譲り譲られ

『ゆる趣味』と称して、友人・知人に限り
のんきに着付けを教え始めてもうじき20年になる。(はやっ!!)
教え始めてわかったことのひとつは、生徒さんの中で
着付けを習うにあたり、着物や帯をいろいろ持っている人というのは
そうはいないということだった。

着物が着たい。でも何も持ってない・・・。
洋装もので和装に流用できるものなんて、
バッグやショールといった限られた小物だけだ。
東京で働きながら一人暮らしをしている20〜30代女子の中には
着物を着たいと思っても、親御さんが着物に無縁だったりして
経済的にも余裕がないところで
一からぜんぶ自分で揃えなくてはいけない子が何人もいた。

自分はたまたま保守的な考えが強い土地に生まれ、
女の子が嫁ぐまでに一通り揃えるべきもの・・・としての着物が
(長い間、ムスメが嫁にいく気配がまったくなかったにもかかわらず)
たまたま用意されていたから、スムーズに着物世界に入れたのだが、
思えばそれは、ずいぶんありがたいことなのだと、
後に生徒さんたちを見てわかったことだった。

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先日、友だちから「もし生徒さんに着てもらえるなら着物もしあわせ」と
一枚の着物が送られてきた。
藍地に亀甲模様が織られたふんわ〜りと軽い結城紬。
寸法からいって、生徒のKさんにピッタリかも。
まだ小さい娘2人を育てながら、仕事に家事に大忙しのKさん。
おしっ!じゃ私からは帯を一本つけよう!
と、Kさんに似合いそうな縞の八寸を添えてみた。
さっそく写メして訊いてみたら「ありがとうございます!」ということで
すぐに“お嫁入り”が決まった。

譲り譲られの着物や帯たち。
私もこれまでいろんな方々から譲っていただき、また、
友だちや生徒さんたちに譲ってもきた・・・というより貰っていただいた。
着物は息が長い。そのときどきで、ご縁のある人のもとへゆき
そこで息を吹き返してくれるというのは、思っただけで嬉しいことだ♪
Commented by すいれん at 2011-10-06 11:30 x
tomokoさま
本当にそうですね。いくら形に流行がないとは言え、やっぱり歳を重ねていくと顔と合わなくなってくるものも あります。
そんな時に、貰ってくださる方がいると、そこからまた そのきものの新しい歴史が始まるようで、嬉しい限りです。
洋服はちょっと着ると本当に着古した感じになりますが、その点、きものはちゃんとお手入れしておけば本当に何代でも着られるから凄いです。
この結城と八寸の若々しい組み合わせ、きっとKさんの所で、新しく時を刻むのでしょうね。
Commented by team-osubachi2 at 2011-10-06 16:01
すいれんさん
あ、ホント!洋服だとまだ多少キレイでも着古し感、でますね〜。不思議です。
着物って、たとう紙に入って、箪笥の引き出しでしばらくのされるだけでも布がちょっと落ち着きますし、なにしろまた反物になって洗われ、違う寸法になって生まれ変わったりもしますし。本当に面白い衣服です。
たくさんでなくていいから、これからもいろんな人達への橋渡し、出来るといいな〜、な〜んて思っています♪
Commented by さよこ at 2011-11-10 22:08 x
はじめまして、ブログを偶然、どこから入ったかも不明ですが、ズズズッと読み進んでしまいました。着物とこんなにもフランクに付き合っている方がいらしたのですね。素敵です!
ときどき御邪魔させてください。
Commented by team-osubachi2 at 2011-11-10 23:51
さよこさん
はじめまして〜。コメントをありがとうございます。
着物は大好きですし、なるべくなら良いもの(プロパーではなかなか買えないのですが)を着たいですし、やっぱり大切に着てはいるのですが、あまり執着しない方かもしれませんねぇ。ふむ。
またよかったら覗きにきてくださいまし。
これからもよろしくお願いします〜♪
by team-osubachi2 | 2011-10-06 10:07 | 着物のこと | Comments(4)