青もみじの帯留め

性分というのか、または相性というのか、
帯留めは陶製のものか木彫のものが多い。

北陸は越中富山の米どころの出身である。
父親は木工を扱う建具職人で、母親は農家の出であった。
そういう生まれ育ちだからだろうか、
着て落ち着くのは紬や木綿といった類いのものばかりで、
それもどちらかといえば、今流行っているような
細い糸で織られたモダンな光沢感のある現代風紬よりも
ゴツゴツしてちょっぴり無骨で素朴さのあるものに惹かれる。

そうなれば自然と似合う帯留めなどの小物も決まってくる。
どことなく田舎風の装いに、飾り職人の手による精緻きわまりないような
彫金の帯留めを持ってきても収まりが悪いんである。
というか、着ている自分のキモチが落ち着かない。

たとえば、生まれも育ちもちゃきちゃきの江戸っ子で
都会育ちの友だちは、逆に珊瑚や貴石といった石ものか
金属製の帯留めでないとどうもいけないという。
実際、彼女が大ぶりの珊瑚や彫金の龍なんかをつけていると
これがまたよく似合うんである。
なるほどなあ〜と思う。相性というのはそういうものらしい。

f0229926_1141255.jpg

青もみじの帯留めは、5月から大暑のころまで活躍してくれる
お気に入りの帯留めのひとつ。
着物や帯に季節の模様がないところへ、ほんの一カ所、
こんな四季の飾りものを持ってくるのは
ほかの誰のためでもない、自分だけのささやかな楽しみである。
Commented by すいれん at 2012-05-18 10:22 x
tomokoさま
こういうのが、ちょっとしたお洒落ですよね。
自分が楽しくなるのが大切な気がします。だって、自分が楽しいと人にも
伝わりますものね。
Commented by team-osubachi2 at 2012-05-18 14:28
すいれんさん
>自分が楽しくなるのが大切な気がします。だって、自分が楽しいと人にも伝わりますものね。
まさに、おっしゃる通りでゴザイマスね〜♬
ここ数年で、今さらですが帯留めの楽しさを覚えつつあります。着物や帯はもう当分増やせませんが、帯留めならまだ収納に余裕あります〜(笑)
by team-osubachi2 | 2012-05-17 11:24 | 着物のこと | Comments(2)