泪ものの笑い

歌舞伎などの芝居で、おかしな場面で笑うことはあっても
泪がでるほど笑った覚えがないのに、
寄席漫才や落語では、なんでだろう、
それこそ腹がよじれるほど、泪がでるほど笑うことがある。

昨日は我らが(?)小三治師匠の一門会へ出かけた。
ひさしぶりに泪をだしながら笑った。

開口一番はろべえさんの「初天神」、続いて三三師匠の「錦の袈裟」。
ずっと以前、扇遊さんでだったか、この「錦の袈裟」をはじめて聴いたとき、
あの与太におかみさんがいる(所帯を持ってる)というだけで
ビックリしたものだけど、それもよく出来たおかみさんぶりに感動(?)し、
当時まだ独身だった私や友だちは、所帯持ちであるこの与太に
にわかに自分の未来への希望すら覚えた(?)のだった。
以来、好きな話のひとつになった。
三三さんの話も(また違うおかみさんぶりだけど)、
いやあ〜、泪がでました。

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お仲のあとは、出囃子のそのじさんがいい喉を聴かせてくれたところへ
仕舞いに思いがけず小三治さんが高座に並んで座り、
そのじさんの三味線でなんと都々逸をひとつ聴かせてくれたのには驚いた。

とおくはなれて きれるとみせて
たぐりゃまたくる たこのいと ♬

ちなみに、小三治さんは
ピアニストの岡田知子さん(私じゃありません)のもとで
歌を習うほどの歌好きである。

切りはその小三治師匠の「禁酒番屋」で会場中が大笑い。
でてくる泪を手ぬぐいでふきふき話を聴かせてもらい、
ゆうべは布団に入るまで、一晩中い〜い心持ちだった。

肚の底から笑うって、なんだろう、
何かいいものが体中をめぐるカンジがする。


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Commented by sogno-3080 at 2012-10-29 11:02
一門会の雰囲気がこちらにも伝わってきます。
小三治師匠の都々逸を聞かせていただくなんて、
なんてラッキー&幸せなことでしょう。
Commented by 神奈川絵美 at 2012-10-29 11:48 x
こんにちは! 楽しい時間を過ごされましたね。私自身を振り返ると、私も「お腹の底から笑った」最近の経験といえば、やはり落語じゃないかしら、と思います。東洋医学的に言えば、声に出して笑った勢いで「気(エネルギー)がめぐる」感じ?血行も良くなりそうですし(笑)。
演目のことは詳しくないので、少しずつ勉強しようと思います~。
Commented by team-osubachi2 at 2012-10-29 17:08
sognoさん
小三治さんも弟子はもうおとりにはならないみたいですし、高座のことはきっとこれからもずっと厳しいでしょうし、余計なことはおっしゃらないのだろうと思いますが、年季でしょうか、今よりお若いころとと違ってなんだか弟子への愛情の一端をコソッと見せるようになりました。
昨日はことのほかお元気そうで、見ている私たちも嬉しかったです〜。
Commented by team-osubachi2 at 2012-10-29 17:17
絵美さん
昨日はホントに楽しいひとときでした〜。
聞いた話、泣きたくなって涙をポロリとこぼした瞬間に体内だか血管内のストレス物質が減るんだなんて聞いたことがあるんですが(ホントかどうは私には不明)、その逆もしかりで、絵美さんがいうところの効用って大笑いにはあるのかもしれないですねえ。
もっと小金を稼いで寄席通いが出来るようになれたらね、な〜んて思っています〜。
Commented by 櫻子 at 2012-10-30 00:08 x
古典落語はそれ自体が本当に良く出来た噺ですが、
誰がやっても面白いわけではないのが面白いところだし、
やる人によって味わいが違うのがミソですよね〜
三三師匠、飄々としていて好きな落語家さんです♪
Commented by team-osubachi2 at 2012-10-30 07:32
櫻子さん
>やる人によって味わいが違うのがミソですよね〜
ホンに。落語じゃないですけど、グランバレエの「白鳥の湖」でも、悪魔ロットバルトが演る人によっては「悪魔になる前は善い人だったっしょ?!」みたいな人がいたりして、噺も役もその人柄によって変わるところが面白いですねえ。
三三さん、あの出と引っ込み、知らない人が見たら、とてもまだ30代とは思わないかも?ですが。。。初めて三三さんを見た相方は「40代後半か50才くらい?」て。f^_^;)
Commented by 朋百香 at 2012-10-30 08:00 x
tomokoさま
きものを着て行きたい所が、歌舞伎と落語だったんですが落語はまだ行けてません。
近いうちに行きたいものです。
うちではよく夫とテレビで見るのですが・・・。
落語家さんて、ほんと歳より老けてみえる方が多い
ですね。独特の動きのせいか、 あれも芸のうち
なんですかね?
Commented by team-osubachi2 at 2012-10-30 08:56
朋百香さん
私が落語に触れはじめた17~8年ほど前は、寄席でもホール落語でも着物姿を見かけるのはごく稀でしたが、いまはちょこっと見かけるようになりました。でも、ホール落語でも、歌舞伎に比べたらそう多くはないですかね。
機会がありましたら、いつかご主人さまとぜひお出かけください。落語はいつだっておじさんたちのパラダイス。女の私は今も会場に入ると「すいませんね、冷えモン(新参者)で」な気分です〜(笑)。
by team-osubachi2 | 2012-10-29 07:48 | らくがき帖 | Comments(8)