『和服女性』一月の展示@青山ゑり華

*この展示は終わりました
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イラストレーターとして独立して20数年がたちます。
主に広告や出版業界での仕事をしていますが、
そのほとんどは依頼を受けて描くオーダー仕事です。

この数年で、ようやく自分の描きたいものを
わずかながら描くようになりましたが、
「いつか着物姿の女性たちを描きたいなあ・・・」と思っていたところ
今回「青山ゑり華」さんのご厚意により
自分の好きな題材(和歌や俳句、昔話から現代小説まで)から
好きなように描いた着物女性たちの絵を
展示させていただく機会を得ることができました。

シリーズ『和服女性(わふくにょしょう)』、
今月1月から12月まで、毎月2〜3点ずつ作品を入れ替えての
ロングラン展示です。
(最終的には毎月展示したものを来年一度に集めて展示する予定)

スキャニングがあまりよろしくないのですが、
毎月このブログでも紹介していきたいと思っています。
今月はまず、以下の3点を展示しています。
もしも機会がありましたら、ぜひ「青山ゑり華」さんで
額絵としてご覧いただけましたらさいわいです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


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「餅もすき 酒もすきなり けさの春   高浜虚子」

若いころ、好きな俳句をいろいろ探し集めた時期がありました。
すると、好きだと思って集めた数々の俳句からわずか数人の俳人にたどりつきましたが、
その中のひとりに高浜虚子がいました。
その高浜虚子の姿をはじめて見たのは田沼武能氏の写真ででしたが、
普段着の着物もよれよれと少々乱れたまんまの格好で庭下駄をはき、
庭先で照れくさそうに頭を描いている姿でした。
以来、ますますこの方の句のファンになりました。


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「朝より 小寒の日の 外出かな   稲畑汀子」

むかし、まだ日本髪を結っていたころの寒さってどんなだったのでしょう。
新年あけて、小寒に入ったころ、どんな目的で外出をしたのか
ちょっと想像してみました。
まだお元気でいらっしゃる稲畑汀子さんの句も、
なかなか惹かれるものがあります。


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「梅の花 折りてかざせる諸人は きょうの間は 楽しくあるべし
             神司荒氏稲布(かみづかさこうしのいなしき)」

むか〜し井の頭線沿線に長く住んでいたころ、
駒場東大キャンパスあたり一帯に咲く梅の木々を眺めては
「梅の木ってまるで万葉の乙女みたいだ・・・」と感じたものでした。
何で読んだか思い出せませんが、万葉の時代で「花」といえば、
それは梅をさすのだと知り、ああ〜そうだろうなあ〜と
妙なところで得心したりしました。

とてもとても遠い気がする万葉の時代の女性たちの心をはずませたものは
案外今も変わりはないのかもしれませんね。


青山ゑり華
http://www.erihana.co.jp
Commented by 朋百香 at 2013-01-05 11:07 x
tomokoさま
時代は違うけど、どれも素敵。きもの好きのtomoko
さんだから描ける細部への拘り、さすがです。
個人的には日本髪を結った女性のが好きです。
落とした視線がなんか物語を感じさせますね〜。
Commented by team-osubachi2 at 2013-01-05 18:11
朋百香さん
こう眺めてみると、拙いものだなあ〜と思うのでした。まあ、いまのところはこんな絵が精一杯といったところのようです。
もっと伸びやかで、もっと遊びも欲しいんですが、いっぺんにはなかなか思うようにはいかないですねえ。「足かせ」としてやってみるこんな試みを活かして、今年もコツコツ描いていきたいです〜♪
Commented by ルリ子 at 2013-01-06 07:23 x
Tomoko さん、
明けましておめでとうございます。
すてきなイラストですね。 色使い、表情、着物の絵柄などどれも繊細で素敵です。 ぜひ青山ゑり華さんにて拝見したいと思います。 今年もよろしくお願いします。
Commented by sogno at 2013-01-06 09:26 x
いいですねええ~~~♪
Tomokoさんは着物がお好きだから、描き方も愛がこもって
いますよね。一番上のやかんでかんする女性いいなあ。
やかんってとこが味があります。
Commented by team-osubachi2 at 2013-01-06 17:16
ルリ子さん
あけましておめでとうございます。
毎度仕事以外で描いたものはいまだに人さまに見ていただくのは気恥ずかしいですが、まあ、ちょっとずつでも次の扉に向かって歩いてゆかねばと思っています。
機会がありましたら、どうぞゑり華さんへお立ち寄りくださいませ♪
Commented by team-osubachi2 at 2013-01-06 17:19
sognoさん
いざ人目のさらしてみれば、反省点がいっぱいです(汗)。もっとああ描きたい、こう描きたい、描きもしないうちから頭にうかぶばかりで、いざ描いてみたらばこんなんしか描けなかった・・・のくり返し。とほ。
子どものころ、実家に打ち捨ててあった火鉢、出来ることならそういうのを使う暮らしがいいなあと思いつつ、現実にはま〜なかなか難しいですね。心の中で昔の暮らしを遊んでいます〜♪
Commented by 櫻子 at 2013-01-06 17:51 x
着物の女性の絵を呉服屋さんで展示なんてステキ♪
モチベーションが上がりますよね〜
「青山ゑり華」さんって伺った事ないんです。
今度青山に行った時にはぜひ寄らせていただきますね。
Commented by team-osubachi2 at 2013-01-07 07:50
櫻子さん
自作のナマ絵を人さまに見ていただくのって毎回冷や汗ものです〜。でも、怠け癖が強い私はこうやって恥をさらしながら前へ行くしかないといいますか、自分を追い込むっきゃないんですねえ〜。はあ〜。
青山ゑり華さん、よろしければぜひ一度おでかけください。毎週水曜がお休みです。
Commented by 神奈川絵美 at 2013-01-07 22:40 x
どの絵もとーっても素敵! 色がキレイ。向田邦子さんの世界も好きですが、新春らしいこうしたぱーっと花が咲くよな絵は、見る人を幸せにしてくれるような気がします。特に一番上! こういうお着物欲しいです…年齢的に無理かしらん。

私も今年から、百人一首を小筆で練習し始めました(俳句じゃないですが…)。
Commented by team-osubachi2 at 2013-01-08 07:51
絵美さん
いやあ、お恥ずかしい限りです。でも、見る方の気持ちがちょこっとでも明るくなるとかほっこりするだとか、そんな絵だとしたら嬉しいなあ〜。

>百人一首を小筆で練習し始めました
続けているんですね〜、えらい!よかったら、春先にでも大田区の熊谷恒子記念館にでもお散歩にいきませんか?一度ナマで拝見したいかなの書家さんです。
by team-osubachi2 | 2013-01-05 00:20 | 時代もの画 | Comments(10)