2010年 06月 11日
豫園の茶館(上海の旅ー5)
今回の旅の主目的である万博視察を無事に終えた翌日の6月6日(日)、
参加メンバーの女子5人で、風雅な庭や建物やお土産見たさに
「豫園(ユゥユアン)」というところへ出かけてみた。
タクシーから降りてまず見たものは、
いかにもな中華的建築の楼閣が連なるところで、
一帯は、まるで週末の竹下通りに負けないくらいの観光客であふれかえっている。
まさに「豫園商城」と呼ばれるにふさわしい光景だ。
ココハ上海ノ中華街ダ〜!(?)と、阿呆なことを思ったりした。
私たちは買い物よりも、まずは豫園に入ることにした。
明の時代のあるお役人が父孝行のために造ったという庭園で、
豫園(よえん)とは、
「老いたる親を安らかに喜ばせる」という意味だそうな。
地図を見ると広大な庭を想像したのだが、
実際は、小さな館と池があちこちにたくさん設営されていて
その間を迷路のような小径がはりめぐらされている、程の良い小ささの庭園だった。
園内にも観光客はたくさんいたものの、
ここではなぜかみんな自然と穏やかになるのか、
わりあい静かに、キモチよさげに見学していた。
けれども、入園の際に手に取った案内図はわかりずらく、
館には看板が見られない。
私たちは、自分がいまどこにいるのかわからないままに歩いていたら、
案内係と思われる番号札をつけた若い女子に声をかけられた。
「日本の方ですか?こちらの建物の中でお茶が飲めますから
よかったら飲んでいってください」と日本語でいうので、
窓を覗いてみると本格的な茶席がいくつか設けてあって、
何人ものお客さんがすでにお茶を飲んでいる。
「せっかくだし、私たちもお茶しましょうか」といって一休みすることにした。
この茶館は、園の北東の角にある「蔵宝楼」というところで
10種の中国茶を、初回は無料で飲ませてくれるという。
(2回目からは有料なんだそう)
お茶を煎れる若い女子の横に、濃いピンクのポロシャツを着て
キリッと才女の風をした美女があらわれて、流暢な日本語で
10種のお茶について細かく説明してくれる。
1−甘辺:脂肪が増えるのを抑える、万人向き
2−金蓮:肝臓に効く、酒飲みの人向き
3−霊芝:抗がんや解毒に似た作用、免疫をあげる
4−青花:糖尿病向き、血糖値を下げる
5−甜茶:急性/慢性鼻炎、花粉症対策に
6−留留:自律神経失調症などに、安眠をさそう
7−玳玳:カラダをあたため、冷え性や関節痛に効く
8−黄仙:便秘や痔、消化不良など腸によくはたらく
9−黒玉:脳梗塞、高脂血症、動脈硬化などに効く、別名を親孝行の茶
10-皇羅:疲労回復、強壮・強精、更年期障害、免疫力をあげる
10種の茶葉を、それぞれガラスのケースから取り出して
本寸法の煎れ方でふるまってくれる。
青い花や黄色い花の茶、チベットで採れるのに海藻の香りがする茶など
見るのも初めてなら、飲むのも初めてというお茶が多かったけれども、
なんとこれが一煎一煎、香り豊かでホント〜に美味しかった!
お茶女史は、ひとつひとつ効能の説明から煎れ方まで教えてくれて、
さらに話をきけば、これらの茶葉を
茶筒一缶につき200元で売っているのだという。(*6月11日現在1元=13,4円)
しかもいま自分が飲んだ茶葉を、目の前で、
茶筒のフタがキッチリしまらないほどに詰めてくれるという。
それぞれの茶葉は冷蔵庫でなら4〜5年は保存ができ
ほんの少量の茶葉で充分飲めて、湯さえ出し切って冷蔵庫にしまっておけば
翌日、翌々日まで煎れられるというのである。
花粉症で冷え性でもある私は「買えます」と聞いた瞬間から
5番と7番をいただくつもりでいた。買ウ〜!ゼッタイ買ウゾ〜!
(ちなみに、円でもドルでも売ってくれるという。
なかなか商売上手なんである)
みんなもそれぞれ2種類選んで買ったところ、
さらにサービスで、好きなお茶を無料で小缶に目一杯詰めてくれるという。
私はありがたく8番をもらうことにした。
(この8番のお茶は、このときたった一煎飲んだだけなのに
数時間後にすごくハッキリ効いたのでびっくらこいた!
おそるべし、中国の本格茶葉!)
←撮影O嬢
「でも、無理はしないでください。買わなくてもぜんぜん大丈夫。
なぜなら、私たちは営利目的でお茶を飲ませてるんじゃありませんから。
ここは国営です」とお茶女史はいう。
私たち5人は、一人600元でそれぞれ3種類のお茶をいただいたわけだが、
「これは決して営利のために売っているのではありません。
ひとつは茶葉の栽培と研究、普及、それからもうひとつは
この豫園の建物や植木の補修などにあてられます」と女史は言っていたけど
たしかに豫園のどの建物も、古いわりに瓦や塗りに傷みがほとんどなく、
庭木はよく手入れされていたから、
彼女のお話は、たぶん本当にそうなんだろうと思われた。
「お茶がなくなったら、電話や手紙で注文しても大丈夫です。
煎れ方もわからなかったらきいてください」と名刺もくれた。
「上海豫園蔵宝楼 養身茶」とある。
ガツッとしたプライドをもって「私は公務員です」と言ったお茶女史は、
朱路貨さんとおっしゃる方だった。
もしも、これから上海へ行く人で、めずらしくて美味しい中国茶が飲みたい人や
まがいものでない茶葉を手に入れたい人は、
ぜひ、豫園の北東の角にある蔵宝楼を訪れてみてはいかが?
(ちなみに私のガイドブックにも、公式の案内図にも
蔵宝楼でお茶が飲めるという話はまったく出ていない。ナゼ?国営ダカラ?)
豫園をゆっくり楽しむなら、
入園は開園早々のはやい時間帯が良いそうである。
豫園
http://sh.explore.ne.jp/travel/yuyuan.php
参加メンバーの女子5人で、風雅な庭や建物やお土産見たさに
「豫園(ユゥユアン)」というところへ出かけてみた。
タクシーから降りてまず見たものは、
いかにもな中華的建築の楼閣が連なるところで、
一帯は、まるで週末の竹下通りに負けないくらいの観光客であふれかえっている。
まさに「豫園商城」と呼ばれるにふさわしい光景だ。
ココハ上海ノ中華街ダ〜!(?)と、阿呆なことを思ったりした。
私たちは買い物よりも、まずは豫園に入ることにした。
明の時代のあるお役人が父孝行のために造ったという庭園で、
豫園(よえん)とは、
「老いたる親を安らかに喜ばせる」という意味だそうな。
地図を見ると広大な庭を想像したのだが、
実際は、小さな館と池があちこちにたくさん設営されていて
その間を迷路のような小径がはりめぐらされている、程の良い小ささの庭園だった。
園内にも観光客はたくさんいたものの、
ここではなぜかみんな自然と穏やかになるのか、
わりあい静かに、キモチよさげに見学していた。
けれども、入園の際に手に取った案内図はわかりずらく、
館には看板が見られない。
私たちは、自分がいまどこにいるのかわからないままに歩いていたら、
案内係と思われる番号札をつけた若い女子に声をかけられた。
「日本の方ですか?こちらの建物の中でお茶が飲めますから
よかったら飲んでいってください」と日本語でいうので、
窓を覗いてみると本格的な茶席がいくつか設けてあって、
何人ものお客さんがすでにお茶を飲んでいる。
「せっかくだし、私たちもお茶しましょうか」といって一休みすることにした。
この茶館は、園の北東の角にある「蔵宝楼」というところで
10種の中国茶を、初回は無料で飲ませてくれるという。
(2回目からは有料なんだそう)
お茶を煎れる若い女子の横に、濃いピンクのポロシャツを着て
キリッと才女の風をした美女があらわれて、流暢な日本語で
10種のお茶について細かく説明してくれる。
1−甘辺:脂肪が増えるのを抑える、万人向き
2−金蓮:肝臓に効く、酒飲みの人向き
3−霊芝:抗がんや解毒に似た作用、免疫をあげる
4−青花:糖尿病向き、血糖値を下げる
5−甜茶:急性/慢性鼻炎、花粉症対策に
6−留留:自律神経失調症などに、安眠をさそう
7−玳玳:カラダをあたため、冷え性や関節痛に効く
8−黄仙:便秘や痔、消化不良など腸によくはたらく
9−黒玉:脳梗塞、高脂血症、動脈硬化などに効く、別名を親孝行の茶
10-皇羅:疲労回復、強壮・強精、更年期障害、免疫力をあげる
10種の茶葉を、それぞれガラスのケースから取り出して
本寸法の煎れ方でふるまってくれる。
青い花や黄色い花の茶、チベットで採れるのに海藻の香りがする茶など
見るのも初めてなら、飲むのも初めてというお茶が多かったけれども、
なんとこれが一煎一煎、香り豊かでホント〜に美味しかった!
お茶女史は、ひとつひとつ効能の説明から煎れ方まで教えてくれて、
さらに話をきけば、これらの茶葉を
茶筒一缶につき200元で売っているのだという。(*6月11日現在1元=13,4円)
しかもいま自分が飲んだ茶葉を、目の前で、
茶筒のフタがキッチリしまらないほどに詰めてくれるという。
それぞれの茶葉は冷蔵庫でなら4〜5年は保存ができ
ほんの少量の茶葉で充分飲めて、湯さえ出し切って冷蔵庫にしまっておけば
翌日、翌々日まで煎れられるというのである。
花粉症で冷え性でもある私は「買えます」と聞いた瞬間から
5番と7番をいただくつもりでいた。買ウ〜!ゼッタイ買ウゾ〜!
(ちなみに、円でもドルでも売ってくれるという。
なかなか商売上手なんである)
みんなもそれぞれ2種類選んで買ったところ、
さらにサービスで、好きなお茶を無料で小缶に目一杯詰めてくれるという。
私はありがたく8番をもらうことにした。
(この8番のお茶は、このときたった一煎飲んだだけなのに
数時間後にすごくハッキリ効いたのでびっくらこいた!
おそるべし、中国の本格茶葉!)
←撮影O嬢
「でも、無理はしないでください。買わなくてもぜんぜん大丈夫。
なぜなら、私たちは営利目的でお茶を飲ませてるんじゃありませんから。
ここは国営です」とお茶女史はいう。
私たち5人は、一人600元でそれぞれ3種類のお茶をいただいたわけだが、
「これは決して営利のために売っているのではありません。
ひとつは茶葉の栽培と研究、普及、それからもうひとつは
この豫園の建物や植木の補修などにあてられます」と女史は言っていたけど
たしかに豫園のどの建物も、古いわりに瓦や塗りに傷みがほとんどなく、
庭木はよく手入れされていたから、
彼女のお話は、たぶん本当にそうなんだろうと思われた。
「お茶がなくなったら、電話や手紙で注文しても大丈夫です。
煎れ方もわからなかったらきいてください」と名刺もくれた。
「上海豫園蔵宝楼 養身茶」とある。
ガツッとしたプライドをもって「私は公務員です」と言ったお茶女史は、
朱路貨さんとおっしゃる方だった。
もしも、これから上海へ行く人で、めずらしくて美味しい中国茶が飲みたい人や
まがいものでない茶葉を手に入れたい人は、
ぜひ、豫園の北東の角にある蔵宝楼を訪れてみてはいかが?
(ちなみに私のガイドブックにも、公式の案内図にも
蔵宝楼でお茶が飲めるという話はまったく出ていない。ナゼ?国営ダカラ?)
豫園をゆっくり楽しむなら、
入園は開園早々のはやい時間帯が良いそうである。
豫園
http://sh.explore.ne.jp/travel/yuyuan.php
by team-osubachi2
| 2010-06-11 18:44
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