奥能登ツアーその3(二日目)

*9月9日(日)曇りときどき晴れ

さて、奥能登ツアー二日目である。
くつろぎとごっつぉ(ごちそう)の「お宿たなか」を後にした一行は
まずは輪島市内にある「輪島工房長屋」へ向かった。

輪島工房長屋
http://ringisland.jp/nagaya/

輪島の漆りは、主には無地と蒔絵と沈金という三種類があるそうだ。
ここの体験長屋の一棟で輪島塗りについて少し説明を受けたあと、
塗りの箸に自分で模様を描く沈金という技法のひとつを体験させてもらった。

f0229926_22545295.jpgphoto by S.Y.

塗りの箸を一膳選んで、それに鉄筆のようなもので
ひっかくようにして線や面を刻むのだが、これがまたムツカシイのなんの。
皆さんそれぞれに格闘していて、ちなみに私は波に千鳥、
相方は子ども時代に考え出したマイ・キャラクターを彫った。

このあと、箸を担当の女性職人さんに渡して
彫った線や面に漆を擦り込んでもらい、次に金を塗り込んでもらう。
一人の職人さんはなんと素手で漆に触れていたけれど
「私は大丈夫なんです。でも皆さんはかぶれるといけないので
この袋から二日は出さないでくださいね」と言っていた。
仕上がってみれば、自分で妄想した出来とは違って
なんだかぼんやりした模様になってしまった・・・。
ま、これはこれでいい思い出の品になるからいっか。

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沈金体験のあと、すぐ隣の長屋で件のお椀を買い、
それから長屋の向こう側にある輪島名物の「朝市」へ移動し、
ここでいったん解散、しばしフリータイムとなった。

輪島の朝市はとみに有名だけれど、
すでに懐がスッカラカンになってしまった私は
購買意欲がもはや湧かなくなってしまい、スルーしてしまった。
とりあえず端っこまで行って引き返そうか、と思ったところで
「オッ!」と叫んだ相方の目が爛々と光りだした。
「?」と思って彼の視線の先を見ると・・・これがあった。永井豪記念館!

f0229926_23193129.jpgphoto by S.Y.

「ここにあったんだ〜!」輪島のどこかにあるとは知っていても
今回は団体旅行だし、個人的に行くのは無理かもと本人諦めていたら、
なんのことはない、朝市の通り沿いにあったのだった。

時計を見たらば集合時間まであと30分弱。
当然の成りゆきとして、残り時間はここで過ごすことになった。
相方にとってはかなり嬉しいひとときだったようである。
私ももちろん付き合って入った。
嗚呼、これでアタシも一人前のオタ嫁(=オタクの嫁)、か・・・うう〜む。

永井豪記念館
http://www.go-wonderland.jp

続いて、有名な千枚田を見に行った。
時期も時期とて、あとは稲刈りを待つばかりの
ニコニコしたような田んぼが斜面を覆っていた。
海沿いの斜面に広がる棚田は、でもいまや後を受け継ぐ農家がないところへ
知恵者がいたようで、現在は「白米(しらよね)千枚田」の
オーナー制度を設けて運営されていて
ボランティアによる田植えや草取り、稲刈りによって
景観維持保存されているということだった。


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斜面の途中にはほんのひと抱え分だけのごくちいさな田んぼもある。
相方はこんな田んぼもすかさずチェックしていた。↓
さすがによく見つけるね〜。

f0229926_15241657.jpgphoto by S.Y.

能登半島は、昨年、新潟の佐渡とともに
「世界農業遺産」というものに指定されたらしい。
詳しいことはよくわからないけれど、能登は豊かな海の幸、山の幸、
それからそれらをいただく感謝と
半島ならではの独特の習俗が残っている土地なんだな〜というのは
サクッと見てまわるだけでもなんとなく空気で伝わってくる。

f0229926_15264614.jpgphoto by Kaori Ishii

千枚田をしばし散策したのち、お昼ご飯である。
案内されたのは、総持寺祖院の門前町にある「手仕事屋」さん。
手打ち蕎麦と手作り豆腐のお店だそうだ。

能登手仕事屋
http://nototeshigotoya.com/index.html

なかなか瀟酒な雰囲気のお店は、
5年前の能登大地震のあとに改築したものだそうな。
そう決心したときは大変だったんだろうなあ〜と想像してみた。
総持寺の界わいもかなり倒壊などの被害が大きかった地域だそうで
門前の通りは家々で申し合わせたのだろうか、
風情ある日本家屋が並ぶ好い雰囲気の町並みになっている。

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さあ!デブ強化合宿(?)も、いよいよこれが最後の食事だ。
ほかにポテトサラダだの、昨日浜からあがった魚を
こちらのご主人みずから一夜干しにした焼き魚だのをいただく。

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仕上げはこれだった!ぐわあ〜ん!一行のメンバーの中でただ一人、
蕎麦アレルギーの私だけがこれを諦めねばならなかった・・・。
い〜んだ、来世でいっぱい食べるんだ!と心に誓う。

ここでも、もう動けない・・・というくらいに食べた一行は
最後にヤセの断崖というところを見に行った。

f0229926_15293118.jpgphoto by Kaori Isii

松本清張『ゼロの焦点』の舞台にもなったというところで
こんな看板が立てられていた。
松本清張センセの作品はテレビや映画でタイトルを聞くだけで
いまだに読んだことがないのだけれど、
こういう場所だというコトは覚えておこうか。
ここの冬は、鉛色の空の下、厳しい景色が広がっていそうだなあ〜。
でも、それこそが日本海のいいところでもある。

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ここも、5年前の大地震のさいに
突端の崖がごっそり崩れ落ちたそうである。おお〜怖っ!

といったところで、駆け足でまわった奥能登ツアーもこれでチョン!
能登空港へ向かうバスの中はシーンと静まりかえっていた。
おそらくみんな爆睡だったんじゃないかな。
私も何度となく涎を垂らしそうになりながら寝て、
気がついたらもう空港の側だった。

ドキュメンタリー映画『ひとにぎりの塩』をご縁に、
石井かほり監督のおかげと、また今回のツアーで案内・同行してくださった
SさんとHさん両氏のおかげで、とても楽しい旅が出来ました。
本当にありがとうございました!!

f0229926_1533171.jpgphoto by S.Y.

能登はまだまだ見てみたいものが満載の地である。
御陣乗太鼓に、能登上布に、能登島の水族館と、
そうそう、近年能登島に定住しはじめたというイルカの親子に
いつかドルフィン・スイムで出会いたい〜♬
そうだ、だからいつの日かきっとまた来よう!!

能登の旅の後ろに流れるテーマソングは、
もちろん石川さゆりさんのあの歌・・・。
♬ 夏から秋への〜〜ォ、の〜と〜はんと〜〜お〜〜♪♬ ・・・である。

能登輪島観光情報/輪島ナビ
http://wajimanavi.lg.jp/www/index.jsp
Commented by りら at 2012-09-23 05:26 x
能登紀行、楽しみに拝見しています。
観光だけでなく色々な体験もなさって、実りの多い旅をされていますよねぇ。
民宿のあり方など、とても素敵だと思いました。

永井豪で「ハレンチ学園」だの「オモライくん」だのをまず思い出す私って・・・・だはは
Commented by team-osubachi2 at 2012-09-23 10:32
りらさん
とっても面白いツアーでした。たぶん石井監督とのモニターということもあって激安だったのではないかと思っています。
輪島塗りで、お椀と一緒にもうひとつごくちいさなお土産を買いましたが、それはまたこの後アップしますね♬

りらさん「オモライくん」だなんて、いや〜なかなか(笑)。相方は「オモライくん」貸本屋で読んだそうです。なんか「ゲゲゲ・・・」な時代ですよねえ〜。私の50代の友だちも、永井豪とくれば「ハレンチ学園」とかみたいです。相方は「キューティーハニー」、私は「マジンガーZ」と「デビルマン」なんですよ。時代、ですかね〜。(笑)
by team-osubachi2 | 2012-09-22 23:39 | 旅をする | Comments(2)