建てもの観賞三昧

熊本の旅の二日目に(熊本城を見たあと)旧細川刑部邸と、
三日目に小泉八雲旧居という、二つの建物を見てまわった。

私は自分が建具職人のムスメであるせいかどうかわからないが
古い建物を訪れると、建具などを中心に、
内装やおおよその構造を見るのも私の楽しみの一つだ。

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こちら旧細川刑部邸は、三代目細川藩主の弟君の
もとはお茶屋だったのが、だんだんに手を加えられて下屋敷になり、
時代が下って明治に入ってから本邸になったというお屋敷だそうだ。

団体客がやってくるような場所ではないのか、
熊本城の内では、訪れる人も少ないのだろう、
ことに師走という季節もあってか、門のあたりもひっそりとして、
綺麗に掃き清められている門の内にひっそりと咲く寒菊がきれいだった。

お屋敷の中は、もとがお茶屋からはじまっているからか
武張ったようなところはなく、とても簡素で風雅な印象だ。
明治期ともなれば、もとは細川家家臣の上級武士といえども、
ずいぶんと簡素な暮らしぶりだったかもしれない・・・。
いまはまったく人気のない寂し気なお屋敷だった。

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さて、ところかわって、こちらは熊本市の繁華街のすぐ脇にある
小泉八雲が1年ほど住んだというお家だ。
小泉八雲といえば松江というイメージが強いけれど、
へえ〜熊本にも住んでたんだ・・・。

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横に細長い玄関からあがり、簡素でスッキリとした奥の座敷に入る。
縁側のガラス戸の向こうにも小体なお庭があって、よく掃き清められていた。
もともとは目の前の鶴屋デパートの一角にあったのを
現在の場所に移築したそうだけれど、丁寧な仕事がしてあって、
建具の手入れもよく、釘隠しの鶴がとても格好よかった。

ふう〜ん、建物も室内も簡素で、明治時代の肥後の町中では
ちょっといいお家ってこういうカンジだったのだろうか。
ん〜いいなあ、好きだなあ、落ち着くなあ〜・・・。

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ところで、肝心の作品といえば、チョー有名な「耳なし芳一」と
今は懐かしい英語教科書にでていた「むじな」しか知らないのだけれど、
座敷にあった石油ファンヒーターの前に座っていたら
ふと、むかしNHKで、小泉八雲のドラマを見たのを思い出した!
詳しい場面はほとんど覚えていないけれど、
たしか・・・そうそうジョージ・チャキリスさんと
檀ふみさんが主演していたドラマだったと思う。

ごく小さな建物の中で書籍好きの相方と、のんべんだらりと
座敷に座ってみたり、写真を撮ったり、展示資料を見たり
本棚をそっとあけて古い英語版書籍を眺めたりして
1時間ほどもそこで過ごしていたら、なんだかにわかに興味が沸いてきて、
受付で買える小泉八雲の本を何冊も買ってしまった。
(復刻版の紙製玩具「お化け行燈」もついでに買っちゃった)

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小さな旧居を出てから商店街を歩き、朝鮮飴で有名な「園田屋」という、
なんともいえず素敵な古い建物でお土産も買ったりして、
建てもの観賞三昧をしてから熊本を発ち、帰路についた。

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師走の慌ただしい最中だったけれど、行けて本当によかったと思う。
今回の肥後熊本の旅に、まんぞく、まんぞく!

旧細川刑部邸
http://www.manyou-kumamoto.jp/contents.cfm?id=436

小泉八雲熊本旧居
http://www.city.kumamoto.kumamoto.jp/kyouikuiinnkai/bunka/102_koiz.htm
Commented by すいれん at 2010-12-23 10:38 x
tomkoさま
良い旅をしましたね~。 羨ましい。 小泉八雲のお家、惹かれました。昔、それこそ夢中になって読みましたよ。懐かしいな・・・。
何のご本買われたのか、今度教えてくださいね。

昨日、ありがとうございました。尾形光琳、良かったですね。
Commented by team-osubachi2 at 2010-12-23 11:15
すいれんさん
はい、熊本プチ旅行、おかげさまで満喫できました。小泉八雲の本は「日本の面影」「日本の怪談」、相方が子供向け漫画版の「若き日の小泉八雲」と「日本の面影」それとめずらしい本人自筆の「試験問題」写しなどです。難しいでしょうが、いつかこれらの挿し絵を描いてみたいものだな〜なんて思ってます〜。って、いつやるの?(苦笑)

尾形光琳、天才ですよね。また何かありましたら連絡しま〜す。
by team-osubachi2 | 2010-12-22 23:44 | 旅をする | Comments(2)