高野豆腐

うろ覚えの話。
谷崎潤一郎の『細雪』で読んだのだったと思うが、
仕込みさん(店出し前の舞妓)だか、若い舞妓さんや芸妓は、
高野豆腐で紅を落とさぬよう食べる練習をするとかなんとかいう・・・。

若かりし頃、京都へよく遊びに出かけ、面白いおじさんたちや、
「おかあさん」と呼ぶ花街育ちのおでん屋の女将さんらに
なんやかや可愛がっていただき、そのおじさんたちのお花で
いく度か舞妓ちゃん芸子ちゃん連れだったコトもあった。

「高野豆腐の話ってホント?今もそうなの?」と知りたかったのに
大人の遊びの最中は、もうそんなコトはすっかり忘れて、
初めて触れるいろ〜んなものを見たり聞いたりするだけで精一杯。
結局高野豆腐のコトは訊かず仕舞いにおわってしまった。

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秋も深まってくると、煮ものや炊きものが
急においしく感じられるようになる。
棚にあった高野豆腐を炊く気になり、冷蔵庫を見たら
少々の豚肉と筍の水煮としめじがあったので、それらも一緒に炊いた。
(豚はいっぺん湯通ししなくちゃだけど)

小皿にとって、箸先で切って口に持っていく。
思わず「オ」の字に口をあけて、唇に触れないよう食べてみた。
・・・そういえば、市川崑監督の映画『細雪』でも
そんな場面があったかな?
お出汁しみ染みが、しみ滋味おいしい高野豆腐であ〜る♬
Commented by 櫻子 at 2012-11-02 19:20 x
高野豆腐って小さい時はあまり好きではありませんでした。
スポンジみたいに出汁がジュワ〜っと出てくるのが苦手だった記憶が。。。
ところが、こういうお料理って不思議なことに大人になると好きになるんですよね〜
写真を見ながらぬる燗が1本吞めそうです(笑)
Commented by team-osubachi2 at 2012-11-03 10:27
櫻子さん
たしかに、私も子どもの頃、これ、ぜーんぜん美味しいとは思いませんでした。
大人になって嬉しいことのひとつは、美味しいと思えるものがたくさん増えたことです。♪( ´θ`)ノ
by team-osubachi2 | 2012-10-31 12:26 | しみじみご飯 | Comments(2)