上海おしまいの夜(上海の旅ー6)

豫園の中にある茶館でおいしいお茶を味わったあと、
園のすぐ横にある湖上(というより池の真ん中ってカンジ)の茶館で
野村監督と営業S氏と合流したのち、商城をしばらくひやかしながら歩き、
2台のタクシーに別れて、泰康路という
小さな路地商店が密集するホットな区域に向かった。

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泰康路に到着すると、その一角にある田子坊という路地に行ってみる。
いろいろ話題の場所でもあるのだろう、
洒落た雑貨店やギャラリーが小路にひしめいていて
観光客がわんさと押し寄せてにぎわっていた。
いい場所にフォトギャラリーがあって、
チベットを撮ったモノクロームの素敵な写真がたくさん掛かっているお店もある。
こーゆーのは、外国人、それもおそらく
西側の人たちにウケがいいんだろうなぁと思った。

ふと見ると、あふれる観光客のすき間に、
この通り添いに住んでいるようなお爺やお婆、
小さな子供やそのお母さんたちの姿が見える。
ここもまた、お洒落な小商いの店の奥や建物の二階は生活空間だ。

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原宿の裏通りと同じように、
この辺り一帯にも前々から住んでいる人たちがいるけれども、
その住人たちにおかまいなく、いつの間にかこんな風に
若い人たちがわんさかと来るような街になってしまった・・・
と、ご老人たちは思ったりしているのかな。

路地の一角で、ベンチに仲良さそうにおしゃべりしていたお婆たちがいて、
雑踏の中で、そののんびりした様子がよかったのだろうか、
金髪の青年が身振り手振りで「写真を撮っていいですか?」と訊いていたけど、
お婆たちは、そんなコト恥ずかしくてとんでもないといった風に、
笑いながらも手振りで断っていた。

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途中、見晴らしのいい3階屋上のあるカフェで一休みしたのち
二手にわかれて、買い物女子組と、ホテルにいったん帰る組に別れた。
が、夜はまたロビーで集合し、上海最後のベタな夜を楽しむべく
みんなで出かけた先がある。上海雑技団のショーだ。

(閑話休題:国際的に有名な都市で、市内の移動にかかせない交通費が
こんなに安くてすむ街はめずらしいのではないのだろうか?
地下鉄の短距離料金は3元から、タクシーの初乗りが12元という安さだ。
*6月14日現在1元=約13,4元

なので、旅の後半はもっぱらタクシーを利用したけれど
問題は、行き先を見せても「?」という顔をして
指定場所がわからな〜いということで、別のタクシーを探す羽目になったり、
ホテルに戻ろうとしてネームカードを見せても
大概のドライバーは老眼で小さな文字を見にくそうにする。

またとても面白かったのは、地図を読むということがない人々には
地図で説明しても無駄だ!というコトだった。
ドライバーの多くは、住所か建物の名前を見て発進していた。
彼らの頭の中で、上海の路はどのようにつながっているのだろう?
地図好きの私は、そんなところにも興味がわく)

今回監督のセレクトで見に行ったのは、いくつもある雑技団の中でも
クラシカルなタイプらしい「上海雲峰劇院」というところで、
ホテルから劇場まで向かうのに、まず、監督や私のグループは、
上海雑技団の上演する場所を知らないタクシーに2度もあたってしまい、
3度目でやっとなんとなくわかるドライバーにやっとあたるも、
どこをどう走って、「この近くだ、近く」と言われて降りた場所は
自分たちには判別がつかないところだった。
イッタイココッテドコヨ?劇場ハドコヨ〜???

が、交差点を渡ったところに上海万博案内のボランティア・テントを見つけ、
これさいわいと、そこで道を尋ねると、劇場はどうも近いらしいが、
その場所を早口でまくしたてるおばちゃんの横から、
その時スッと「日本の方ですか?」とスラリと細身で
爽やかな様子の女学生があらわれ、キレイな発音の日本語で助けてくれた。

そのうえ説明が把握しきれなかった私たちのために
道の曲がり角までわざわざ案内してくれたおかげで、
無事、先に行った仲間と劇場前で合流でき、
なんとか開演したばかりの座席までたどり着くことが出来た。感謝。

f0229926_11235483.jpg←撮影O嬢


有名な上海雑技団の演技は初めて見たけれど、
写真なんかで見るよりもやっぱりライブの面白さがあって、
スゴ技には声をあげてしまうし、危うそうな演技には
失敗しやしないかとハラハラドキドキさせられる。
お客は正直だ。良くも悪くも、いかにも中国らしい演出のことはさておいて
パフォーマンスの出来がいいと、みんな興奮して歓声をあげていた。

舞台がはねたあと、団体客らと記念撮影する団員の姿や、
舞台メイクと衣装のまま、ロビーでDVDをさかんに売り込む団員たちの様子も
ベタで見てみると、さっきまでの、強い照明を浴びながら
危険ぎりぎりのところで花火のように輝いていた姿から一転して、
サーカス人や舞台人ならではの影のようなものというのか、
生きてゆくための苦労や悲哀のようなものが、
まだまだ若い彼らの肩のあたりに
すでに乗っかっているような感じがした。

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想像以上の満足感をもって見終わったあと
すぐ近くのレストランで上海最後の夜の宴をひらくことになり、
今回の旅のことや、この数日の感想や、ちょこっとだけ仕事の話やなんかを
参加者7名みんなでわいわい飲んだり食べたりしながら、旅を打ち上げた。
すこぶる楽しい晩だった。

上海雑技団観賞
http://www.miryokushanghai.com/info02.asp?gclid=CJ_x6tbInqICFQscewod3Gqayw
Commented by some ori at 2010-06-14 20:49 x
わー岡田さん、上海か〜〜って興味津々で拝読してましたら、本日ハガキがっ!!!外の風、私のところにも吹かしてくれてうれっしい!時間も空間も飛んで行きました。ありがとうございます。
Commented by team-osubachi2 at 2010-06-15 09:58
some oriさん
うひゃ、こんな長ったらしい旅ログに目を通していただいて恐縮デス。
はがき、届きましたか。絵はがきとか貰うのって嬉しいから
つい旅にでると時間のゆるす限り人様にも、って書いてます。
外の風。吹いてくれてヨカッタ。
by team-osubachi2 | 2010-06-14 12:16 | 旅をする | Comments(2)