昆布の恵み

先日郷里の富山を離れるさい、駅へむかう直前に
近くの魚市場へ行って、地元の海の幸を少し買ってきた。
テレビなんかで見ると、富山は全国でも昆布の消費量がとっても多いらしい。
でも、その富山では昆布は採れない。
遠洋の漁師さんたちが、季節になると北海道の海へ行き
そこで採って乾物に加工して、そして富山へ持ち帰って売るのだ。

司馬遼太郎さんの『菜の花の沖』を読んで、よりわかったことだけれど、
日本海側は、江戸時代に発達した北前船の文化が、今もなお
自分のいた小さな漁村にさえ色濃く残っていることを知って驚いた。
食文化しかり、漁師ならではの言葉や習俗しかり。

実家でも、出汁は基本的に昆布(と、煮干しなど)でとる。
太平洋側の鰹出汁にはとんと縁がなかった。
おむすびにも海苔ではなくとろろ昆布で覆うのがスタンダード。
おでんや煮しめにも柔らかい煮昆布は必ず入れる。

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そして、普通のお刺身と同様にスタンダードなのが
白身を昆布でしめた昆布〆の刺身だ。ひと晩昆布でしめただけで
白身の魚が昆布の旨味ととけあって、なんともいえないおいしさに変わる。

それから、かまぼこ。
富山のかまぼこというのは、うちの方では朱や水色や昆布の「皮」で
すり身をロールして蒸し上げたものだ。
だから、いわゆる「かまぼこ板」というものを最初に見たのは、
高校を卒業して東京に出てからだった。

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週末の夜、ヒラメの昆布〆に、昆布巻きかまぼこ、
それからプリプリのカワハギの干物など、富山づくしで晩ご飯にした。
(ちと塩分摂りすぎかもだけど・・・)

最後は、昆布の味が染みたヒラメを細かく裂いて、
ワサビ醤油にちょこっとつけたものと、おぼろのとろろ昆布をのせ
熱いお煎茶をかけてお茶漬けにしていただいた。
むううう〜〜〜ん、おいし〜い!!

北前船の恩恵は今もなお続いている。
荒海をのりこえ行き来した古の漁師さんたちや
つめたい北の海の恵みに心から感謝。
Commented by すいれん at 2010-11-21 14:10 x
tomokoさま
ん~、見ているだけで、ヨダレが出てきます。
和食好きには、たまりません。
昆布ジメのお刺身、おいしいですよね。
Commented by sogno-3080 at 2010-11-21 19:40
あ、これが例のかまぼこですね。ホントだ、板がついて
いないんですね。お茶漬けが美味しそう~!!
2、3杯いけそうな感じです。
それにしてもTomokoさん宅の器って素敵です。
Commented by team-osubachi2 at 2010-11-21 23:15
すいれんさん
ん〜、ホントにおいしかったです〜!
年々、以前ほどは量が食べられなくなってきているので、ホントにおいしいものをちょこっとだけでいいや〜、と思うようになりました。
和食万歳!
Commented by team-osubachi2 at 2010-11-21 23:31
sognoさん
さいです。でもこの昆布かまぼこ、真空パックなのでカタチがゆがんでますけど、地元だけで買うものだと、もっとキレイな楕円形です。 
器は、おもに独身時代に好きでコツコツ買った沖縄のやちむん・壺屋焼や読谷焼の茶碗やお皿、琉球ガラスを愛用しています。昭和レトロなものもあります。だからうちにはお揃いものの食器がほとんどない状態なんですヨ〜(笑)。
by team-osubachi2 | 2010-11-21 11:08 | 食べる | Comments(4)