラシを眺めながら、この春は行きたいなあ〜と思っていたところでした。水野年方は知らないでおりましたが、さっそく検索!好みな感じです。早く確定申告済ませて観にいかなくっちゃですね。教えていただいてありがとうございました。
どうぞまたちょいちょい覗きにいらしてください。今後ともどうぞよろしくお願いいたします♪
Commented by 櫻子 at 2013-03-04 17:38 x
流し雛は実際にはやったことありませんけど、
素朴でカワイイですよね〜
厄を流すという雛祭りの原点ですもの、
飾って美しいお雛様より子供の成長を願う気持ちが
何倍も強い気がします。

江戸期の小袖は私も大好き♪
デザインが本当に斬新ですよね。
着物といい、工芸品といい、昔の日本人のセンスは
世界一と言ってもいいと思います。(今は…)
Commented by team-osubachi2 at 2013-03-04 20:49
櫻子さん
うちも流し雛の風習はありませんでした。・・・って、目の前が富山湾、すぐ脇は黒部川なので、子どもにはちょいと規格がデカすぎるからじゃないかと思っています〜。さやさやと囁くように水が流れる小川が風情ってもんですよねえ。きっと。

>着物といい、工芸品といい、昔の日本人のセンスは
世界一と言ってもいいと思います。
まったく同感であります。でも、世の中便利になるほどやっぱり能力って退化するのかもですね。
あ、鼻うがい続けています。おかげさまで鼻の穴ン中の症状、激変です!
近いうちに記事にしよって思ってます〜♪
by team-osubachi2 | 2013-03-02 08:19 | 時代もの画 | Comments(6)