サンマの梅煮

海育ちの私にとって、
子どものころのご馳走といえば、それはお肉料理であった。
魚のおかずは普段のものであって、ことさら食べたいとは思わなかった。

魚屋さんが炭火で焼いてくれるフクラギやムツ、
バイ貝やカレイの煮付け、ホタルイカの酢味噌和え、
ズワイガニの釜ゆでや味噌汁などなど・・・。
母親が忙しい合間に作ってくれた魚料理なんかを
ぜ〜んぜん「美味しくない」と思っていた。
唯一好きだったのは、バイ貝のコリコリ部分やヤリイカや甘エビの刺身。
いま思えばずいぶんわがままな口だったなあ〜と反省しきり。
でも、あれらの本当の美味しさは
子どもの口ではなかなか理解できなかったんである。

そして東京に出てみたらば、今度は富山で食べた魚と違って
「なんか美味しくない・・・」ということで
太平洋側の干物以外の魚はめったに食べなくなってしまった。
ようやく魚料理が身近になったのは
ほんの2〜3年前に二人暮らしが始まってからである。

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スーパーへイワシを探しに行ったら売っていなかった。
かわりにサンマの切り身が安く出ていたので
サンマの梅煮をこしらえることにした。
圧力鍋を使うと、20分ほどで
骨まで柔らかく煮えるから大助かりなおかずである。

いま、日本人がだんだん魚を食べなくなっているんだそうだ。
自分も魚から遠ざかっていた時期があったので
エラそうなことは言えないけれど、
いまでは「ああ〜、そりゃもったいない」と思うようになった。
暮らしが変われば、人の口も変わるんである。
日本人の口はこれからどこへ向かっていくんだろう・・・?
Commented by りら at 2012-04-23 11:20 x
私も海にも近い場所の育ちですから、最初に東京で暮らし始めた時には「なんてお魚が不味いんだろう」と思っていました。
でも、普通に4、5種類くらいの魚しか売られていない場所で暮らしている今、たとえ東京の廉価スーパーでも日本のお魚事情は本当に羨ましいです!
鰯がなかったら秋刀魚・・・・どちらも遠い日本スーパーに行って冷凍がやっと手に入るかどうか・・・
料理して食べることから離れてしまうと、嗜好もどんどん離れていってしまいますよねぇ。
豊かな海の幸に恵まれた日本で、本当に勿体無いことだと思います。
Commented by team-osubachi2 at 2012-04-23 14:18
りらさん
お魚の美味しさがわかるのは、やっぱり大人になってからでしょうか。それでも身近にお魚が食べられる環境って、ありがたいことですよね。
近年、流通がよくなって中国の内陸部で海のお魚が少しずつまわるようになり、川魚より美味しいと売れるのだそうです。ご存知のように、いまは魚どころではないくらい海の資源をめぐって中国の動きが何かとかしましいようでして注目しています。それに、肝心の日本はせっかく持っている資源や能力をもっともっと自分たちで評価して活用したらいいのにな〜と思っちゃうことがいっぱいあります。
な〜んて、ま、あまり大きなことや他人事の心配をするよりも、現実的には自分の足元をしっかりさせることで手一杯なんですけどもネ。^_^; )
by team-osubachi2 | 2012-04-23 00:07 | しみじみご飯 | Comments(2)