秋を醸し出す色

厳しい残暑が続くものの、空は正直だなあ〜と思う。
昨日は仲秋の名月の宵。
何のお供えもお飾りもしなかったけれど、
スッキリと晴れわたった東の空を、竹やぶのむこうから華やかに
満ちた月がのぼってくるのを眺めて愛でた。

そんな風に、少しずつ秋にむかっていたある日のこと、
染織家の友だちから郵便物が届いた。
包みをあけたとたん、真っ先にキレイな色が目にとびこんできた。
びっくりして思わず歓声をあげた。
わあ〜〜あ!きれ〜〜いっ♫
送られてきた美しい絹の布は、友だちの手織りの半襟だった。

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まだ自分がぴちぴちに若かった頃、着物雑誌で
津村節子さんだったか、木村梢さんだったか、
「年齢を重ねて、このごろは白い半襟ではときたまキツくなってきて
薄いベージュや淡いグレーの方が肌になじむようで映りがいいの」
といってらしたのを読み、
へえ〜、そんな色をはやくあわせられるようになりたいなあ〜・・・、
などと、慌てなくったって、いずれかならずそんな年齢がやってくるのに
地味好みがずいぶんと背伸びをしたがったものだった。

贈られた半襟は、遠くから見れば、温かみのあるベージュのような色だが、
寄ってみれば、なんともいえない微妙な色が幾層にも重なりあって
何色とは定められないやさしい色を醸している。
ちょうど、今ごろから日が短くなってゆく
秋の午後の光の色に似ているかもしれない。

そんなニュアンス感と、織り手の心映えが感じられる素敵な半襟。
平たんな塩瀬の色襟のように地味になることもなく、
泥染めの色が深い久米島紬や、焦茶色のざざんざ織りなどにあわせれば
今の自分の年代なりの秋色を、よりやわらかく醸し出してくれることだろう。
まだしばらくは暑さが残るけれど、
今からもう秋袷の季節が待ち遠しくてたまらない。
わくわく・・・♫
贈ってくれた友に深くふか〜く感謝。
Commented by at 2011-09-13 09:24 x
私は花さんに着物の面白さを伝授してもらったと思ってまっす!気軽に、自分らしく着て行きたいです。使い倒してくださーい!
Commented by team-osubachi2 at 2011-09-13 09:45
山さ〜ん
すってきぃ〜な半襟、ありがとうゴザイマシタ〜♪ ホントにもうね、はやく袷が着たくって着たくって(笑)。自分で手入れしながら、この布の変化も楽しみたいと思っておりまして。感謝で〜す!
花はこれからも、山さんのこれからを想っています〜♫
Commented by sogno-3080 at 2011-09-13 16:22
手織の半襟、羨ましすぎますよ~!いいなあ。
半襟の前であれこれ想いをめぐらす至福の時間が持てそう
ですね~ ♪
Commented by team-osubachi2 at 2011-09-13 19:26
sognoさん
頭の中はすでに秋物が着たくてたまらないのに、この暑さ!和も洋も夏物はもう飽きてきました~!
・・・って毎年いまごろそう思ってまして。(笑)
何か一つでもお洒落で新しいアイテムがあると、秋の到来が待ち遠しいものですね~♫
by team-osubachi2 | 2011-09-13 08:47 | 着物のこと | Comments(4)