横段の着物

昨年の暮れ近く、熊本を小旅行したときに
着物ライターさんの紹介でお会いした熊本市水前寺にある田崎染工さんに、
後日、これもご縁だからと思い、リサイクルで買っておいた紬の着物を一枚
洗い張りに出しておいたのだが、それがおととい私のもとに帰ってきた。

買った値段からいっても、そう上等な代物ではないのだろうが、
以前はうすらぼんやりして見えた古着物が、人の手にかかって水をくぐり、
裏もまっさらなものに替えてあらたに仕立てあげられ、
まるで息を吹き返したように元気になって戻ってきた。
絹も本来のツヤを取り戻したように見えて、なんだかとっても嬉しい。
悉皆さんやお仕立てさんの仕事はマジックだな〜!といつも思う。

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この紬は、全体的に薄紫のスモークがかかったみたいな印象の着物で
やや浅い茄子紺、グレー、薄紅色の3色のボーダーが
一見入り乱れているようでいて、
バランスよく一定の間隔で織られた横段の着物だ。
縞や格子の着物が大好きで何枚か持ってはいるのだが、
横段の着物はこれがはじめて。
タテ縞はともかく、ヨコ縞で気をつけないといけないことは
カラダの線、ことに胸元や下半身のラインが浮きあがってくることだろうか。

好きでよく読んだ幸田文著『きもの』の中にも
主人公のるつ子が、だんだん娘らしくカラダが育ってきたときに
ヨコ縞の着物で少しばかり悶着するところがでてくる。
もっとも、胸もお尻も「扁平ちゃん」で中年真っ盛りな私には
その手の心配はもはや無縁だったりするけど・・・。

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ボーダーのバランスやデザインにもよって違いはあると思うが、
それでも横段の着物は太ってしまったら着られない気がする。
果たして自分に似合うのかどうかもまだわからないけど、
いまちょうど体重を少し落とせたところだし、
地震の揺れと世の中がもう少し落ち着いてきたら、
私にはめずらしく桃色の八寸でも締めてお出かけしたいな〜と思っている。

これからもジーンズをはき続けるため、そしてこの着物を着たいがため、
体重管理はしっかり続けなくっちゃネ!
Commented by すいれん at 2011-03-26 10:23 x
tomokoさま
tomokoさんによくお似合いな、柄ゆきですね。洋服でも横縞ってふくよかに見えるっていいますものね。きものでも同じかしら?きもんも生き返って喜んでますね。桃色の帯とのコーディネイト、ぜひ拝見したいです。
Commented by team-osubachi2 at 2011-03-26 22:34
すいれんさん
着ればやっぱり膨らんで見えるかもですが、好みの着物です~。自分が着物の袖を通せるのはもうちょっと先かもですけど、本当に春らしい春が待ち遠しいです。
Commented by ルリ子 at 2011-03-27 06:54 x
Tomokoさん、

とっても素敵な色の横縞ですねぇ。計算された縞のグラデーション、私も好きな色と柄行です。
桃色の帯、 うーん、とってもお似合いでしょうね。 お着物も再度息吹を与えられ喜んでいると思います! お召しになった着姿、楽しみにしています。
Commented by 神奈川絵美 at 2011-03-27 22:02 x
こんにちは! これはいかにも「旧き良き時代の普段きもの」といった風情でいいですね~絣とはまた違ってモダンなテイストもあり、今風なアレンジが楽しめそう!

洗い張りで見違えるように・・・ってまだ私には経験がないのですが、うーん、すごく綺麗になるようですね。私までわくわくしちゃいました。
Commented by team-osubachi2 at 2011-03-27 22:41
ルリ子さん
どちらかといえばキッパリした藍色なんかが好みなんですけども、これ、ちょこっとスモーキーな雰囲気なぶん、色の表情がやわらいで見えます。でも、クセが強いですよね。果たして着こなせるのかしらん?袖を通したら、また記事書いてみます。
Commented by team-osubachi2 at 2011-03-27 22:50
絵美さん
安土桃山から江戸慶長あたりの着物や、または一気に時代がさがって昭和40〜50年代のころの着物のデザインって好きですね〜。コレ、たぶん昭和のある時期のだと思うんですけど、ほとんど着てないものみたいでした。長く仕舞われたまんまだと、やっぱり「気」みたいなものが停滞してますけど、洗い張りすると「気」もみずみずしくなるカンジがします。いっぱい着たお着物も、洗い張りに出すとどんどん変化しますよ〜、ぜひやってみてください。
by team-osubachi2 | 2011-03-26 01:04 | 着物のこと | Comments(6)