阿蘇は今も活きている

先週の17日から二泊三日で熊本へ行ってきた。
朝、羽田を出て、阿蘇くまもと空港に着いたのが金曜の正午ごろ。
それからレンタカーで、まず向かったのが阿蘇山だった。

阿蘇は、私が学生のころ、航空会社の企画ポスターを制作する課題で
九州の阿蘇を描いて以来、いつか見てみたいと思い続けてきたお山で、
四半世紀たって、やっとそれが実現したのである。

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今もモクモクと活きている阿蘇のお山は、
私が生まれ育った富山の北アルプスの山々とはまるで異なり、
山のてっぺんから優雅な曲線を描いて裾野をおおきく広げ、
とても滑らかなその山肌は、まるで
ベージュのビロードに覆われているかのようだ。
ふもとから見上げる阿蘇の雄大な眺めに
あ〜あ、いいなあ〜!を連発し、キモチがわくわくした。
♫♪あ〜そ〜は広い〜な、大き〜いな〜・・・♫♩♪

しかし、おりからの寒気が九州にも入り込んでいて、
空も、雲間から漏れる日差しも、なんだかめちゃくちゃ冷たそ〜!
この日の阿蘇の予想最高気温は零度。
火口の頂にはうっすらと雪が積もり、
溶岩が冷えて固まった大地の割れ目のあちこちに溜まった水が
どれも白い氷になっていて、午後になっても溶けずにいた。

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この寒さに加えてシーズンオフであるにもかかわらず
思いのほか、火口付近にはたくさんの観光客が訪れていた。
その大半が、韓国や中国からの団体さんで、見れば事前連絡があったのか
みんなダウンや帽子やマフラーを巻いて防寒対策の格好で
駐車場から火口付近へいくロープウェイに乗り込んでいる。

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相方と私も、この日のために多少は防寒着を準備したものの、
気温が零度かそれ以下では、わずかな風でもすぐにカラダの芯が冷えてきて
とても長く留まってもいられず、ひとしきり周辺を歩きながら
今も活きている「阿蘇のお釜」の様子を楽しみ、
ふもとの日帰り温泉でカラダをよ〜く温めてからお山を降りた。

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阿蘇のお山は、熊本のベタな観光地なのだろうけれど、
その自然のあるがままの姿は、本当に美しくて雄大で、
そして、非情なくらいに厳しい様は、
自分の貧相なコトバなんかではとても言い表せない。

どんなにメディアが発達しても、
実物を見ること、触れることでしか感じることができないものが
まだまだいっぱいあるって、なんて素敵なことだろう!
なんて豊かなことだろう!と思う。
人は、だから、旅をするのである。
Commented by 神奈川絵美 at 2010-12-20 00:30 x
こんにちは! おおー自然の懐の深さを感じます。以前、仕事で熊本に行ったのですが、山は遠くから眺めただけだったので、今度機会があれば行ってみたいなあ。

染織のお土産話も、楽しみにしていますね♪
Commented by はつき at 2010-12-20 06:44 x
阿蘇山は、7年ほど前に行きました。5月の終わりごろだったのに、やはりすごく寒かった記憶があります。何より印象的だったのが、山頂?付近のお土産屋さんで売っていたできたての辛子レンコンのおいしさ。山の印象は薄れがちなのに、あの辛子レンコンのおいしさは今でもありありと思いだせる自分って、よほど食い意地が張っているんだなあ…。
Commented by team-osubachi2 at 2010-12-20 09:35
絵美さん
こんにちは。熊本は私はじめてで、今回まわれた範囲もごく限られた場所しか行ってないんですけども、それでも阿蘇の自然って、肥後の人たちの誇りだろうなあって思いました。
熊本ゆかりの作家さんたちの作品も素敵でしたよ〜。また追ってアップさせていただきます。
Commented by team-osubachi2 at 2010-12-20 09:40
はつきさん
話には聞いていましたが、冬の熊本は寒かったです。いわんや阿蘇の山の上はなおのこと、ですね。
5月の阿蘇はさぞいいだろうなあ〜!と想像します。放牧された牛さんやお馬さんたちも伸びやかにいるんだろうなあ〜。そうして得られた牛のお乳も美味しいし、お馬のお肉の最高ですね!こちらもいやしんぼではひけをとらないと思いますです〜(笑)。
Commented by すいれん at 2010-12-20 10:25 x
tomokoさま
やっぱり自然は「雄大」ですね~!
なんか日常のバタバタが、あほらしくなってくる。
いつも阿蘇のお山みたいに、悠然としていたいな。
でも、噴火したら怖そ~(笑)
素敵なお写真、ありがとうございました。
Commented by すいれんさん at 2010-12-20 17:54 x
なんでしょうね、ホント、こういう場所にいると、人間あくせくしてようがしていまいが、いつだって自然は泰然とあるがままなんだなあ〜って感じるときがありますです。
噴火、めちゃくちゃ怖そうですよ〜(笑)!火口付近には、扉の無いコンクリート製のシェルターがいくつもあるんですが、一大事のときはほとんど役立たずでは?だって、有毒ガスには無意味だし、大噴火のときには、いったい誰が溶岩吹き出す火口まで助けに来てくれるんでしょうか?すべては天にまかせるしかなさそうです。くわばらくわばら(笑)。
Commented by arakansin at 2010-12-20 21:37 x
おかえりなさい。
無事にお帰り、安心しました。阿蘇さむかったでしょ!(笑)
「九州=暖かい」と短絡なイメージを持っていた僕が初めて阿蘇に行った時、冬用タイヤ規制で登れませんでした(爆)。

閑話休題。爺のブログ友達に信州のくまさんと言う方がいます。
河合隼雄さんの事から、岡田さんの頁を紹介したので読者になっておられます。岡田さんと同年代の方です。独特の雰囲気をお持ちの方です。一度お尋ね下されば、幸甚です。http://ameblo.jp/yomitatetamago/page-1.html#main
Commented by team-osubachi2 at 2010-12-21 00:15
arakansinさん
はい、無事に帰ってきました。いやあ〜阿蘇はめっちゃ寒かったです。この日も黒川に向かう方面はタイヤ規制ありましたが、阿蘇はかろうじてオッケー。保険がわりにチェーンも借りましたが(スタッドレスは払い底)使わずに済みました。
くまさんのご紹介、ありがとうございました。ハァちゃんつながりのご縁は本当にありがたい限りです。近々覗いてみますね〜。
by team-osubachi2 | 2010-12-20 00:09 | 旅をする | Comments(8)