日傘と白い肌

日焼け性である。
その気になれば、春から浴びる紫外線によって、
夏本番を迎えるころには、かなり黒く焼ける自信がある(?)。

郷里の富山にいる、私とそう年齢のかわらない従姉妹たちは、
姉妹二人して、お母さん譲りの雪のような白い肌をしていて、
またその肌にふさわしく、彼女らの名前には
百合だとか雪という漢字がついていたりするのだった。

お日さまを浴びても、ほんのり赤くなるだけで、
すぐにもとの白さに戻ってしまうその肌が子供心にも不思議で、
そして羨ましかったのだろう。
小学生だったある夏、私は自分の黒く焼けた手足と
従姉妹たちの透けるような白い肌とを見比べて、母親に訊いたそうである。
「石けんでゴシゴシ洗ったら、雪*ちゃんみたいに白くなる?」

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暑い夏の日に、涼やかな白い顔をしたひとが髪を結い、
薄ものを着て、少しだけうつむき加減に
日傘をさして歩く姿にどれだけ憧れただろう。
・・・絵の見過ぎである。
実際そんな麗しいひとを拝見することはあまりなく、
日傘をさしても、快活に動き回る女性を見かけることの方が多い。

白い肌も、風情ある着姿も、いい加減「ないものねだり」はやめて、
ちょっとくらい日焼けしてもいいから、
愉しく健やかに夏を乗り切ることの方が大切になってきた。
でも、真っ黒いのはさすがに自分でも哀しいので、
出かけるときは、せいぜい帽子や日傘を忘れないよう心がけよう。
Commented by すいれん at 2012-06-15 09:21 x
tomokoさま
私も憧れました! 夏の暑い日に涼しい顔して、日傘さして歩く女性。しかしやってみると、やっぱり暑いし、日傘は荷物になる・・・。なかなか理想と現実はギャップがあるものですね〜。でも、頑張って日傘さして行きますよ、tomokoさんの個展。
Commented by team-osubachi2 at 2012-06-15 13:25
すいれんさん
すいれんさんもですか〜。あれは憧れる姿ですが、絵に描いた餅みたいな部分もありますかね。夏は日傘をさしても下からの反射熱がスゴイんですもん、それだけで日焼けるんですワタシは・・・(苦笑)。
どうぞ涼しげなお召し物でお出かけくださいまし。会場にてお待ち申しあげます〜。
Commented by やっぴー at 2012-06-16 11:26 x
ワタシも夏の水着の後が冬まで残ってる人です(笑)
小学生の時のあだ名が「練炭」…真っ黒の代名詞ですよね (^-^;;
大人になっても美白とは縁がありません〜。
Commented by team-osubachi2 at 2012-06-16 14:29
やっぴーさん
あのスクール水着の跡もなつかしいですねえ〜♪
しかし「練炭」とはまた・・・、わかってはいても、なんか人に言われると哀しいものがあったでしょ?私ももはや美白はないですねえ〜(笑)
by team-osubachi2 | 2012-06-15 00:08 | 着物エッセイ | Comments(4)